hohoemi@kitchenブログ

東京都小金井市で、天然酵母のパン作り、家庭菜食を楽しむ、優しい生活のためのブログです。

真冬の陽だまり、オレンジと鮭のテリーヌ。

2014-01-27 19:21:24 | 日記
こんにちは、
hohoemi@kitchen料理人のFumikoです♪

この数日は、
日中の温もりをわずかに残して、
日暮れには、真冬の寒さが訪れます。
一年で、一番寒い日本ですね。
風邪などひいておられませんか?(^^)

この時期は、
庭の木々の樹皮も固く、
多くの葉は落ちて土に返り、
静かな沈黙のなかで、
庭全体が春を待ち、寒さを忍んでいるかのようです。

でも、どんな寒さの中でも命は終ることなく巡ります。
凍えるような冷たい風の中、
細い枝の先には、すでに小さな芽が。
霜の立つ土の中では、
小さな虫達が、新しい命が、
春が訪れることを知っています。
それはそれは、不思議なくらいに単純に、
素朴に、再び木漏れ日を見上げる日を待つかのように。

人間が春を感じられるようになるには、
まだ少し早いのですが(^^)。
その代わり、陽だまりに負けないくらい、
明るさをまとって、庭に彩を添えてくれる果実があります。
柚子に、蜜柑。
冬こその贈り物ですね♪

それでは、今日の台所のBGMも、
こんなピアノにしましょうか♪

『オレンジ』

さて、外はとてもさむいけれど、
何だか気持ちは、春に向いています。(^^)
春の雰囲気のレシピを一品、
ご紹介しますね。

鮭のテリーヌ(20cmの長さ 二本分)
<材料>
生鮭      4~5切れ
        (正味 400g)
オリーブの水煮 10~12粒
卵       1個
白ワイン    大さじ2
生クリーム   1カップ
塩       小さじ1
胡椒      少々
砂糖      小さじ1

<作り方>
1.鮭は骨と皮を取り除き、一口大に切り、
  塩小さじ1、胡椒少々、砂糖小さじ1、
  白ワインと生クリームを加え、
  フードプロセッサーにかけます。
  粘りが出るまで、よくかけましょう。

2.アルミホイルを二枚、敷いておきます。
  1.の種を二等分して、
  それぞれをアルミホイルの上に平らに伸ばし、
  オリーブを1列になるように並べます。
  アルミホイルの端を持って、
  海苔巻きの要領で、オリーブが真ん中に来るように、
  ぐるりと巻いて、アルミホイルの両端は、
  ほどけないように、
  しっかりとねじっておきます。

3.フライパンに、湯を底から2~3cmまで張って、
  キッチンペーパーを敷きます。
  2.のアルミホイルに巻いた鮭を、
  ポリ袋に入れて、フライパンに並べます。

4.フライパンの湯が煮立つまで中火にかけ、
  煮立ったら、弱火にして30分蒸し煮、
  そのまま常温まで冷まして、出来上がりです。

1cmくらいの厚さに切って、レモンなどを添えましょう。
ひな祭りや、入学式など、これからの春のお祝い事にも、
ぴったりです。
優しい風味、鮭のテリーヌが、オリーブの塩気とぴったり、
美味しいですよ♪


冬の厳しさのなか、
陽だまりを思いながら、柚子の皮を引く。
蜜柑でジャムを作りながら。
これも、贅沢なぬくもりですね♪



hohoemi@kitchen
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冬空に、ミートパイ。子供たちの明日。

2014-01-11 19:38:20 | 日記
こんにちは、
hohoemi@kitchen料理人のFumikoです♪

冬らしい空気の乾いた日曜日。
窓の外を見ると、小鳥達が肩を寄せ合って、
なんとも可愛らしい様子です。

寒い気候は苦手ですが、
この季節、人も動物達も、
自然に集まるよう♪
子供たちが小さなころは、
おしくら饅頭も楽しかったし、
外から帰ってきて、みんなで熱いお汁粉を
食べたりすることも、冬ならではの楽しい醍醐味でした。

そうやって寒風の中で遊ぶと、
体の底に力が沸く気がしたものです。
そして、夕ごはんの美味しいこと!笑。

ほっぺたも、鼻の頭も真っ赤にしていた、
わが子たちの面影に、くすくすと笑いながら、
今日のBGMは、やっぱり可愛らしい歌声にしましょうか。
大好きなミュージカル「アニー」から♪

『Tomorrow』

さて、冬らしいご馳走を一品、
ご紹介したいと思います。

我が家の子供たちは、
わが子も、生徒さんも、
お客様も、
この料理が大好物です♪

手作りハンバーグ!
お母さんの味ですね!(^^)
誰もが、子どもも大人も、
立派な紳士淑女も、
強面のおじさんまでも魅了する、
子どもの笑顔に戻る料理♪

我が家のハンバーグは、
焼き麩とレンコンがたっぷり入った、
ほんわか丸い味わいです。

レンコン入りハンバーグ
<材料>
合いびき肉   500g
玉ねぎ     1個
レンコン    100g
焼き麩      20g
卵       1個
ウスターソース 大さじ2
塩       小さじ1
胡椒      少々
ケチャップ   大さじ2
白ワイン    50cc
水       50cc

<作り方>
1.玉ねぎは、みじん切り。
  レンコンは、すりおろしておく。
  焼き麩も、すりおろしておく。
       ※フードカッターを利用しても大丈夫です。

2.合いびき肉に、1.と卵、塩、胡椒を加えて、練っておく。

3.テフロンのフライパンに、小さじ1のサラダ油を引いて、
  丸めた2.のハンバーグを並べる。
  火をつけたら、中火で焼き色をつけるように焼きます。
  焼き色がついたら、裏返して蓋をして、蒸し焼きにする。

4.ふっくらとしてきたら、竹串を刺してみましょう。
  透明の澄んだ肉汁が流れ出るようなら、完成です。
  お皿に移します。

5.ハンバーグを焼いたフライパンに残った肉汁と油を使って、
  ソースを作ります。
  白ワイン、水、ウスターソース、ケチャップを、
  火を加えながら、混ぜる。
  ハンバーグにかける。


そして、もう一品。
ハンバーグの次の日、
子供たちが待ち遠しくなる、ミートパイ。
包んだフィリングは、ハンバーグ♪
とても簡単なので、ぜひ♪

ハンバーグ・ミートパイ
<材料>
(パイ生地)
小麦粉       100g
有塩バター     70g
冷水        50cc

(フィリング)
ハンバーグ     5~6個
玉ねぎ       1個
サラダ油      小さじ1
きのこ       適量 
           ※シメジ、エリンギなど、お好きなもの。
ケチャップ     適量
ウスターソース   適量
溶き卵       少量

<作り方>
1.フィリングを作りましょう。
  玉ねぎをみじん切りして、サラダ油で炒めます。
  ハンバーグを崩して加え、刻んだキノコといっしょに
  炒めます。
  トマトケチャップ、ウスターソースで味付けを。

2.生地を作ります。
  まな板などの上に、小麦粉を広げて、
  その上で冷たいバターを5ミリ角くらいの大きさに、
  切っておきます。

3.バターを小麦粉にまぶしながら、混ぜる。
  冷水を少しずつ加えて、粉とバターを生地が層になるように、
  折り重ね、まとめる。
  ラップをして、30分くらい、休ませておく。

4.パイ生地に打ち粉(小麦粉)をしながら、
  3ミリ~5ミリの厚さに伸しておく。
   ※オーブントースターの鉄板の大きさを考えて、
    載せられる大きさに広げること。
   ※オーブントースターには、クッキングシートを
    ひいておきましょう。

5.4.の生地に、冷ましたフィリングをのせて包み、
  表面に、溶き卵を刷毛で塗る。
  破裂しないように、表面にナイフで、切り込みを入れます。
  鉄板にのせておく。

6.220度に熱したオーブントースターで、
  約20分、キツネ色になるまで焼く。

   ※小さく作るときは、花型で抜いて、
    フィリングをのせ、上にもう一枚生地を重ね、
    フォークで端を押さえて閉じておく。
    卵を塗ったら、ナイフで十字に切り込みを入れて、
    鉄板に並べて、同じように焼きましょう。

ミートパイは、午後のお茶会、ハイティーなどにも、
登場しますね。
花形に抜くと、とてもおしゃまな雰囲気で、
つまむ指先までエレガントに見えるから不思議です。

我が家の子供たちは、
お皿に積んだハンバーグも、ミートパイも、
豪快にムシャムシャ食べてくれますが、笑。

たくさん遊んで、
たくさん食べて、
温かいお風呂に入ったら、
子供たちのまぶたは、もうとろんと。
明日はどんな一日になるだろう、と
思っていただろうかと思います。

そろそろと日暮れ、
どうか何処にも、
平和な夜と素敵な明日が訪れますように。    
   


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仙台風のお雑煮と、キトリの踊り。

2014-01-05 20:43:11 | 日記
新春のお慶びを申し上げます。

2014年の始まりですね♪

東京は、穏やかで、
少し暖かいお正月でした。
hohoemi@kitchen料理人のFumikoです♪

お正月は、家族と賑やかに過ごしました。
お年越しに、おせち料理と、
台所はフル回転♪
冷蔵庫も一杯の日々が続いて、
空気の冷たい廊下まで、
お野菜や料理で埋まりましたとも(^^)。

当然、大掃除もありますし、
私の腕は二本しかありません!
そんなときに、可愛らしい大学生のお嬢さん方が、
お手伝いに来てくれました♪

本当に助かりました(^^)。
お掃除も、お料理も、
まるで光を撒きながら、
くるくると踊るようにこなしてくれて。
笑顔を招いて、家の中に新年を迎えるための、
福の神様を呼んでくれるように思いました♪

それで、ふと思い出していたのが、
バレエ「ドンキホーテ」のキトリという少女。
天真爛漫で愛らしく、まるで現代っこ♪
時代を超えて美しいバラのつぼみのような、
Nina Ananiashviliさんを思いつつ。
勉強しながら、手伝ってくれた優しいお嬢さん方に重ねます、
こちらに小さくシェアを♪

『キトリという少女』
『カスタネットの踊り』

さて、お正月も三が日を過ぎましたが、
お正月が過ぎても続くお客様に、スタッフたちに、
毎年、人気なのは、仙台風のお雑煮です。

甘いものが比較的多い、おせち料理に一息ついても、
あっさりとしたおつゆは、お腹にも優しくて、
まだしばらく楽しめそうです♪

こんな冬の一椀は、いかがでしょうか。

仙台風 お雑煮

<材料>
(お引き菜)
大根    1/2本
人参     1本
ごぼう    10cm
しらたき   1個
高野豆腐   2個
かまぼこ  1/2個

(出汁)
水      5c
焼きあご   3匹
昆布     10cm
塩    小さじ1
醤油   大さじ2
酒    大さじ1

(飾り)
せり     一束  ※または三つ葉でも。
柚子の皮   少々
いくら    適量  

餅      適量

<作り方>
1.(お引き菜)を準備しましょう。
  大根、人参、ごぼうを5cmの長さの千切りにして、
  さっと茹で、ザルに取って冷まします。

2.しらたきは、茹でてザルに上げておきます。
  高野豆腐は、湯で戻して、千切りにする。
  かまぼこも千切りに。

3.水に、焼きあごと昆布を1日浸して、火にかけます。
  煮だったら、引き上げる。

4.3の出汁に、酒、塩、醤油で味付けをして、
  1.と2.のお引き菜を加えて、くつくつ煮ます。

5.お椀に焼いた餅を入れて、
  4.のお引き菜と出汁を注ぎます。

6.上に、せり、いくら、柚子の皮を飾りましょう。


仙台風のお雑煮の具は、「お引き菜」と呼ばれます。
ほんとうは、寒空に一晩、外に出して使うのです。
郷土料理の知恵を感じますね、
寒〆すると、味も歯ごたえも引き締まります。

出汁は、元々は「焼きハゼ」を使います。
現代は、なかなか出汁をとる人は少なくなったそうですが、
今でも年末に、仙台名物の朝市で、
焼きハゼを縄で編んだものが並ぶ、懐かしい風物詩です。
焼きあご、は九州の出汁で有名ですね、
飛び魚のことです。
我が家では、私がアレンジして使っています。

仙台では、高野豆腐は「凍み豆腐」と呼ばれて、
これもまた、藁で編んで売られるのです。
古く、藩主の政宗公が広めた保存食として知られるもの、
おせち料理は、歴史と地方文化の賜物だなと思います(^^)。

さて、このお雑煮、口当たりが良くて、
とても美味しいのですが、、、、。(笑)
「そろそろ、お汁粉いただこうかな♪」

誰ともなく、家族から声が上がる。
う~ん、お腹に優しくて、
食べ過ぎるのが難点かな!

少女達のように、私も家族も、
少しくるくる踊ったほうがいいかも知れません♪



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