totto" greens(宮崎のミニトマト農家のblog) 

五感で伝わる農業をめざしています。
日々、自然と隣り合わせで生活をしている人間です
理不尽なことは嫌いです。

桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿

2014年03月04日 | 

 

 

今週も引き続き

 

宮崎県は諸塚村の さくら天狗巣病と戦っております

 

依然

天狗巣病の猛攻は、留まる事をしらず

 

作業はいつ終わるのかとも思えるくらいに

戦況は厳しく

 

ステージ(集落)を進むたびに

現れる 天狗巣

 

そんだけ 諸塚村のいたるところに植えられまくっている 

桜の天狗巣という伝染病を駆逐する作業をしております。

 

スーパーヤサイジンとなのっているのだから、

たまには 世のため、人のため、樹木のためにも、と。

ここぞとばかりに 真剣に桜と向き合っているのでございます。

 

 

といっても、モロツカソンの桜は

ご高齢の方たちの 孫や村を想う気持ちが 現在の大木を育て上げているわけでして

どこにいっても見事な さくらばかり。

 

そこに寄生する 天狗巣なので

高い位置に病症があるのです

 

高所作業車を移動させては のろのろと上がる 

それを下で見ていると 自然とクチをあけて待ち構えていて 口や目に切りくずが入るのなんの

 

こんなんじゃ いつまでたっても終わらないと、絶望感にひたっているところに

 

救世主 登場

 

5m伸びる ニシガキの枝打ち一発くん

※アフィリエイトで稼いでみようと思ったが、枝打ち一発くんの需要は

さほど期待できないので リンクのみです。※

 

※きっと使いこなすには 相当の筋力を必要とします。 

ボクの日頃使わない 肩から首が筋肉痛

 

 

枝打ち一発くんの登場以来

作業は、日が過ぎていくごとに 戦況は前進。

 

収束にむかっております。

 

 

 

きっと今年の桜の季節は

最高の桜がモロツカソンを桜色に染めてくれるでしょう。

 

でもね

 

悲しいお知らせ

 

この作業に携わった人間たちに待ち受けるのは

間違いなく 天狗巣病が気になって仕方が無い人生だろうね。 

 

 

 

 

 

あ、ちなみに 申し遅れましたが、天狗巣病とは

 

カビ、キノコが主役となる菌類の内、子のう菌類のタフリナ菌(Taphrina)ということです。

菌類は栄養体の菌糸と繁殖体の胞子で被害を拡大します。

 

つまり

寄生して 桜が動き出す時期と同時に侵攻を始め 

桜から栄養を奪い 食いつくし 胞子という卵を風にのせて次の弱っている桜へ

 

何株も 見ているとわかるのですが、確実に弱っている株に発生しています。

いくら小さい株でも発病している株があります。

植えられた場所の条件が悪いということですね。

 

しかし 山桜には発生していないという。

人間の作り出した 不自然はいつか滅びるのでしょう。

 

 

桜も食物連鎖の中にいるわけで それをソメイヨシノという観賞用にして 頂にいる人間様が 

違う連鎖のなかのお金という対価を もらいながら食物連鎖を食い止める努力をしている。

 

なんだかなという へんな循環。

 

そんな事を考えながら

 

ホーホケキョ

という春の鳴き声を聞いた、聞かない、とか。

 

 

谷間に 点々とする 傾斜地には集落がいくつもあって

谷を吹き抜ける風が杉の木をゆらし 花粉をばらまき 滝が流れるような音をたてる。

 

たまに 時間が止まったように風が止み

 

静かな 山々にこだまする 

チェーンソーの音や 

杉の木を満載した大型トラックの排気ブレーキの音

 

人間ちっせーなー

 

 

 

ここは 絶対的に 山が主役。

 

 

 

 

 

 

「桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」

 

桜は枝を切るとそこから腐りやすくなるので切らないほうがよく、

梅は枝を切らないとむだな枝がついてしまうので

切ったほうがよいとされることから。



補足ですが、

「庭に桜を植えるなと」 人生の先輩たちが話します。

なぜですかね?と訪ねると

 

桜(ソメイヨシノ)は成長が早く すぐ大きくなり管理が大変

桜の咲く時期はとても見栄えのいいものだけども

夏の時期にもなると けむしなどが付きやすく 葉も落葉するためではないかと

しかも 根が弱いので 家の方へ倒れかかるとのことだ。

 

人間図書館もいいもんだ。。

 

 

 

あ、ちなみに ミニトマトは順調に成育中です。

主人が居ないほうが 試されてるとやる気がわいてくるのでしょうね。

 



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