この映画、That't Entertainment(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88)は、MGMが、1974年に、50周年記念として企画された、往年のミュージカルを編集した映画です。
この作品には、フレッド・アステア、ジーン・ケリー、ジュディー・ガーランド(ライザ・ミネリの母)、ビング・クロスビー、フランク・シナトラ、リズ(エリザベス・テーラー)、ドナルト・オコーナー、ジェームス・スチュワート等、30年代、40年代、50年代、活躍した往年のスターが、歌い、踊っています。
特に、好きな場面は、フレッド・アステアが、四角い部屋を回転させながら、壁、天井を踊る場面です。ノーカットの画面です。良く見ていると、フレッド・アステアの動きに合わせて、カメラも動いています。カメラと部屋の位置は、変わっていないので、カメラマンは、途中では、血が下がる状態で撮影してものと思われます。
また、ジーン・ケリーの『雨に唄えば』で、ジーン・ケリーが一人で歌うシーンは、9カットであることが、わかりました。カット前は、必ず大写しにする技法を使っています。
最後の、『巴里のアメリカ人』では、大きな鏡を使ったシーンがありますが、この鏡には、映画カメラが映りこんでいません。良く見ると、その部屋の建物の一部のように溶け込んだ物があり、そこに、窓らしきものがありました。この窓から盗撮するように撮影しています。
また、この『巴里のアメリカ人』の鏡のシーンに映ってものを見てみると、カメラの場所以外も、全て、鏡に映りこむのを計算して、その部屋全体を、手抜き無く、作っていることがわかりました。
DVDになって、いろいろ確認できる鑑賞方法でもあり、時々、画面をコマ送りしながら見てしまいました。
コマと言えば、ちなみに、映画は、24コマ/秒です。
一方、現在の地上波のTVは、30コマ/秒ですが、実際は、走査線512本の半分づつを交互に写していますので、実質的には、15コマ/秒です。映画のコマとは、全く方法が違います。