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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

感情との対話が基本!(ゆるし 9/10)

2012-08-22 | 第四章「愛とゆるし」

  昨日、立ち話でどのくらい心理学を勉強しているかという話になった。大学で実験心理学を勉強したりしたが、臨床心理学をきちっと勉強し始めたのは12年前である。初めて3年たち、一通り勉強を終え、カウンセラーの認定試験(日本では国家試験がなく、各々これといった民間資格を受ける)を受けたが、その時の実技は、この数日お話している傾聴や心理療法の基礎である6つのポイントがあった。

 それから、すでに9年くらいたつが、この6つのポイントは相変わらず大きな比重をしめ日々精進しているのだ。自分の人生を豊かにするにも、他人の支援をするにも、この6つのポイントは心理学的な方法をとる上での基本でかつ最終目標のようでもある。

 ①無防備 ②共感性 ③受容性 ④間 ⑤理解力 ⑥熱意

 さて、今日は⑤の理解力である。理解力というと、現役で働いているときなどは特に、ロジックを追うことがあたかも理解力のような気になっていたが、心理学的なアプローチに必要なのは、感情への理解力なのである。

 何、それ?と考える人が多いと思うが、次のように考えたらよいと思う。数学の三平方の定理があるとする。この定理を導くロジックは、古代ギリシャの哲人でも、貴方でも、私でも・・・誰にとってもロジックが分かると証明できる。それゆえ、ロジックは個人と独立し、個人との結びつきは意外と希薄なのである。因みに三平方の定理が解けたからといって、心理療法家にはなれない。こころの世界とは直接関係ないからである。

 一方、三平方の定理というと、人それぞれ、さまざまな感情が湧く。現在の地球上に住む70億人の数だけ、湧き起る感情も違うだろう。無感動、ときめき、優越感、劣等感、錯乱感、嫌悪感、…殺意を感じる人もいるかもしれない(笑)。そして、その感情は各個人にとって、何らかの意味があるのだろう。当然ながらカウンセラーや心理療法家にとっては感情はもっとも大事な理解の対象だ。

 暗い感情は、抱く本人の理想と現実のギャップから生じる。そして、それが何に起因するのか本人や支援者は分析を深め、時には納得できる回答をへ暗い感情は明るい感情に代わる。また、一旦暗い感情が湧いても、それが本人にとって大いに意味のある課題とは限らない。三平方の定理が明日試験に出るかもしれない学生にとっては死活の問題かもしれないが、70億人の大半の人にとっては、どうでもよい問題なのだろう。問題として取り上げるかは人それぞれである。

 感情への理解を深めていくと、いつの間にか問題が氷解せいしまうことがある。フォーカシングという手法があるが、とても役に立つ、次のようなプロセスなので一度ためしてみるとよい。自問自答で、自分の感情と対話するのもよし、悩める友人を支援する一助とするもよしである。

①いくつ悩みがありますか?

②一つを選んでください。

③それは、どんな感情でしょうか?上手く表現してください。

④最悪の事態を思い浮かべて下さい。できますか?

⑤逆に最高にうまく行ったときを思い浮かべて下さい。

⑥ゆっくり思いめぐらして、何か腑におちたことがありますか?

 ゆるし 9/10

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