役所の業務システムで、1件処理するのに、922万円経費が掛かったシステムがあった。
恐るべき状況。
そのシステムとは、防衛省、申請届出等システム。
年間申請件数は、2252件。内オンライン処理した件数は、たったの4件。
利用率 0.18%。
システムの運用に、年間3700万円。1件当たりで換算すると、約922万円。
このシステムを作成するのに、3億8600万円。
私が、この申請業務の代行をしたいぐらい。
年間、4件処理したら、3700万円が稼げるのです。
「平成19年度における行政機関に係るオンライン申請等手続きシステムの利用状況等調査」の結果から書いています。
この調査結果の詳細は、ここを参照:
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/densihyouka/kaisai_h20/dai3/siryou1_1.pdf
経営資源といわれる、「人、物、金、情報、技術、時間等」を活用する経営判断ができなかったという証。
民間企業では、考えられないシステム化計画。
この案件を企画した人、それを承認した人を明らかにすべき。
この国の役人には、投資対効果の考えが無いのか。
恐るべき状況と国税の無駄遣い。
とは言え、調査に、正直な回答をした現場役人には、敬意を表したい。