首相は、「足利事件「可視化で冤罪が減るという感じがありません」(6月4日夜)
捜査中の全てを可視化することで、強要された自白がなくなり、冤罪が減ると考えるのが、一般的であるが、首相は、そうは感じないと言っている。
首相は、そうは感じない根拠を言わないと、説得力がない。
感じないは、個人的な感想だけで、「どうして?」という疑問が残るだけ。
この人には、説明能力がない。
首相は、「足利事件「可視化で冤罪が減るという感じがありません」(6月4日夜)
捜査中の全てを可視化することで、強要された自白がなくなり、冤罪が減ると考えるのが、一般的であるが、首相は、そうは感じないと言っている。
首相は、そうは感じない根拠を言わないと、説得力がない。
感じないは、個人的な感想だけで、「どうして?」という疑問が残るだけ。
この人には、説明能力がない。
足利事件の冤罪(えんざい)で、釈放された無期懲役囚が、今朝のTVに出演していた。
結果は、自白強要と、唯一の強力な証拠のDNA鑑定による犯人特定だった。
その当時のDNA鑑定の精度が、一万人を調べると12人が同一人と鑑定される程度。
裁判員制度が実施される中、考えさせる事件である。
この事件では、裁判が開始されてからは、犯行の自白を否定。
一方、DNA鑑定は、この当時、画期的な証拠採用方式であった。
但し、精度がどの程度だったのかを裁判中に明らかになったかは不明。
裁判になり、自白を否定をした場合、明らかに、起訴事実と違う状況となる。
この問題を回避するには、捜査中の取調室の可視化か、自白は証拠として採用しないかである。
自白に基づいて、死体が発見された場合のみ、証拠として採用。それ以外は、自白は証拠として採用しない。
DNA鑑定は、必要であれば、何度でも鑑定する。
この事件で、そんなことを考えさせる。
冤罪とは、「無実の罪」(広辞苑)
あなたがもし、この犯人にしたてられたら、無実をどう証明せよと言うのか。
間違いなく、DNA鑑定をし直して欲しいというだろう。
なんで、再鑑定要請を却下し続けてきたのか、論理的に不可解である。
また、どんな精神状態に置かれても、嘘でも、決して自白をしていけないと言うことである。
閑話休題:
先日、和歌山カレー事件では、最高裁で死刑が確定。
死刑囚は、犯行を黙秘、否定。(自白はしていない。)
犯行動機も不明。
(保険金殺人を繰り返していたようだが、住民を殺害する動悸が不明。カレー事件で、今までの保険金殺害が疑われるリスクが高まるのに、砒素を入れるか?という疑問)
住民証言による状況証拠が主体。
砒素が、死刑囚の家にあったもとと同じものであることだけが、科学的に証明されただけである。
私は、裁判資料を見ていないので、本当のところは分からないが、今回の冤罪事件を考えてみたら、この和歌山カレー事件も本当は冤罪ではないのかと思う一抹の不安を感じた。