先日、ふとしたことから、アルビレオという言葉を知った。星座の白鳥座のしっぽの方の星で、観察すると主星と伴星が互いに重力で引き合う連星だそうだ。
地球から観察して、方向がほぼ同じなので2重に見える星と、お互いの引力で引きあう二重星、連星があるそうだが、アルビレオは後者である。
太陽系は太陽が一つであるが、アルビレオのような連星では太陽が2つ以上あるそうで(アルビレオは実は後日と3重星であることが判明)、もし近くに生命体がいるとしたら、どんな状態になるのか。きっと太陽が一つの状態より、多くの混乱があるだろう。
全く、話は変わるが、昨日カウンセリング勉強会があり、愛の原型を話あった。その中で、私の幼いころの家の話が話題になった。
幼い頃の住処は、母の実家(10人兄弟の大家族)の庭先に両親が家を構えたため、私は母の実家と両親の家を頻繁に行き来する子供だった。
想えば、アルビレオのように、二重に家があるようなものであった。丁度サザエさんのような人間関係で、二つの家があるような環境である。昔は、近隣に親戚の家が沢山あって、二重どころか多重の家で育った方もいらっしゃると思う。また、今でも2世帯住宅もあるので、同じような経験をされる方も多いと思う。
10人兄弟の実家には、親戚縁者、友人等いつも沢山人が往来し、大人の会話をするときには邪魔者扱いされたりした。大人の会話に口を出すと、何となく場がしらけたりした思い出もある。一人寝かされて目覚めた時に、母が居ないという経験も記憶にある。
人はそれぞれ固有の生育史があると思うが、私の場合はアラスカの一年を除いて、そんな環境で育ったように思う。今の少子化の現状と大きく違うようである。皆さまは何重星の世界を経験されましたか?
そんな中で、4-6歳は幼稚園に通いはじめたり、妹ができたりで、どことなく満たされないところがあったようである。
こころの内をうまく表現できず、また、自分の想いと違う指示をする大人に対し、5-6歳の私は、問答無用でよく噛みついた。
混乱しているとき、暖かい愛をもって、受容・共感・純粋と一致で傾聴してくれる人の存在。幼いながらもじっくり話を聴き、変に支持せず一緒に解決への道を模索するような人の存在は大切である。今考えると、そうした存在は祖父であったように思う。
少子高齢化の現在、多忙でかつ近すぎる存在の両親の他に、暮らしの中で傾聴をしてくれる人(暮らしの中のカウンセラー)が増えてくればと願う。
<家3/4>
人気blogランキングへ <- 1クリック是非とも応援お願いします!