復興に向けて

その日、自分はラッキーを連れて美幌峠に行っていた。
春先の峠も見たかったし、またブログのネタになる為の中華饅頭屋さん
巡りも兼ねていたはずだ。
ごく普通の、またあまりに能天気な一日が午後の地震で一気に現実に引き戻されたことを
思い出す。ＮＨＫニュースで流れる映像に、これはとんでもないことになると息を飲んだ。

あれからもうすぐ２年が経とうとしている。
復興に向けての番組も多くなってきた。
それを静かに見ていると、こうしたありふれている一日が
とても大切に思えるのは間違いない。


【網走の海】

しかし現実はとても厳しく。
まだまだ正直復興は進んでいるとは言えない状態だ。
被災地の人々も、復興にかける情熱と現実とのギャップに苦しんでいると
言っていた。
体調の変化も多くみられ、そこには先の見えない現実の壁があるのだ。

　

同じ日本とは思えない状況下の中、一筋の光明として、
阪神淡路大震災の復興があげられるという話を聞いた。
未曽有の大震災から１０年の歳月をかけて復興したのだ。
どれほどの努力と精神力があったのだろうと想像すると、
言葉にならないものがある。

東日本大震災からもうすぐ２年。
テレビの前でしか応援出来てないが、
きっと阪神淡路のように復興出来ると信じている。
１０年という月日は果てしなく長いが、復興してほしい。

被災者ではないが、自分もあれから随分と変わった。
考え方、価値観が１８０度変わった気がする。
自分の家族、親族のことをしっかりと考えるようになった。
きっとそんな人も多いと思う。

思うのはひとつだけ。世界も日本も、どうか平和であってほしい。


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