「影響の輪」を広げる

向上心旺盛と自画自賛している中年おじさんのブログ日記

個人的感想を聞いてはいない

2009-06-05 | シンキング

 

首相は、「足利事件「可視化で冤罪が減るという感じがありません」(6月4日夜)

 

 

 

捜査中の全てを可視化することで、強要された自白がなくなり、冤罪が減ると考えるのが、一般的であるが、首相は、そうは感じないと言っている。

 

 

 

首相は、そうは感じない根拠を言わないと、説得力がない。

 

 

 

感じないは、個人的な感想だけで、「どうして?」という疑問が残るだけ。

 

 

 

この人には、説明能力がない。

 

 


足利事件の冤罪と裁判員制度

2009-06-05 | シンキング

 

足利事件の冤罪(えんざい)で、釈放された無期懲役囚が、今朝のTVに出演していた。

 

 

 

結果は、自白強要と、唯一の強力な証拠のDNA鑑定による犯人特定だった。

 

 

 

その当時のDNA鑑定の精度が、一万人を調べると12人が同一人と鑑定される程度。

 

 

 

裁判員制度が実施される中、考えさせる事件である。

 

 

 

この事件では、裁判が開始されてからは、犯行の自白を否定。

 

 

 

一方、DNA鑑定は、この当時、画期的な証拠採用方式であった。

 

 

 

但し、精度がどの程度だったのかを裁判中に明らかになったかは不明。

 

 

 

裁判になり、自白を否定をした場合、明らかに、起訴事実と違う状況となる。

 

 

 

この問題を回避するには、捜査中の取調室の可視化か、自白は証拠として採用しないかである。

 

 

 

自白に基づいて、死体が発見された場合のみ、証拠として採用。それ以外は、自白は証拠として採用しない。

 

 

 

DNA鑑定は、必要であれば、何度でも鑑定する。

 

 

 

この事件で、そんなことを考えさせる。

 

 

 

冤罪とは、「無実の罪」(広辞苑)

 

 

 

あなたがもし、この犯人にしたてられたら、無実をどう証明せよと言うのか。

 

 

 

間違いなく、DNA鑑定をし直して欲しいというだろう。

 

 

 

なんで、再鑑定要請を却下し続けてきたのか、論理的に不可解である。

 

 

 

また、どんな精神状態に置かれても、嘘でも、決して自白をしていけないと言うことである。

 

 

 

閑話休題:

 

先日、和歌山カレー事件では、最高裁で死刑が確定。

 

 

 

死刑囚は、犯行を黙秘、否定。(自白はしていない。)

 

 

 

犯行動機も不明。

(保険金殺人を繰り返していたようだが、住民を殺害する動悸が不明。カレー事件で、今までの保険金殺害が疑われるリスクが高まるのに、砒素を入れるか?という疑問)

 

 

 

住民証言による状況証拠が主体。

 

 

 

砒素が、死刑囚の家にあったもとと同じものであることだけが、科学的に証明されただけである。

 

 

 

私は、裁判資料を見ていないので、本当のところは分からないが、今回の冤罪事件を考えてみたら、この和歌山カレー事件も本当は冤罪ではないのかと思う一抹の不安を感じた。