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室長の部屋

那須烏山市のスクラップ回収業(有)ひらつね 経営企画室ブログ

那須のゆりがねを求めて

2016年04月30日 | 資源プロジェクト
こんにちは、室長です。

前回投稿からそろそろ一ヵ月が経とうとしていますが、気付けばいつの間にかゴールデンウィークに突入…このところなんだか気ぜわしく過ごしていまして、落ち着いてアウトプットを考えている余裕がないもので(苦笑)

さて、ゴールデンウィークと言えば、ゴールド(黄金)。黄金と言えば、先日、隣町の歴史資料館で「那須のゆりがね」と題した講演が開催され、栃木県北東部でもかつては金(砂金)がさかんに産出された歴史があることを知りました。

金属に関わる者としては聞き捨てならない情報で、一獲千金を夢見てさっそく砂金採りに出かけてみました♪

インターネットで調べてみると、案外、様々なサイトで砂金採りのノウハウが紹介されており、ゴールドラッシュ的な安易な発想をしている人が世の中にはたくさんいるのだと思うと、ちょっと頼もしくなります(笑)

専門店で専用のパンニング皿を購入し、いざポイントへ!





何回か川底の砂をさらって選別していると、何やら金色にキラリと光るものがあるではないですか!

「もしや金では!?」と色めきだって調べてみると、どうやら金雲母という全く別の鉱物のようです。



その後、1時間経っても2時間経っても取れるのは金雲母ばかり……現実はそう甘くはなかったようです。

地元の金採りに精通した人物に訊ねたところ、「そんな生半可な装備では採れる訳がなかっぺぇ!」と一笑に付されました(笑)

なんでも、金は比重がとても重いため、川底の岩盤に届くくらいまで掘り下げる必要があるのだとか。。

この連休中、重装備をして川で血相を変えてスコップを振り回している室長を見たら、是非とも温かく見守ってくださいませ。


おまけ

この地域の産金の歴史を伝える健武山神社の様子。







美しいゴミ分別表

2015年11月21日 | 資源プロジェクト
室長です。

先日とある雑誌を読んでいたところ、世の中には“美しいゴミ分別表”があるとの記事を読みました。

詳しく調べてみると「盛岡市ごみ分別早見表(非公式)」というもので、homesickdesignという盛岡のデザイン会社が作成したものだそうです。

気になったのでさっそく取り寄せてみました♪



同社のサイトで制作意図を見てみるとこんなことが書いてあります。

毎日の生活の末端の作業「ごみの分別」を気持ちよく。
最後を大切に考えることは、最初を大切に考えること。
以前からhomesickdesignではメンバー内で様々なデザインのアイデアを考え貯めています。
その中のひとつが「美しいごみ分別早見表」を作るアイデアでした。
生活の末端の作業である「ごみ」を考えることは、どうしてもおざなりになりがちです。
しかし「ごみ」のことは毎日考えなければならない「ぼんやりとした問題」でもあります。
そこで、丁寧な水彩画を描ける田上たかさんと一緒に、盛岡市のごみ分別について紐解きながら
分かりやすく貼っていて心地のよい「ごみ分別早見表」を目指しました。
毎日「ごみ」のことを考えることが「ぼんやりとした問題」ではなく「明確な課題」になる第一歩と考えています。

なかなか良いコンセプトではありませんか! えてして「ぼんやりとした問題」はいつの間にか「切実な問題」に変わり、そうなってしまうと「容易には解決できない問題」となってしまうものです。そういう課題に対して、「問題だ!」とストレートに叫ぶのではない、デザインという柔らかい方法で対応するというのが妙に腑に落ちました。

実際に手に取ってみるとA3版タテのそれは、他の自治体が作成する分別表に比べるとやはりシンプルなデザイン。逆に、これで事足りてしまうのかと少々心配もしてしまうくらいです。デザインは個人により好みがあると思いますが、まあこれはこれで一つの解答なのではないかと思います。

ちなみに、わが那須烏山市の分別表(インターネットに掲載されているもので、ポスター状になっているものはまた異なるデザイン)がこちら。



他自治体の事例もいくつかありましたので参考までに。

まずは福島県の福島市。



次いで、岡山県の美咲町。



最後に長崎県の五島市。



膨大なテキストあり、カラフルな色使いあり、多様なイラストありの多種多様な分別表が存在することが分かります。しかしいずれも取扱説明書のようで素直に飲み込みにくいものばかりというのが正直な感想です。

各家庭が十人十色の性格を持っていることを反映して、各家庭から排出されるゴミ(一般廃棄物)の中にはマニュアル通りに処分できない雑多なものが多数あるものでしょう。ですので、想定されるパターンにできるだけ対応できるようにしようという玉虫色の発想をしてしまうと、文字通りカラフルな玉虫色的な分別表になってしまうという具合(笑)一枚の分別表だけではやはり混乱を招きそうな気がします。

それに対してデザインでなんとか応えようとする盛岡の事例は、実に意欲的なものだと評価できます。

実は弊社でも今秋、取引先のお客様向けにどんな廃棄物が引取り可能かを示す「取引一覧表」を企画・デザインして配布したのですが、いやはやデザイナー目線で実際に作ってみるとなかなか難しいものです(苦笑)homesickdesignのごみ分別表を参考にしてみようと思ったりもしたのですが、扱う品目が異なるとデザインはガラッと変わってしまうもので、結果的にはあまり参考にはならず。。それでもそのデザインの指向するところはかなり勇気をもらいました♪弊社のものもseason2が発行できるといいですね~

第3回資源ライブラリー開催

2015年11月11日 | 資源プロジェクト
室長です。

商工会まつりの一部参加者から、すっかり恒例のものとして認知されつつある弊社の「資源ライブラリー」(笑)資源にまつわる情報発信を始めて今回で3回目の開催になります。

初回の鉄、昨年のアルミニウムに続いて、今回は「銅」を取り上げることにしました。



金属は慣習的に鉄と非鉄金属に分けて語られます。多少大雑把なくくりなのは、鉄の総生産量が圧倒的に多く、二分して考えたほうが便利だからだと言われています。今回取り上げる銅は、そんな鉄よりも人類との関わりが古い非鉄金属で、色を変え姿を変え身の回りの至る所で活躍しています。

コンテンツは主に
1.銅の特性とその歴史
2.銅ができるまで
3.銅の生産と消費
4.投機の影響
5.リサイクルの流れ
といった内容で、銅や銅合金に関する生産・消費・リサイクルについてコンパクトにまとめました。



パネル展示に加え、今回は卓上展示にも力を注ぎました!足尾銅山で購入した数種類の銅鉱物を展示したり、銅の特性を知るための実験装置を置いたりと、来訪者の目を引く仕掛けにも工夫をこらしてみました♪

実験装置というのがこちら。



NHKの『考えるカラス』というテレビ番組で取り上げられていた、第8回「アルミニウム板を下におき、磁石の振り子が板の上を通るときどうなる?」の銅バージョン(もろパクリ…)です。

ステンレスやプラスチックの板の上を通過する際の反応と銅の板の場合とではまるで違う反応を示します。主催者の思惑通り、実際に動かしてみた方々はかなり興味津々にいじって、なぜそうなるのかの答えを考えてくれていたことは、企画者冥利に尽きました。いやはや参加者の反応があるというのは嬉しいものですね!

古物雑貨販売も楽しみにしてくれる人が少数ながらいるのも励みになります~中には昨年見たものが多数あるではないかと鋭い突っ込みをする方もいたりしてなかなかあなどれません(笑)来年はもっと多様なものを蒐集して驚かせたいと思います。。

鉄→アルミ→銅(銅合金)ときましたので、次回の素材は何にしましょうかねぇ~

ひらつね「環境経営セミナー」開催

2015年11月09日 | 資源プロジェクト
こんにちは、室長です。

先日、弊社主催の「環境経営セミナー」が開催されました!

弊社のお客様(今回は製造業に限定)向けの無料サービスでして、「環境経営」というキーワードを切り口にお客様の競争力強化のお役に立ちたいという目論見から開催することにしました。
*大上段に構えている訳では決してなく(むしろ環境経営に対する弊社の意識は低い方かもしれません)、これを起爆剤に弊社も価値観を少しずつ変えていきたいという思いがあってのことでもあります。

記念すべき第一回目(第二回目以降があるのかは定かではありませんが…)のテーマは、産業廃棄物の処分に関するものでした。

生産プロセスで必ず出るのが産業廃棄物。とは言え、有価物や行政で処分する一般ゴミとの区別が難しく、処分のルールについても案外知らないことが多いものです。そこで、産業廃棄物処分の理解を深めるためコンサルタントを講師に招きまして、約2時間のレクチャー&質疑応答を行なった訳なのです。

当日は、東京は中野から行政書士の北村亨先生にお越しいただいて、産業廃棄物処理を取り巻く基本的な法律や実務的な管理手法、法令違反の具体例等についてレクチャーしていただきました。





時間が限られた中での駆け足でのプレゼンテーションでしたので、初めての方には少々理解しづらい点もあったかもしれませんが、産業廃棄物処理に関するポイントはいくつかつかむことができたいのではないかと思っています。やはり何事も「現実に即した、具体的な説明」というのが興味関心を引くようですね~

ここに漕ぎつけるまでには、講師の選定や予算、参加者の募集etc...色々と紆余曲折ありましたが、ひとまず参加者も23名を数え、一応成功裏に終わったと言っても良いのではないかと思います♪

某公的機関が主催する出張研修会を弊社仕様で実施してもらうよう打診したところ、「排出事業者のために処理業者が無料で研修会をやるなんて事例は聞いたことがない」、「一定以上の参加者数の目途が立っていなければ開催できない」と言った具合ににべもなく断られた時には少々悔しい思いもしましたが、とりあえずやり切って良かったです。

忙しいにもかかわらず参加していただいた参加者(経営者や従業員)はもちろん、会場を提供してくれた那須烏山商工会や協力してくれた社員には本当に感謝です。

ちなみに、「なぜ環境経営なのか」に答えるべく、室長がプレゼンした内容を以下にまとめておきます。

①消滅可能性自治体の発表
・わが那須烏山市、那珂川町も対象に
・製造業の事業所数も減少の一途
 ex.当市の事業所数…153社(H19)→127社(H22)→120社(H25)
 *減少率(H19→H25)はなんと▲21.6%!
  ⇔全国平均:▲19.7%(経済産業省工業統計調査)

②危機感
・弊社の取引先も減っていくのではないか
・製造業各社も生き残りをかけた工夫・取組が必要
 →いかに受注を増やすか(取りこぼさないか)
  いかに事業を継続していくか
⇒企業の競争力強化が必要

③顧客の競争力強化のために弊社ができること
・「廃棄」をキーワードに、企業にとって有益な情報を提供する
 ex.1)分別方法・処理方法の認知
 →ひと手間加えるだけで、廃棄物(費用)を有価物(収益)に転換
 ex.2)5S推進のための情報共有
 →生産性向上、受注先へのPR
 ex.3)廃棄物処理に関するリスク回避
 →コンプラ違反は競争力の低下に影響大

④環境経営のススメ
・以上のことは、「環境経営」(狭義)という概念で総括される
 →広義の定義…“企業経営の隅々にまで環境の意識を浸透させた経営”
・お客様にそうした情報提供及び情報共有をしたい
 ex.ひらつね資源通信『RINC』
  Resource & Recycling Intelligence for Next Competitiveness
⇒一緒に生き残っていきましょう!


あとはここで得たものを言いっぱなしにしないで、少しでも今後の業務に生かせるよう気を引き締めたいものです。

ウエスのいろは

2015年03月06日 | 資源プロジェクト
こんにちは、室長です。

過日、弊社が取り扱う商品としてウエスを紹介いたしました。ついでと言ってはなんですが、我々があまり知らないウエス事情についても少々調べてみたところ、面白い情報が見つかりましたので披露したいと思います。

【ウエスの語源】
ウエスの語源とは一説によると、waste(ウェイスト:浪費、くず)が訛ったものなのだとか。その語源が示す通り、ウエスは古着や古布などのいわゆる“ぼろ”を再利用したもので、色・形・材質ともに多種多様です。

【廃棄物からウエスができるまで】
このウエスというもの、製造業や塗装業の皆さんにとっては馴染み深い代物ですが、どのようにウエスが出来上がるのか、ご存知でしょうか?

①まず、一般家庭や事業所(主にリネンサプライ業)から廃棄された古着・古布が原料として回収されます。②専門業者の手作業による裁断や選別を経て、③集荷された原料のうち約3割がウエスに生まれ変わります(平成18年の実績は約67,000トン)。残りは中古衣料として輸出される他、反毛材(フェルト等)としても再利用されています。(下図参照)



そう、廃品を再利用するという観点から、ウエスはリサイクルの模範生なのです!

【世界経済の影響を受けるウエス】
ところで最近、ウエスの品薄状態が続いていることにお困りの方もおられると思います。

実はここ数年、本来ぼろとして処理されてきた国内の古着が、“腐っても鯛”よろしく、東南アジアを中心に海外で中古衣料として流通するようになり、結果、国内ではウエス向けの原料供給がタイトになっているためなのです。
アジア諸国の生活水準向上により、「古着を買えるようになった」人々が急増していることのしわ寄せと言えそうです。

実際、貿易統計で中古衣料の輸出量を見ると、直近(2014年)では約24万トンとここ数年で急増していることが見て取れます。石油製品や金属だけでなく、ウエスも世界経済の影響からは免れられない立派な「資源商品」なのです。


出典:財務省貿易統計

【安定確保のヒント】
ウエスの原料供給は確かに世界経済の影響を大きく受けていますが、実は国内の工夫次第で解決できるものなのではないかと個人的には思っています。

と言いますのも、一般家庭や事業所から廃棄される古着・古布の大半(なんと約9割!)がこうしたリサイクルのルートに乗らず、そのまま廃棄物として焼却処分されているからです。このスルーされてしまっている大量の古着・古布に目を向けることで、かなりのボリュームのウエス原料の確保が可能になることは想像に難くありません。

自治体によってはリサイクルに回しているところもあるそうですが、わが那須烏山市で回収される布類の廃棄物も単に廃棄される運命をたどっているのだとか……。古着・古布の廃棄量の約3/4が一般家庭に由来することを鑑みますと、行政等による回収ルールの見直しはもちろん、われわれ排出者の意識改革も必要になりそうです。


第2回資源ライブラリー開催

2014年11月22日 | 資源プロジェクト
こんにちは、室長です。

少しばかり掲載が遅くなりましたが、今月3日の商工会まつりで出店した(有)ひらつねの資源ライブラリーの報告です。

資源ライブラリーは、弊社の仕事を通して得られたスクラップに関する情報を発信するものです。昨年の初出展に続いての第2回目です。

今回の出展内容は以下の通りです。
①企画展示:アルミのはなし
②常設展示:鉄くず屋の仕事
③ショップ:(ちょっと変わった)雑貨販売
④図書室:本・資料の紹介

昨年の鉄に代えて、今年の主役はアルミニウムです。今回の企画の大半はわが舎弟(自称ゼミ長)によるもので、しかも所用により当日室長は欠席(様子を見にだけ行った)という無責任ぶり(笑)

二年目のジンクスやビギナーズラックよろしく、初物は意外とウケるものですが、二回目こそ真価を問われます。ハラハラしながら見に行ってみると、案外と賑わっているようで一先ず安心しました~

まずは全体の様子です。



若干名のサクラがいますが、なかなか盛況のようです(笑)

次に「アルミのはなし」のポスターセッションです。



アルミニウムは新規製造にかかる電気代が膨大な一方、スクラップくずを適切なリサイクルルートに回せばかなりの電気代の節約になることから、“リサイクルの優等生”と称されることがあります。今回はそんなアルミニウムを取り上げて、その特徴や用途、製造プロセス、ボーキサイトから作ったアルミニウム(新地金)とリサイクルされたアルミニウム(=再生地金)の相違点などを分かりやすくまとめました。

ポイントとしましては、ここ数年間の中国の消費量の目覚ましい増加とアルミニウム(及び原料のボーキサイト)の供給地と需要地のギャップ、リサイクル時のカスケード問題(不純物が含まれているとリサイクルの質が徐々に劣化する)などが挙げられるでしょう。

昨年に引き続いての「鉄くず屋の仕事」。



お次は、昨年から更にパワーアップした「古物雑貨の販売」です。



今回はテーブルに雰囲気を持たせたりしてみました♪その効果かは分かりませんが、数点の販売ができました~個人的に思い入れのある商品は今年も売れず…むぅ。物販はなかなか難しいものですね。

そして、スクラップや資源に関する本や資料を並べた「図書室」です。



昨年の「鉄のはなし」の資料や弊社のお客様向けニュースレター「RINC」も展示しました。書籍は『メタルカラー烈伝 鉄』(山根一眞、小学館)がおススメです♪

前回も思ったのですが、POPなどをつけたりして見せ方を工夫しないと手に取ってもらえなさそうですね…

人手がなかったにもかかわらず、今回も無事に成功裏に終わったようで何よりでした。企画・作成を担ったゼミ長も何か手ごたえを感じていたようです。

さて、来年はなにをとりあげましょうかね!

資源ライブラリー臨時開館!

2013年11月06日 | 資源プロジェクト

こんにちは、室長です。

ここ数週間、ちょっとご無沙汰していました。実は、先日行なわれた那須烏山市の商工会祭りの出店準備がありまして、このところアップアップしていたもので…

商工会祭りは、地元の企業や飲食店によるブース出店の他、特設ステージでの出し物やスー爺サンタの軽トラ市、ミニ上棟式(餅まき)など盛りだくさんの内容の催しです。

そんなお祭りになんと今回弊社が出店を企画しました。題して、「資源ライブラリー」!

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主な企画内容は、①鉄リサイクルの展示、②古物雑貨の販売、③資源に関する本棚の三本柱です。①は鉄のリサイクルに関する情報発信を主眼とするもので、ポスターセッションに近いものです。②は廃棄された鉄と一緒に持ち込まれた道具や部品を発掘して、中古販売するもの。③は資源に関する記述のある参考図書の紹介です。

このお祭りの雰囲気からしますと、スクラップを扱うひらつねがなんでこんなところに!?という疑問が湧いてくるのも当然かと思います…

にもかかわらず、なぜ今回参加することになったのかと言いますと、弊社との関わりの深い金属資源のリサイクルについて、一般の方にも知ってもらいたいと思ったからです。金属資源のリサイクルの流れは、この業界に携わる者以外には案外ブラックボックスになっており、排出者である消費者・生活者がそのブラックボックスの中身を知ることで排出時の分別などに好影響をもたらしてリサイクルの質を高めることができ、ひいては資源の少ないわが国にとって僅かながらでもプラスになるのではという淡い期待を抱いてのことです。

プロジェクト名はイモっぽいかもしれませんが、かなりマジメな企画です(笑)

当日の様子はこんな感じです。

まずは全体像。

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鉄スクラップに関するパネル展示その1「鉄くずのいろは」。

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パネル展示その2「鉄くず屋の仕事」。

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次に古物雑貨の販売の様子。最初は売り物に見えなかったせいか、みんな手に取って懐かしみながら眺めるだけでさほど売れませんでしたが…(泣)それでも10点以上の販売実績をあげることができました♪

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資源に関する書籍の紹介。残念ながら、こちらは人気がありませんでした…

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全体を通して痛感したのが、当初ターゲットとした青年~壮年層がほとんど見向きもしてくれなかったこと。「その層を狙うなら子供をうまく捕まえないといけない」と、出店経験のある方から事前にアドバイスを頂いていたのですが、コンテンツを考えるだけで精一杯でそうした仕掛けを考えるにまで手が回らず、結果あえなく撃沈でした(苦笑)

それでも、来店してくれた方からお褒めの言葉を頂いたり、近くでブースを出していた会社の方から今後のスクラップ処分の良いアイデアを頂いたりとなかなかに有意義な機会でもありました♪

こちらから社会に対して具体的なアクションをしないと、周囲からは何のリアクションも得られない(裏を返すと、社会に働きかければ何かしらの手ごたえや反応が返ってくるし、周囲がこちらを見る目も少し変わってくる)ということがちょっと分かった気がします。

実はこの企画、2年ほど前から温めていたものです。2011年11月のエントリーでその原型について少し触れていたのですが、覚えている方はほとんどいないでしょうね…

いずれにせよ、これでようやく経営企画室らしい実績を一つ残すことができました。だてに“室の長”を名乗ってる訳ではないのですヨ(笑)


足利5S学校

2013年01月28日 | 資源プロジェクト

室長です。

最近、栃木県足利市は「5Sのまち足利」を標榜して5S活動を積極的にすすめていると聞き、気になったので、去る1月24日、さっそくどんなものなのか実際に視察してきました!

5Sとは製造業の製造現場でよく活用される業務改善の手法で、
整理=不要なものを捨てる
整頓=すぐに取り出せるようにする
清掃=常にきれいにする
清潔=上記の整理・整頓・清掃を維持する
躾=決められたことをきちんと守る
の5つの頭文字からとったものです。

足利市内では、「足利5S学校(足利5S推進ネットワーク協議会)」を創設して、産業界をはじめ行政機関や各種学校等との連携を図って市全体で5Sを展開し、全国に発信しています。昨年には足利市において「世界5Sサミット2012足利」が開催されるなど、今、注目されている街です。

室長が参加したのはその活動の一環である「5S工場見学会」です。見学会はだいたい月に一度のペースで開催されており、市内の5S実践事業所の中から毎回異なる事業所を選んで見学するものです。今回は足利市の(株)石井機械製作所さんにお邪魔することになりました♪

同社は主に自動車、半導体関連設備や各種省力化機器等の設計~製作まで一貫して行なっている従業員約80名の製造業です。2002年から5S活動を本格的に開始し、同社会長は足利5S学校の校長に就いている等、足利市内の5S活動の旗振り役のような存在のようです。同社では5S活動がかなり根付いているようで、現在は入社5年未満の社員を中心とした5S実行部隊「かるがも隊」が5S活動の中核を担っているとのこと。当日も我々の工場見学を先導してくれたのはフレッシュなかるがも隊のメンバーでした~

同社の特徴的な取り組みの一つに、「オーケストラ工場」というものがあります。
同社によれば、「モノづくりがオーケストラと似ているのではという所から図面=譜面、職人=プロフェッショナル、単品加工=ソロ、納期=コンサート日、など共通点が多く最終目標であるお客様に満足していただける、さらにはモノづくりのリズム、メロディー、ハーモニーを奏で感動していただけるようなモノづくりを目指しています」とのこと。
事務所ならピアノ、比較的小さい部品を加工する部門ならバイオリン、大物を加工する部門ならコントラバス等々と部門の特徴に合った楽器の名前が付されています。楽しんでやっている感がかなり伝わってきます(笑)

実際に現場の5Sの成果を見せてもらうと、
・イレクターパイプ(樹脂コーティングされた鉄パイプ)を用いて自作した工具置き場やゴミ箱
→こうした棚の足元には全てキャスターが付けられており、移動に便利なことはもちろん手際よく清掃することが可能になる。
・斜めに傾斜がついた共同工具置き場
→コンビニの棚のように目に入りやすい。貸し借りネームプレートを活用することで誰が使っているかも即座に把握できる。
・切削くずが飛散しないように工作機械の脇についたてを立てる
→その際、圧迫感を軽減するように透明のついたてを導入する。
・毎朝、作業前に従業員の一人が床掃除をする
→従業員自らが責任を持って実施することで意識付けが強化される。
・ねじの楽屋
→ねじ専用のストックスペースの愛称。規格ごとにプラスチックの小箱に分かりやすく分類されている。
・(部門によってだが)月1回、社員に必ず改善提案をさせる
→4段階の賞を設けて給与にも反映(○○賞なら300円プラスといった具合)。
と、個性的な取り組みがいくらでも出てきます。

社員さんは若い人が多く見受けられましたが、みなさんしっかり挨拶もしてくれて躾が徹底されている印象も受けました。これまで室長が訪れたことのある製造業の現場の中でも指折りの気持ちの良い現場でした♪

これだけの改善にはかなりの執念というか情熱が必要なことでしょう…当日オブザーバーで参加されていた「きむら5S実践舎」代表の木村温彦氏が「改善する楽しみを感じながら実施することが大切」とおっしゃっていたのはむべなるかな、です。木村氏と直接お話することもでき、いくつか貴重なサジェスチョンが得られましたので、弊社でもできることから少しずつ参考にしていきたいと思いました♪

それにしても、当日は足利と烏山の隔たりを実感した一日でもありました(苦笑)同じ県とは言え、東端と西端ですから距離にして100kmあり、移動に車で2時間以上要するのです。。
こんなに離れた場所だから烏山からの参加者は他にいるまいと思っていたら、意外や意外、地元ではお馴染みの企業の方が来られてたことには驚愕しましたが(笑)

その日の午前中には地元のとある著名人の告別式に出席したこともありまして、別れと出会いを感じさせる、何やら不思議な一日でした。


経営企画室のプロジェクト

2011年11月28日 | 資源プロジェクト

室長です。

経営企画室のとある活動の様子です。

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旧事務所を改造して何やらやっています。広いテーブルやらスツールやら壁やらが見えますね…これだけでは何をしているのか良く分からないと思いますが、いずれこのブログでもご紹介できる日が来ることでしょう♪

以下の本が活動にいくつかのヒントをもたらしてくれそうです。

『科学は誰のものか―社会の側から問い直す』(生活人新書、平川秀幸)

『鉄を削る―町工場の技術』(ちくま文庫、小関智弘)

『金属と日本人の歴史』(講談社学術文庫、桶谷繁雄)

『トコトンやさしい非鉄金属の本』(日刊工業新聞社、山口英一)

『高炉の神様―宿老・田中熊吉伝』(文春文庫、佐木隆三)

ちなみに『鉄を削る』は既に読了したのですが、金属加工(主に旋盤加工)とその周辺領域に関する知恵や経験が素人にも分かりやすく書かれており、前職の時にこれを読んでおけば、金属加工業の経営者や現場の方ともう少し面白い話ができたかもしれないなぁと今更ながら悔やまれます。