その作品の多さと歴史に対する多様な観点に注目してきた。
中でも、明治維新の若き志士達の国を想う志と情熱と行動力に感銘を受けた。
「赤心」と「無私の心」が印象的だ。
晩年の作品である「この国のかたち」や「風塵抄」等が印象に残っている。
エッセイ風でもあり、取材メモからの繋ぎ合わせなのかもしれないが、氏の作品の集大成と思われる。
「この国のかたち」は、昨今の日本の状況を憂いて書かれたものではなかろうか。
先行き不透明な日本に檄を飛ばされたのではないかと想像する。
しっかりした「日本のかたち」を即刻築き上げたいものである。
輝 け る 夜 明 け