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先日、栗山町の小林酒造に立ち寄った時のこと。
酒蔵の写真を撮っていると、後ろの方で
ブ～ンという羽をなびかせいるような音がする。
さてはスズメバチでも来たかぁ～とひやひやしながら
振り返ってみると、そこには大きなとんぼがいた。
そう、オニヤンマだ。
とんぼの中で最大級の大きさを誇るオニヤンマ。
それが酒蔵に迷い込んで来たようだ。
滅多に見ることが出来ないので、そぉっと接写を試みる。
すると、おとなしくいい子にしてくれた。
側で見ると、本当に綺麗で美しい。
ただ、こうして写真を大きくしてみると、その痛んだ羽を見て
切なくなってしまう。きっと苦労して飛んで来たのだろう。
その後、また元気に飛び立って行ったのを見てほっと一安心。
オニヤンマは、もともと水辺や沼などに生息する習慣があり、
普通のとんぼのように手でつかまえるのは難しい。
それも自然の神秘であり、こうして側で見れることの感動を呼ぶ。
羽化して短い一生を飛んで終えるのだ。
この時は、側に川もあり、きっとそこから迷い込んで来たのだろう。
実は幼少の頃、一度オニヤンマをつかまえて籠で飼ったことがある。
とっても大きくて珍しく、喜んでいたのだが、すぐに死なせてしまった。
そりゃそうだ。
とんぼは空を飛びたいんだ。
その事がとても後悔として残っている。
だから、このオニヤンマには元気に飛んでいてほしい。
その幼少の時以来見たと思う。大きくて立派なとんぼだった。
ヒートアイランドと呼ばれ始めた今の日本。
せめて自然と木々の緑だけは、ずっと守ってほしいと願う。
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