前回のマイタケ採りで、新たな発生が全く確認できなかった。これは、由々しき事態である。だって、少なくとも向こう1週間ぐらいは、まともな収穫がないことが確定したみたいなものなんだから。
どうする?って、普通に考えれば別の採り場でしょうね。ただ、この時期いつも同行しているA氏の採り場も殆ど見込みがないらしい。だとすると、軟弱マタギとしましては、新規開拓(すごく疲れる)を諦めて、秋の雑キノコ採りに方針転換した方が無難かなという気分になってきました。
で、A氏と情報交換しているうちに浮上してきたのがT川。A氏のホームグラウンドと言ってよいキノコ採り場である。
よっしゃあ!次はここにしましょう。マイタケは別にしても、キノコの王国と言っても良いような豊かな川だ。例によって、日の出時刻を基準に集合出発する。
渓に入って歩き始めること30分くらいかな。突然の出会いが訪れた。
ナメコさん、こんにちは
なんとビックリ!ナメコじゃないの。しかも食べ頃。本来は晩秋のキノコですよ。それがこんなに沢山。これは、戴くしかないでしょう。二人で山分け。
結構な収穫ですよ。少なくとも、今年のどのマイタケ採りよりもハケゴが重くなった。
いやあ、ラッキー!慎しみ深いマタギとしましては、もう満足です。
ブナハリタケですね
ブナハリタケは採らなくてもいいや。だって、ナメコがあるもん。
日が差し始めました
ああ、美しい。この大自然の中で爽やかな風を浴びながら空気を吸うだけで十分だ。
・・・なんて思ったのは一瞬。
胞子が落ち始めたけど食べ頃
なかなかいいモダシじゃないの。これは、連れ帰らなくっちゃ。あれ?
ワサビだらけですよ
秋のワサビですね。だったら、ちょっと掘ってみようかな。
おおっ、立派な根ワサビですよ
なんだかんだと素敵な食材だらけじゃないですか。
ああ、ブナ林
ああ、清らかな流れ
素晴らしい景色を時々は見るけど、結局、足元のキノコや山菜ばかり見つめながら歩くマタギなのでした。やっぱり、欲タガリは、素直に欲張って生きよう。
山の神様、本日もありがとうございました。また、よろしくお願いしますね。