冤罪の続きで、いろいろ検索したいたら、こんな記事も見つけた。
これは、テレビ朝日の番組「ザ・スクープ・スペシャル」である。
事件は、高知バスと白バイの交通事故。
白バイ隊員が死亡。
争点は、バスが動いていたか、停止していたか。
バスが停止していたら、白バイの前方不注意による衝突。
白バイ隊員のスピードの出しすぎ?による事故死となる。
現場は、白バイから見ると右にカーブした先である。
このTV番組では、「証拠捏造」疑惑浮上。「ブレーキ痕」をめぐる謎。
独自検証:「ブレーキ痕」検証の3連発。
・本来のブレーキ痕にはあるタイヤの溝が、証拠写真のブレーキ痕にはない。
・起訴したバスの時速10キロ走行では、できない程の長い前輪のブレーキ痕の証拠写真。
・前輪よりブレーキ痕がはっきり残る後輪のブレーキ痕の写真が、どういう訳か、一枚もない。
新事実発覚:事故直前に撮影した車内の写真は手ブレをしていなかった。
写真に写っていた乗客(生徒)は、ピースマークを出しており、事故を起こした後に、撮影した写真とは考えられない。
つまり、バスは停止状態だった。
TV内容は、ここを参照:
http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/update/asx/scoop_071209-03_0300.asx
バスの運転手の証言(停止していた)、乗車していた生徒の証言(バスは停止していた。白バイはスピードを出していた)、バスの後方で運手していた校長の証言(バスは、停止していた)や同じ車線を走行した運転手の証言(白バイがモー・スピードで追い抜いていった)は、全く、採用されなかった。
運転手の証言は、「法定速度内(60キロ)で走っていた自分の横を白バイが通り過ぎ、みるみる内に遠ざかっていった。」
バスの運転手と何の縁もない「完全なる第三者」(同じ車線を走行した運転手)の証言を、裁判所は、「第三者であるというだけでその供述が信用できる訳ではない」とした。
衝突時を見ていなかった反対車線を走行していた白バイの証言(バスは時速10キロ。白バイは制限速度の60キロ以内だった)のみ採用されていた。
裁判所の判断の理由は、「常日頃から目視の訓練をやっている白バイ担任の証言は信用性がある。」
目視の訓練をしているから、時速は60キロメートルだった事が正しいとしても、バスと衝突した時を、見ていた訳ではない。
バスの時速10キロも白バイの時速60キロも、反対車線を走っていた白バイ隊員が見たときの状況であり、衝突時には、この白バイ隊員の証言は、意味をなさない。
日頃、白バイは、停止した状況から、スピード違反車を見つけると、あっという間に時速100キロ前後で走行の車を追跡し、スピード違反車を取り締まっている。加速時は、150キロから180キロ位スピードをだしているはずである。
反対車線を走行していた白バイ隊員とすれ違った後に、死亡した白バイ隊員がスピードを上げることは、論理的に、可能である。
衝突時を目撃していない白バイ隊員の証言を採用し、衝突時を目撃している証言(バスの運転手、乗客20名、校長先生)は、採用しない。
こんな裁判がまかり通っているなら、素人の裁判員制度は必要と思う。
裁判官は、検察(警察)に何の弱みを握られているかと思ってしまう程、論理的な判断をしていない。