昨日来の大雨で、県内でも各地に被害が出てしまった。これ以上被害が広がらないことを祈りつつ。
「作ってもらっていた常備菜が、そろそろなくなりそう。」
「そうか。次、何にしようかな。」
「今回のメンマ美味しかったし、ワラビの煮物も最後まで美味しかった。それに・・・」
聞けば、夏野菜が出回るようになると、どうしても食べたくなる料理があるそうだ。
その名はトビタケとナスの炒めもの。
数あるキノコ料理の中でも、我が家では、最上位に君臨する人気料理だ。
妻は勿論だが、マタギも大好きな料理だ。
「確かに。ナスが出てきたんなら作りたいね。でも、トビタケ残っていたっけ?」
このキノコ『日照りトビタケ』と呼ばれるほど、猛暑の年に大量発生するキノコだ。
ただ、去年の夏が、あまりにも気温が上がり過ぎた上に雨が降らなかったために、全く収穫できなかったのだ。
「冷凍庫に残っていたの、見た気がする。」
「そうだっけ?」
認知症マタギは忘れていたが、妻は覚えていてくれたようだ。
調べてみると、まだ何食分か残っていた。
じゃあ、作ってみますか。
早速、調理に取り掛かる。
下ごしらえ・調理の部
冷凍したトビタケの解凍から始まるのだが、多分、3年以上前に収穫したものなので、ちょっと気を遣って調理してみることにした。
それは、なるべく採ってきた時の風味を逃がさないこと。
・冷凍してあったトビタケを袋に入ったまま解凍
※ちょっと時間がかかるけど、トビタケ独自の味と香りを保つため
・解けたら、最低限の汚れを落として、食べやすい大きさに切り分けます
※物に触れると黒っぽく変色するのはトビタケの性質。下の写真のように、触れていないところは白っぽい。
・300gぐらいあります。既にすごくいい香り!!
・大型のナス3個を食べやすい大きさに乱切り
・使う具材は、この2つだけ。シンプルです
・ごま油適量で炒めて、酒醤油みりんに砂糖と顆粒出汁で調味します
・ナス全体に油が回ったら
・トビタケも加えて炒めます(ごま油を若干追加)
・全体がしんなりしてきたら調味料を加えます
※酒みりん大さじ3に砂糖大さじ2。醤油は後から大さじ2ほど入れました
・水分があらかた飛んだら出来上がり
ただのまっくろくろすけに見えるけど、香ばしいいい香りです
香りを伝えられないのが残念
この料理。見栄えはしないけど、味と香りは無双です。
それを知っている家族は、喜んで食べております。 ・・・マタギも、
ああ、旨い!
今年も猛暑になることは間違いなさそうだけど、ちゃんと発生してくれるかなあ。
少々心配だけど、すごく楽しみなのであります。
山の神様・天気の神様、よろしくお願いいたします。
洪水も収まってくれよ。