T川探訪からの帰宅後、妻の助けもあって、なんとか山菜の下ごしらえが終わった。
おかげで、ちょっと休憩がとれる。
ひと眠りしてから後半の部を始めた。
後半戦で作るのは、アジ料理。
また美味しく食べたいと思っているし、そうなるように鮮度を保ってきた。
ただ、昨日の料理で気にかかっていたことがあったので、それを確かめることが、もう一つの目的。
まずは刺身を作って確かめてみます。
アジの尾から頭に向かって、皮を包丁で撫でてみました。すると、やっぱり。
かなりの鱗がはげ落ちてきました
恥ずかしい話なんだけど、これまで何十年もアジの料理をしてきたのに、気づかずにいた。
アジの皮に関しては、『ゼイゴ』を外せばOKと思っていたのだが、昨日の刺身で、ウロコのようなものが身にまとわりついており、気になっていたのだ。
普段、ほとんど気にならないのに、これだけしっかりウロコを纏っているのは、長距離を回遊してきたせい?
よく分からないんだけど、今回のアジに関しては、ウロコ落としの作業が必須なようだ。
・このウロコを丁寧に削ぎ落してから三枚おろしに進みました
2日目でも、かなり良い状態です
・腹骨と血合い骨とを丁寧に外してから皮を剥きます
まだまだ最上級の鮮度を保っています
刺身の準備OK
多分、これで昨日食べたときの違和感は解消されると思います。
続いて塩焼き、参ります。
・ウロコは勿論、ゼイゴを外して、エラとワタを抜いておきます
※化粧塩も、焼くときに忘れないように
さて、1匹だけ残ってしまいましたよ。
これは、タタキにしましょう。
・細切りの刺身を刻んで、粗みじんのショウガとネギを和えます
爽やかな辛味と旨みが堪らん!
食事の直前に塩焼きを仕上げます。
・コンロの加熱を始めたら、薄く塩して飾り包丁を入れて、ヒレとエラブタに化粧塩
・両面焼きコンロで強火2分 + 弱火7分加熱してみました
さあ、『山海の膳』が出来ましたよ
今回はアジ料理3種と、コゴミ・シドケ・クワダイのおひたしが並びました。
それぞれの料理が、それぞれの美味しさで味覚と心とを満たしてくれます。
このことは、家族も同様のようです。
そして、これは、収穫者だけの特典だと思うんだけど、一つ一つの料理を食べるごとに、収穫のシーンが蘇ってくるんですよ。
魚のアタリにアワセて引き寄せるときの手応え。寄せた獲物を抜き上げて手にした時の喜び。
増水中の川を渡った先、目の前に広がる山菜パラダイスの感動。
そんな絵が浮かび上がる中で戴く『山海の膳』、この上ない美味しさです。
山の神様、海の神様ありがとうございました。
これからも、この感動を楽しませてください。 よろしくお願いいたします。