地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

メトロポール DE ビュッフェ

2006年05月29日 | Weblog
またまたソフィテル・メトロポール・ホテルに行ってしまいました。
今度はアフタヌーン・ティーではなく、ランチ・ビュッフェ。
最近贅沢だわ。

ディナーでは40ドルとかしてしまうこのフレンチレストラン。
日替わりランチ・ビュッフェは14ドルです。


まず1皿目。
子牛のクリームシチューとか、イカのフリッターとか、サラダとか、トマト風味の冷たいカニのスープとか。


このレストランのビュッフェは、サラダなどの野菜コーナー、お肉のメインディッシュコーナー、お魚コーナー、チーズコーナー、そしてデザートコーナーに分かれています。
パンもなかなかおいしいのです。

第2ラウンド、第3ラウンドとこなし、お腹も一杯になったところで、デザートへ。

チーズもデザート扱いだろうと思い、ほとんど全ての種類のチーズを少しずつ取りました。さすがフランス系のホテルです。チーズの種類が豊富。
また、チーズにあわせるオリーブオイルとか、コショウその他スパイスなどがチーズコーナーに添えられています。今までこんな食べ方は知らなかった。


不覚にもチーズでお腹がさらに一杯になってしまい、デザートは少ししか食べられませんでした。ここはチョコレートがおいしい。

綺麗で落ち着いた雰囲気のレストランで、サービスも5ツ星。
たまにはベトナムを忘れて別世界に浸るのもよしとしましょう。

ネゴ

2006年05月29日 | Weblog
およそ人々の間に「定価」という概念がなく、なんでも交渉次第で価格が決まってしまうベトナムですが、先日びっくりしたことが。

仕事の関係で日本に1通だけ手紙を送らなければいけないことがあり、DHLだとあまりに高いので、スタッフに郵便局まで行ってもらい、EMSで送ってもらいました。
EMSは以前、私がグリーティングカード1通だけを送ったときに12ドルも取られた記憶がありますが、やはりレターなどを送る際はDHLなどの国際宅配便よりかは割安。

郵便局から戻ってきたスタッフが領収書を出しながら、「本当は19ドルと言われたところを、高いから文句を言って17ドルにしてもらいました。」

な、なぬ?!郵便料金まで値切れるの?!

その辺のお店では何でもネゴ次第で値段が下がるのは体験済みですが、郵便料金など公的機関の料金は固定であるとの先入観を持っていました。
しかし、T先生によると「郵便局はお役所だから一番そういうのはひどい」そうです。

な、なるほど・・・。お役人が自由自在に料金を設定して、差額を自分のポケットに入れるのだな。
普段から賄賂や不正が横行しているベトナムですが、そこまでは気がつかなかったわ。

T先生も昔NGOで仕事をしていたとき、日本から送った荷物の関税がすごく高かったので、「私はお金がないんです~」と郵便局員に泣きついてみると、あっさり半額以下に下がったそうな。
う~む、さすが人脈、コネ、ネゴの世界だ。あっぱれ。
素直に高い値段を払わされていたかと思うと腹が立ちます。


そういう私も最近ベトナム処世術を身につけつつあります。
先日、20,000ドン札1枚をポケットに入れ、市場へ買い物に。
いつもの路上のお母さんのところで色々野菜を購入。
代金しめて7,000ドン也。
お釣りの13,000ドンを握り締め、市場の内部へ。
北部ベトナム人にしては珍しく愛想のいいお兄さんが声を掛けてきたので、そのお店を見てみると、生のレンコンを発見!
ベトナムは蓮が有名なのに、なぜだか市場でなかなかレンコンを見つけられずにいたので、今まで日本から持ち込んだ乾燥レンコンを戻して使っていたのでした。
生レンコンに出会うのは珍しいかも。早速購入決定。
レンコンを買うついでに、大根やら人参やら色々買うと、レンコンが割りと高かったので合計額が手持ちの13,000ドンをはるかに超えてしまいました。

そこで八百屋のお兄さんに、ポケットからお金を出して見せ、「これだけしかないの~」と言ってみたところ、ちょっと悩んだお兄さんは、その金額に見合うように人参と大根を1本ずつ袋の外へ出しました。
でも大根はたくさん欲しかったので、すかさずその大根を袋へ戻し、「いい?」と聞いてみると、そこは商売人、「え~い、しょうがない。1本おまけだ!」と威勢よく言ってくれました。

やったあ!(ガッツポーズ)
これからこの手でいこ。

やっぱりここはネゴ社会だということを身をもって体験しました。


栄養補給

2006年05月26日 | Weblog
先週末から風邪を引いて体が弱っていたので、ここはいっちょ栄養補給&滋養強壮にGa Tan(ガー・タン)&Hoa Qua Dam(ホア・クア・ザム)を。

ガー・タンは、韓国料理のサムゲタンをちょっとイメージして下さい。
あんな感じで、鶏肉とクコの実やプルーン、その他体に良さそうなものがぐつぐつ煮込まれている料理です。
一番の違いは薬草がたっぷり入っていて、スープが黒いこと。
鶏肉はしっかりと煮込まれてやわらかくておいしいです。
スープはまさに漢方薬の味!効きそう!



つけあわせのフランスパンと一緒に食べます。
フランスパンは油で揚げて、ハチミツが塗ってあり、とってもおいしいです。
そのミスマッチングなパンを漢方薬のスープに浸して食べたりします。




ホア・クア・ザムは、コップに角切りにしたフルーツが色々入っており、練乳がけのものか、ヨーグルトがけのものを選ぶことができます。
まずはスプーンでフルーツをガシガシ潰します。



フルーツが山のように入っているので、こぼさないように混ぜながら潰すのには慣れが必要です。
練乳の場合は、あらかじめコップのなかに入っているのでフルーツを潰す際に自然と混ざりますが、ヨーグルトの場合は市販のヨーグルトカップが添えられてくるので、自分で投入します。
材料が混ざったら、砕いた氷を入れてさらにガシガシ…。
半分カキ氷のような、フルーツミルクセーキのような感じでおいしいです。
ビタミンをたっぷり補給でき、オススメ。



漢方パワーとフルーツのビタミンパワーで復活!

誕生日2

2006年05月17日 | Weblog
本来の誕生日の日は、ハノイ某所にあるおいしいイタリアン料理店でお祝いしてもらいました。
ハノイには本格的なイタリアンのお店がいくつかあります。
ちょっと写真が暗いですが、お料理をご紹介。


パスタ、ピザ、リゾットなどを頂きました。


デザートももちろん。私はジェラートを。



このカプチーノの泡はいかがなものか。


またまたお腹一杯食べて満足です。
翌日は、スタッフからもお花を頂きました。



そしてランチにはチャーカー・ラ・ボンという有名なお店で雷魚料理です。
ベトナムでは誕生日の本人が他の人におごるのが普通のようですが、この日は日本式にスタッフ2人がおごってくれました。
今回、雷魚の写真はありませんが、また今度~。

アパートのスタッフのHaさんとCamさんからも、携帯ストラップ(みたいなもの)をもらいました!

みなさん、どうもありがとうございました!
また1年がんばります。

路線バスの旅

2006年05月14日 | Weblog
「週末はどこか郊外のお寺にでも行ってリフレッシュしたいな~」と言ってると、友達のHuongさんがCo Loaという、むかしむかし、そのむかし首都であったという場所に連れて行ってくれることとなりました。

予定では朝10時に出発するはずだったのですが、その直前から何故か急に嵐到来。
結局家で1時間ぐらいおやつなどを食べ、おしゃべりをして時間をつぶし、雨がやんだ頃に出発。

外に出てみるといきなり寒ーーーい!
もう夏だというのに、嵐が去った後は肌寒くなっていました。まだ風はびゅーびゅー吹いています。
そこで部屋に戻って着替え。
しっかり着込んで再出発。

まず、うちのアパートの前からバスに乗ります。
で、Kim Maバスターミナルという大きなバスターミナルに行って、乗換え。

路線バスに乗るのもなかなかいいもんです。
普段車から見るのとは違ったスピードで景色がみれます。
また、普段は足を踏み入れない地区も通るので、これまた新鮮。

窓の上にこのバスが通るルートが書かれています。



Huongさんの家の近くのバス停で一旦降り、上着を取りにHuongさん宅へ向かいました。
彼女の家は振興開発地とでも言うのでしょうか、綺麗に区画されたところに高層マンションが並んでいます。
17階建てのマンションの12階がHuongさんの家。
ちゃんとエレベーターもついた立派な集合住宅です。

家にはHuongさんのご両親、お姉さん夫婦と子供、お姉さんの旦那さんのお母さんが同居しています。(もうちょっといるかもしれないけど、少なくともこのメンバーは同居中。)
玄関を入ると広々としたリビングがあり、部屋は何部屋あるのか分かりませんが、結構広そうなお家です。
ベトナム人のお宅では靴を脱ぐものと思っていたのですが、こちらのお宅は土足でした。

お姉さんの旦那さんのお母さん(ややこしいな…)が、私を気遣って「ほら、日本のチャンネルがあるよ」とテレビでNHKを見せてくれました。
NHKを見せてくれる際、なぜかお母さんは「日本」を中国語で発音していました。はてな?日本語でも同じ発音だと思ったのでしょうか?
その後は私の超限られたベトナム語で苦しい世間話。
くくっ、やはり日頃勉強を怠っていることが悔やまれる。

Huongさんの姪っ子ちゃん(2,3歳)も人懐っこく、とってもかわいかったです!
準備を整えて2人で出かけようとすると姪っ子ちゃんも一緒に行きたがって泣いていました。
チクチク心が痛みながらおいとま。

さて、またHuongさんの家の近くのバス停でバスを待つこと十数分。
一向にやってこないので、「デウーホテルの前においしいパン屋さんがあるから、そこにパンを買いに言おう」ということになり、タクシーで移動。
人気のパン屋さんでおいしそうなバインミー(フランスパンのサンドイッチ)と牛乳、水を購入し、ピクニックの準備を整えて、再度バスを待ちます。
時刻表などはないので、目的のバスが来るのを待つのみです。
それでも大体15分ぐらい待てばやってきます。

まだ道のりは長く、ここからまた別の大きなバスターミナルへ行き、さらに別のバスに乗り換えてから1時間程です。

バスターミナルに到着。目的のバスが止まっていますが、運転手さんに「いつ出るの?」と聞いても、「さあ、15分後ぐらいじゃない?」と、超適当です。
その間にターミナル内で先ほどのバインミーを食べることに。

大抵どこの国でもそうですが、バスターミナルというのはあまりガラの宜しい場所ではありません。
バイクタクシーの執拗な客引きだけでなく、スリもたくさんいるようなので、Huongさんがしきりに気遣ってくれました。

バインミーを食べ終わり、バスに乗車。
しばらくすると出発しました。
ちなみに路線バスの料金は一律3000ドン。25円以下です。
車内には切符売りのお兄さんがいて、お客さんが乗ってくると切符を持って席までやってきます。
地元の人で通勤や通学でバスを利用する人は大抵定期券のようなものを持っています。

バスには大きいものも小さいものもあり、小さいバスの場合かなりボロボロで、ドアも手動でした。
切符売りの人がドア係もしていました。
やはり安いだけあり、かなり庶民的なのでしょうか、2万ドン札を出すと切符売りのお兄さんが偽札かどうか確かめるためにペラペラとお札を振って確かめています。
し、失敬な。2万ドンごときで偽札使うかー!と思うのですが、結構あるのでしょうね。

こちら、比較的大きくて綺麗なバス。



こちら、ボロボロの小さなバス。もちろんエアコンなし。


ハノイから北へ進んでいくと、田園風景に変わりました。
アヒルや牛、水牛がたくさんいます。
Huongさんが家から持ってきてくれた果物を車内でかじりながら、風景を楽しみます。
車内では大音量でクラシック音楽が流れていたかと思うと、なじか突然民謡に変わったりするところがベトナムチックです。

私達は終点で下車。
そこが目的の村です。

ほとんど人のいないのどかな田舎。



畑仕事をする人々と牛。


あちこちにジャックフルーツの木がいっぱい!


村には昔、王様だった人やお妃様だった人が祀ってあるお寺があります。
ここは土器や装飾品などもたくさん発掘されていて、考古学的にも重要な場所だそうです。
境内には博物館もあります。
Huongさんが王様やお妃様にまつわる伝説を語ってくれました。




お寺の本堂らしきところでは、近所の檀家さんなのか知りませんが、たくさんの人が集まり、尼さんがあげるお経に合わせてお祈りしていました。
私達も後ろに立って一緒に拝みます。
一応仏教のお経を読んでいます。
日本と違うところは、読経中かなり頻繁に信者の人々がお辞儀をすることと、拝む際に合わせた手を3回ぐらい振ることでしょうか。

ベトナムのお寺には、中国の賢人みたいな人の像が祀られていることが多いのですが、たまにいわゆる日本人にも馴染みのある「大仏さん」みたいな像も見かけます。(なぜかほっとする。)
日本と同じように、仏様も神様も混合で祭ってあることもよくあります。

お寺の中には案内人兼お寺を守っている人みたいな人たちがいます。
ここのお寺では派手なゴールドのアオザイを着たおじいさんが、お賽銭を強要してきました。。。

王様が矢を放っている像だそうです。


階段わきのドラゴン(?)


窓の装飾。


お寺の入り口にあるモチーフ。


この村にはこのお寺以外にこれと言ったみどころもないので、現地滞在は1時間程度。
またバスを乗り継ぎ夕方にハノイへ帰り着きました。

はぁ~、路線バスの旅もなかなか楽しいけど、体力のあるときしか無理っぽいです~。
疲れたぁ~。

誕生日

2006年05月14日 | Weblog
え~、仕事がらみの話は通常このブログには書かないのですが、嬉しいことがあったので特別公開。

現在、日本へ留学する予定の人たちが毎日9:00から15:30まで、怒涛の日本語研修を受けています。
週に2~3回、授業が終わった後に彼らのためにオリエンテーションなどのプログラムを色々開催しており、私もこの時期は結構忙しいです。

金曜日、いつものように日本語の授業が終わってから学生達の待つ教室へと出かけました。
いつもは授業が終わってもみんなウロウロしてるのですが、その日は珍しくみんな一つの教室にてきちんと着席しています。
そして私が「こんにちは~」と言いながら教室へ入っていくと、何故か満場の拍手。
ん???なに?

驚いていると、日本語検定1級のHienさんから「お誕生日おめでとうございます」との言葉。
おお~、みんな知ってたの~?
私は社長(←と、こっそり先生達とあだ名をつけて呼んでいる30代の老けた学生)と同じ誕生日なので、恐らくそれで社長が取り計らってくれたのでしょう。
そしてみんなを代表して社長から花束を頂いてしまいました!
きゃ~、感動!


紫色で綺麗。

オリエンテーションの後、社長と私の誕生日を祝いに一杯やりに行こうと誘われ、社長のバイクの後ろにまたがって、ザンボー湖が見渡せるローカルな大衆レストランへ。
30数名いる学生の全員が参加したわけではないのですが、かなりの人数。
テーブルをずら~っと横にならべて大宴会です。

ベトナム人は乾杯の時に「ヨー!」と大声で盛り上がるのですが、みなさん覚えたての日本語で、「いち、に、さん、ヨー!!!」と、まだ夕方5時過ぎなのにかなり盛り上がっていました。
そして出てくる料理の数々。

そ、そこで私はついに体験してしまいました。

・・・。犬肉。

ゆでたお肉をライスペーパーに香草と一緒に巻いて食べます。
感想は、、、



お、おいしい。。。



タロちゃん(←天国にいる愛犬)ごめんなさい!!!

ところで犬肉は北部の人は良く食べるのですが、南部の人たちはあまり食べません。
私の両隣にはホーチミンから来た学生が座っていました。
右隣のDaoさんに「犬肉食べないの?」と聞いてみると、「僕は犬が好きなので犬肉は食べません」ときっぱり。(タロちゃん、やっぱごめん。)
そして左隣のDanhさんにも「犬肉食べないの?」と聞いてみると、「僕も食べません」ときっぱり。
ひ~ん、私は鬼のような日本人でしょうか?
でもDanhさんが「試しに一口食べてみるだけならオッケーですよ」となぐさめてくれました。

宴会はいつまでも続きそうだったのですが、私はその日の夜はベトナム語のレッスンがあったので、一足お先に失礼しました。
みんな、ありがとう。


本当の誕生日の今日、住んでいるアパートからも花束を頂きました。
今年は良い誕生日を迎えることができたので、この先1年ツイてると思います。


こちらは黄色のお花。

オペラハウス小話

2006年05月09日 | Weblog
写真はありませんが、小話です。

先日、人からコンサートのチケットを頂きました。
芦屋交響楽団のオーケストラです。
場所はオペラハウス。
オペラハウスはまだ行ったことがないので楽しみ。

早速行ってみました。
オペラハウスと言えど、ラフな服装の観光客と、しっかりおめかしした人達とが混在しています。
私はたまたま仕事帰りでスーツだったので、いずれにせよOKです。

チケットを係のお姉さんに見せると、「立ち見です。」
はぁ????
オーケストラに立ち見なんかあるのか?

しかし、そこはベトナム。
開始時間間際になっても空席が一杯。
演奏が始まっても後から後からパラパラと人が入ってきます。
きっとどこか勝手に座れるでしょうと楽観していたら、案の定2階席に座ることができました。

ハノイのオペラハウスはかなりこじんまりした造りです。
舞台も小さく、演奏者がキツキツに座っていて今にも隣の楽器とぶつかりそう。
指揮者も出たり入ったりする際に、かなり窮屈そうに楽器の間をぬって出入りしています。

さて、演奏そのものはすばらしかったのですが、「う~ん、ベトナムやなぁ」と思わされたことが一つ。

演奏に見入っていると、視界にチラチラ何かが飛んでいるのが見えます。
最初は蛾かと思っていたのですが、良く見ると…、

なななんと、それはコウモリ

ベトナムでは、オペラハウスの中をコウモリが飛んでいます。。。

小話終わり。

サーカス

2006年05月09日 | Weblog
しょぼいしょぼいと有名なハノイのサーカス。
話の種に見に行ってみました。

まず、会場前にはダフ屋らしきおばちゃん達がウロウロしていて、さかんに声をかけてきます。
でも、すごく入手が難しい人気歌手のコンサートでもないのに、わざわざダフ屋から買わなくても…。
と思い、普通のチケット販売の窓口へ。

が、しかし、ダフ屋のおばちゃん達が執拗についてくるのです!
もう窓口で注文してるのに、横から手を伸ばして私達の目の前にチケットを振りかざし、ものすごいセールス攻撃。
窓口で買うより10,000ドン安くしてやると言っているのですが、ダフ屋のおばちゃんから買った席がどんな席かも分からないし、70~80円の差で危ない橋を渡りたくないので、こちらも完全無視。
まるでハエのようにブンブンたかってくるおばさん達を振り切り、無事に正規チケット購入。

他にもお客さんいるだろうに、何をそんなに必死の形相で売る必要があるのか?(もちろん売れ残ると損するから、おばさん達も必死なんだろうけど。)
しつこいようですが、人気コンサートのチケットでもないのに、何故にそんなにダフ屋が存在するのか?!
或いは単に窓口販売を手分けして路上に出ているだけ?
でもあのおばちゃん達の必死具合を見ると、死活問題に思えます。


さて、サーカス会場の中へ入りました。
わりとこじんまりした感じです。
椅子の並びが、偶数と奇数で通路を挟んで分かれていたり、上下の列の番号が連続していなかったり、全く同じ番号のチケットを持った人が現れ、係員に問い合わせたら、なぜか全然違う方の席に誘導されたり、なんだかよく分からないシステムになっています。

開始予定時間になってもパラパラと人が入ってきており、一向に始まる気配はありません。
ずい分遅れてからやっと始まり始まり~。
なんと、音楽は生バンドによる演奏です!

なぜか初めから全キャストが登場し、拍手喝采を浴びます。
「今からこのメンバーでサーカスやりますんで、よろしく~」という感じでしょうか?



え~、サーカスなんですが、何故か中国雑技団のような壺を使った技から始まります。。。
お~、サーカスとは関係ないが、パチパチ…。






続いてアオザイを着たお姉さんが登場し、何故か歌謡ショー。。。
えー、何これ?!
演歌調のなが~い歌をたっぷり3番まで歌い上げ、拍手喝采を浴びるお姉さん。
う~ん、普段娯楽が少ないから、お客さんは大喜びなのか。
ようやく歌が終わったかと思いきや、な、なんと2曲目を歌い始めました!
一体いつ終わるねん!!!



情緒たっぷりに2曲目も歌い上げ、お姉さん退散。ほっ。

次は何かと待ち構えていると、天井から輪っかが下りてきて、女の子がそこでクルクルと回ったりし始めました。すご~い。パチパチ…。



で、サーカスは???

女の子の空中雑技が終わると、ピエロ達のコント。



で、だからサーカスは???

ピエロ達が退散すると、今度はコナンのような格好をしたたくましいお兄さんが登場し…

巨大なニシキヘビを体に巻きつけています。。。



そんなゲテモノ芸はいいから、はよサーカスせい!
ヘビ、舞台でおしっこしてるし。。。

誇らしげに巨大ヘビを持ち上げるお兄さん。


ふ~、やれやれ、ゲテモノ芸が終わったぜいと思っていると、洋服姿のお姉さんが出てきてまた歌謡ショーが始まってしまいました!



しかも妙に色っぽい歌としぐさで、さながらナイトクラブです。
お子様も来ているのにいいのでしょうか。
このお姉さんもしつこく2曲歌い上げました。
お客さんが拍手喝采しているところを見ると、これは「アリ」なんですね?!

セクシーなお姉さんの退場後、今度は若いお兄さん軍団が出てきてまた雑技。
お~、腕だけで鉄棒登ったりするのはすごいけど、それってやっぱり雑技よね?!






お兄さん軍団の体育会系雑技が終了すると、お客さんがぞろぞろ退席しはじめました。
ええっ!?ひょっとして終わり???
60,000ドンも払って雑技団と歌謡ショー見に来たわけ?

しかしそのまま着席しているお客さんもいるので、どうやら休憩のようです。
ほっ、よかった。後半に期待しよう。
前半は敢えて見なくてもよかったですね。

休憩時間中、舞台ではせっせと次のショーに向けた準備が進められています。
網のようなものを張っているので、空中ブランコでもあるのでしょうか?(ワクワク)



しかしいかにもベトナムだなと思ったのは、次の準備のためにロープやワイヤーを引っ張り出したりする作業が、お客さんが通る通路に思いっきりかかっているので、お客さんはいちいちロープなどを持ち上げて下をくぐって行かなければならないところです。
お客様の安全とかそういった配慮は一切ございません、はい。

しばしの休憩の後、後半ショースタート。
4人の男女が登場し、今度こそ空中ブランコか?
と、思いきや、ブランコは使わず、相手の腕をうかんでクルクル回ったり、反対側へ飛び移ったりしています。う~ん、でもすごいことには変わりない。パチパチ…。
やっとサーカスらしいものが見れました。



このサーカスには動物はいないのか!?と思っていたところ、空中ショーの後におサルさんが出てきました!かわい~!



が、しかし、私達はその後に悲劇を目撃するのです。

綱渡りなどの「小技」を終えた後、数匹のサルと犬が出てきて自転車やシクロなどをこぐのですが、どうみても虐待されているようにしか見えない。
調教師にビシバシむち打たれて、パニクって逃げ惑うサルたち。。。



それを見て客席は大爆笑の渦。
ふと気がつけば、笑えず凍り付いているのは私達日本人4人だけでした。。。

サルたちの悲劇が終わると、また体育会系のお兄さんが出てきてマット運動みたいなのを披露してくれます。ちなみに各ショーのつなぎにはピエロが現れてコントをします。



最後のトリは象さんです。
おおっ、象がいましたか!



しかしもはや、象さんも虐待されているようにしか見えず、私達から笑顔は消えていました。
もちろんベトナム人のお客さんは大喜びでしたが。

象さん達のショーが終わり、まだ全部の象が舞台裏へ引っ込んでいない段階から、もうお客さん達はぞろぞろと帰り始めます。
最後にキャストが出てきて手を振っても、会場は帰り客でごった返している状態。
だから最初にも顔見せ挨拶したのか。なるほど。

キャストも奥へ引っ込み、片づけが始まると、またすごい光景を目にしてしまいました!
帰るお客さん達が舞台の真ん中を思いっきり横切って帰っていくのです。

う~ん、さすがベトナム。サーカスも濃いわぁ。。。
肝心のサーカスの技は???ですが。

アフタヌーンティー

2006年05月09日 | Weblog
ハノイの超高級ホテル、Sofitel Metropoleにてアフタヌーンティー!

コロニアル調の白い建物に内庭のグリーンが映えるとても雰囲気の良いホテルです。
内装も重厚感ある、クラッシックな感じです。

こちらのアフタヌーンティーはベトナムらしさがあちこちに演出してあります。
お馴染みの銀色の3段プレートではなく、木製のラックです。




また、白いレンゲの上にチョコレートケーキが乗せてあるあたりも、アジアンな雰囲気をかもし出しています。



一番上の段にはフルーツ。
東南アジアらしくドラゴンフルーツなどが乗っています。

二段目はサンドイッチ。

三段目はケーキ。

サイドにさらにクレープ、ワッフル、マフィンなどが付きます。
これだけの量があって8ドルとはお得!
私はお昼ご飯を遅めに食べたのであまりお腹がすいていなかったのですが、頑張って必死に食べました。




このホテルは、同じく8ドルでチョコレートビュッフェがありますが、いくらなんでもそんなにチョコレートはたくさん食べられないだろう…。無類のチョコレート好きの人にはたまらないのでしょうか。

店内には豪華にバラがいけてあります。



久しぶりにゆったりした気分で過ごし、帰りにホテル内のKhai Silkのお店をひやかしました。

たまにはこんな休日もあって良いでしょう。



注)
いくら5ツ星高級ホテルといえども、ここはあくまでベトナムです。
日本人が考える5ツ星のサービスは期待しないで下さい。。。

ゲッコー太郎ふたたびあらわる

2006年05月05日 | Weblog
昨日、仕事から帰り、キッチンの食器棚を開けようとしてふと天井を見ると…。

あ、ゲッコー太郎。




昨年の夏以来ごぶさたです。
冬を越して、心なしか前より大きくなったような。。。
(大きくなると気持ち悪いので、小さいままでいて欲しい)

今はもうシンクにはフタがかぶせてあるので、排水溝に入り込んで溺死する危険はありません。

よかったね、ゲッコー太郎。
また時々でておいで。

Sapa旅行(つづき)

2006年05月05日 | Weblog
サパの一歩手前、ラオカイ駅には夜の7時半頃に到着しました。
残念ながら、雨。
ここからサパまでは山道を車で走ること1時間半くらい。
まだまだ道のりは遠いです。
ラオカイ駅周辺は想像していたよりもずっと拓けていて、お店やホテルが立ち並んで賑やかでした。

翌朝もまた雨…。
雨と霧に煙る風景です。




町の中心部のローカルなお店にて鶏肉のフォーで朝ごはん。


この雨の中、予定通りカットカット村へ3kmのトレッキング開始。
霧が立ち込めてせっかくの景色が見えません!
でもサパのお天気はとても不思議で、霧がさぁ~っと立ち込めて数メートル先も見えなくなったかと思うと、また数秒後には霧がさぁ~っと晴れて景色がくっきり見えたりします。
気温も寒くなったり、暖かくなったり。
山のお天気は変わりやすいといいますが、ここまでコロコロ猫の目のように変わるお天気を体験するのは初めてです。

その日はずぶ濡れになりながらも、トレッキング後にビクトリアホテルにて優雅にお茶。
暖炉の前の席は奪い合い状態です。ううっ…。
明日のトレッキングはどうしようか。
12kmって言ってたからなあ。雨の中12kmは嫌だ…。


そして翌朝。
昨日のお天気が嘘のように晴れています!
午前中はそれでもまだ霧が出たり晴れたりで予測不可能なお天気でしたが、午後にはすっかり晴れになりました。

昨日の3kmですでに筋肉痛&膝痛を抱えていますが、気合を入れなおしてGO!

晴れているとこんなにも綺麗なのです。




道々、次から次へと少数民族の子供たちのセールス攻撃にあいます。

モン族の子供。



途中から舗装された道を外れて山の中へ…。
同じトレッキングツアーに入っていた韓国人のおばさんがものすごい健脚で、地元のガイドよりも先にどんどん進んでしまうんです!
おまけに敢えて大変な方、大変な方の進路を選ぶし。。。
昨日の雨のせいでぬかるんでるので、靴はドロドロ。
かなり大変な行程でした。

ラオチャイとタヴァンという2つの村を通過していきます。

途中こんなかわいい光景にも。


こちら、赤モン族かな?



村々の風景は、まさに「マンガ日本昔話」の世界!桃源郷のようです。
子供たちは昔ながらのビー玉で遊んだり、犬と一緒に段々畑でドロドロになって遊んでいます。




民芸品を作る女性達。



トレッキングを終えてサパの町の中心部に戻ると、現実に引き戻されます。
バイクが走り回り、観光客向けのショップが立ち並び、ハノイさながらの喧騒です。


こちらサパ教会。


帰りの列車の中ではひたすら爆睡。
お陰で帰りは例の食堂車の偵察を忘れてしまいました。。。


感想:
確かに景色は綺麗でした。
民族衣装を着た子供たちもかわいかった。
でも、いいんだろうか、ツアーでドヤドヤ村に立ち入るこの状況は。
少数民族の人たちも明らかに昔ながらの生活を捨て、観光客相手の商売で生計を立ててるし。
子供たちは学校にも行ってないけど、上手に英語を操ってセールスをしている。
なかなか複雑な思いを抱いたサパ旅行でした。

Sapa旅行

2006年05月04日 | Weblog
ベトナムは5月1日がメーデー、2日が南部ベトナム解放記念日(4/30)の振替休日だったので、土・日も入れると4連休でした。
そこで、かねてから行きたかった、少数民族の人たちが住む北部の山岳地帯Sapaへ行ってきました。

ハノイからは列車で10時間ぐらいかかります。
通常なら週末の夜に出て、寝台車で寝ながら現地へ向かい、翌朝に到着するのですが、連休の混雑時なので夜の列車が取れませんでした。
仕方なく土曜日の朝出発の便でSapaへ。



出発前の駅構内。早めに到着したのでまだちらほらしか人がいません。



寝台車はこんな感じ。

行きはハードベッドが6つあるコンパートメント。
帰りはソフトベッドで4人部屋でしたので、行きよりも快適でした。



廊下はこんな感じ。

コンパートメントの中は、私たち3人の他にベトナム人の年配のご夫婦が一組。
とても良い人たちで、なごやかな車中でした。
でも、会話がままならず、もうちょっとベトナム語を真面目に勉強しておくんだったと、自分の怠惰さが悔やまれます。

列車はかなりノロノロ運転で、横の道路を走るバイクに抜かれるぐらい。。。
でも、車窓から見える景色がとても興味深いです。
まだハノイ市内を走っているうちは、線路と住宅が妙に接近しているので、一般家庭の家の中ものぞけてしまいます。踏み切り前のバイクの混雑の様子なども良く見えて面白い。

ハノイを出るとしばらく田園風景が続きます。


さらに現地に近づくと、風景は一転して、まるで「マンガ日本昔話」に出てくるような、わらぶき屋根と土壁の家が目に飛び込んできます。
そこは、家畜も人間も一緒くたに生活している感じ。
このあたりは冬場かなり寒いだろうに、本当に隙間だらけの家です。

ところでお昼に列車前方の食堂車を覗いてみると、大変なことになっていました!
なんと狭い車内に従業員が大勢あつまってご飯を食べながら、大カラオケ大会が繰り広げられているのです!
大音量でうるさい!

騒がしくって注文するのも一苦労です。
「おねーさん、何あるのー!」(大声)と聞くと、「お粥と麺と…!」(大声)と返事するおねーさんの声も周りの喧騒にかき消されてしまいます。
食堂車の中はてんやわんやの大騒ぎになっていて、途中でおねーさんも他のお客さんや従業員の対応にどこかへ行ってしまいます。
仕方なく別のにーさんを捕まえて「お粥って、何粥ーーーっ!」(大声)と聞くと、「豚ーーーっ!」(大声)とのこと。
隣にいたKさんに「豚肉のお粥だって」と説明している間に、にーさんは勝手に厨房に向かって「お粥2杯ーーーっ!」と注文してしまっています。
…。もういいよ、お粥で。めんどくさい。麺はインスタントラーメンだったし。

その後、お粥を注文したのに同じおねーさんが間違えて私たちのところにラーメンを持ってくること2回。そのたびに「お粥2杯ーーーっ!」(大声)と、念押ししなければいけません。ふぅ~、いつになったらお粥が出てくるんだ。

やっとお粥が登場し、Kさんと食べていると、隣のテーブルでは相変わらず従業員が大音量でカラオケしながらご飯を食べています。
私たちはお粥なのに、骨付き肉とかおいしそうな麺も食べてる…。
さらにはウォッカを飲んでいて、飲みさしのコップを私の方へ差し出してきました。
「…。結構です。」ウォッカっていうか、そのあんたの飲みさしコップが嫌だぁ~!

仕舞いにはそのにーさんが、自分が食べた肉の骨を私たちの目の前の灰皿にポンポン捨てる。。。
う~ん、車窓から見えるのどかな田園風景とは裏腹に、なんとも濃い経験をさせて頂いております。



写真で見るとすっきり綺麗に見えますが、実はここはものすごい空間になっていました。


つづく。