ロレンツォのオイル(命の詩)という映画を観た。映画は2時間なら2時間、時間と共に、視覚、聴覚、等体感に訴える芸術であり、最近は時間があれば観るようにしている。
この映画は、象徴的にも東アフリカから話が始まり、幼いロレンツォが稀有な難病で、当時治療法が確立されていない遺伝性の副腎白質ジストロフィー(ALD)を発症する。ALDは発症後1-2年で亡くなるとされていた。
そして、母と父、ロレンツォが信じられないような奮闘努力の結果、治療薬を見出して生き延びていくストーリーである。
人間が身体、心、魂から成り立つと仮定すると、彼ら家族の奮闘努力する場は、医療および福祉、心理学、そして宗教・哲学の分野に及ぶ。実際に、医師、看護師、家族会、神父などが登場する。
母と父、ロレンツォの現場は、彼らの五感と体感である。そして、それに根ざし、それに根ざさないプロフェッショナルの限界を超えて、偉業を成し遂げていく。
人間とは何か、生きがいとは何か、そんなことを考えさせてくれる良質の映画であった。
私自身も、親に窮地を助けられた経験があるし、考えてみれば子供に対する関わりもある。
この映画を五感と体感で、体験しつつ、やはり何か大事なメッセージをつかみ始めているように思えてならない。
<五感・体感の意義 2/10>
人気blogランキングへ <- 1クリック是非とも応援お願いします!