山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

めざせ山海の膳(後編)

2024年04月27日 | 日記とレシピ

 T川探訪からの帰宅後、妻の助けもあって、なんとか山菜の下ごしらえが終わった。

 おかげで、ちょっと休憩がとれる。

 ひと眠りしてから後半の部を始めた。

 後半戦で作るのは、アジ料理

 また美味しく食べたいと思っているし、そうなるように鮮度を保ってきた。

 ただ、昨日の料理で気にかかっていたことがあったので、それを確かめることが、もう一つの目的。

 まずは刺身を作って確かめてみます。

 アジの尾から頭に向かって、皮を包丁で撫でてみました。すると、やっぱり。

       かなりの鱗がはげ落ちてきました

 恥ずかしい話なんだけど、これまで何十年もアジの料理をしてきたのに、気づかずにいた。

 アジの皮に関しては、『ゼイゴ』を外せばOKと思っていたのだが、昨日の刺身で、ウロコのようなものが身にまとわりついており、気になっていたのだ。

 普段、ほとんど気にならないのに、これだけしっかりウロコを纏っているのは、長距離を回遊してきたせい?

 よく分からないんだけど、今回のアジに関しては、ウロコ落としの作業が必須なようだ。

 ・このウロコを丁寧に削ぎ落してから三枚おろしに進みました

       2日目でも、かなり良い状態です

 ・腹骨と血合い骨とを丁寧に外してから皮を剥きます

       まだまだ最上級の鮮度を保っています

       刺身の準備OK

 多分、これで昨日食べたときの違和感は解消されると思います。

 続いて塩焼き、参ります。

 ・ウロコは勿論、ゼイゴを外して、エラとワタを抜いておきます

 ※化粧塩も、焼くときに忘れないように

 さて、1匹だけ残ってしまいましたよ。

 これは、タタキにしましょう。

 ・細切りの刺身を刻んで、粗みじんのショウガとネギを和えます

       爽やかな辛味と旨みが堪らん!

 食事の直前に塩焼きを仕上げます。

 ・コンロの加熱を始めたら、薄く塩して飾り包丁を入れて、ヒレとエラブタに化粧塩

 ・両面焼きコンロで強火2分 + 弱火7分加熱してみました

       さあ、『山海の膳』が出来ましたよ

 今回はアジ料理3種と、コゴミ・シドケ・クワダイのおひたしが並びました。

 それぞれの料理が、それぞれの美味しさで味覚と心とを満たしてくれます。

 このことは、家族も同様のようです。

 そして、これは、収穫者だけの特典だと思うんだけど、一つ一つの料理を食べるごとに、収穫のシーンが蘇ってくるんですよ。

 魚のアタリにアワセて引き寄せるときの手応え。寄せた獲物を抜き上げて手にした時の喜び。

 増水中の川を渡った先、目の前に広がる山菜パラダイスの感動。

 そんな絵が浮かび上がる中で戴く『山海の膳』、この上ない美味しさです。

 山の神様、海の神様ありがとうございました。

 これからも、この感動を楽しませてください。 よろしくお願いいたします。