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イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

1000年単位で反省してみる!

2008-09-01 | 第九章「愛」

 源氏物語ができたころは、最近私たちが経験したミレニアムの時代であった。バチカンでは1000年ごとに、深く1000年単位での歴史を振り返り反省するということを、以前テレビで知った。

 源氏物語の時代と、今の時代を隔てる1000年を想う。

 1000年前は六条の御息所の生霊や怨霊が、愛しい姫君達を餌食にしていくが、私たちの世代ではどうなのだろうか?私は1951年生まれであるが、第二次世界大戦の傷痕が凄いのではと思う。

 老人ホームなどでお年寄りのお話を聴いていると、私たちの両親世代以前は必ず悲惨な戦争の経験者であり、それが深く人生に後を残していることが判る。私たちは、戦争を知らない子供たちの世代であるが、この戦争を知っている人達に育てられた世代である。貴重な成育史は戦争を知っている人達の影響が凄い。

 日本人だけでも300万人を越える死者。推定6000-7000万人の死者を出した大戦は、当然人類史上、日本史上に大きな傷を残したといえる。源氏物語に出てくる死霊・怨霊も、このくらいの死者が出ると沈黙してしまうのではないかと思える数字だ。大量の死者を出す構造。これは戦後60年以降の今でもあまり変わらないようにも思う。

 この8月は、いつになく戦争のことをテレビで観て考えた。ヒットラーの映画も観た。

 このところ続く、豪雨と激しい雷。もの言わない死者からの、何かのメッセージなのであろうか?

 生き甲斐の心理学では、真善美を大切にするが、善のところは意外と難問である。倫理という、世の中の合意形成された平均値的な基準が出てくる領域だからである。髭黒右大将が玉蔓の寝所を襲うのは、現代だったら犯罪になるかもしれない。次のミレニアムで、誰かがブログで現在の倫理をどう描くのだろうかなど想ってしまう。

 脱線ばかりしているが、昨日書いた幼馴染みの悲惨な死を想う。自殺者が毎年30,000人を越える日本、第二次世界大戦は別の形で続いているのかもしれない。

 最近読んでいる戦後の思想家たちの書物。難しくて判らないのだが、世界大戦の後の倫理をどう考えていくべきか、とても興味があるところである。

<幼馴染4/4>

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