地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

麗江にあしあと ~つづき~

2007年07月31日 | Weblog
麗江2日目は、朝から玉龍雪山を見に出発。

途中、車を降りて遠くに見える山の風景をパチリ。
景色は最高に綺麗。山の上に雪が残っているのが見えます。




麓へ到着し、ここからリフトに乗って雲杉坪なるところへ上がり、高原と万年雪山を拝みます。

ここもまた、観光客で一杯。
ほとんどが中国本土からの観光客です。


リフト乗り場へ行くには、エコバスに乗って行かなければなりません。
そのエコバスに乗る待合所は大きなお土産物屋さんになっており、漢方薬その他雲南省の特産品を売っています。
売り子の呼び込みも激しい。


そこで巨大な霊芝を発見!



いや、別に値段も聞いてないし買う気もないんですけど、せっかくなんで記念撮影を・・・。


ちなみにここの待合所で酸素ボンベを売っていました。
ということは、行き先は結構標高高いんですねえ。
大丈夫かな?


さて、ずい分と待ってからようやくエコバスに乗る順番がやってきました。
バスは意外と綺麗です。





途中で水がとても青く美しい川のようなところを通過したのですが、昨日の乗馬で疲れていることもあり、車窓から見学するだけに。
あくまで怠惰な私達。


しばらくしてリフト乗り場に到着しましたが、ここでも相当長い間待たねばなりません。
そこはもう、人気テーマパークのアトラクション待ちかと思うほど長蛇の列となっています。


ここで面白かったのは、長時間順番待ちをしているお客さんを楽しませるためか(?)、ちょっとした舞台のようなところでカウボーイハットをかぶったお兄さん2人が演歌調の歌を熱唱していること!
よく見ると、その横でCDも売っています。

う~ん、この人たち誰?


ユニバーサルスタジオあたりなら、スターウォーズに出てくるロボットなどが楽しませてくれるところでしょう。
ここでは生身の人間がショーを披露してくれます。
お客さんも結構喜んでるみたい。
さすが中国。(ベトナムでも十分にあり得る光景)


お兄さん達の余興を見ながらずい分長い間列に並び、ようやくリフトへ!
スキー場にあるような、いわゆるリフトです。



むき出しなので、風が吹くとちょっと寒い。


この地点でもう標高は4,500mだそうです。



高原までずっと遊歩道が作ってあり、そこをテクテク歩いて行きます。(見ての通り、観光客であふれかえっています。)



空気が薄くても、さほど体力的に苦しいということもないのですが、どうも眠くて仕方ありません。
酸素と気圧のせいでしょう。


山は霧に覆われていて神秘的。




睡魔で半分意識朦朧となりながらも、観光を終え、またリフトで下ります。
やはり帰りも長~い順番待ち。
帰りの順番待ちには余興はありません。
もうお金取ってしまえばどうでもいいのか?



さあ、雪山観光が終われば楽しいランチですよ~。

お肉と野菜の炒め物や白い大きなお豆さんとお肉の煮物など。
やっぱり中華料理は肉が多いな・・・。





昼食後に向かった先は、白沙壁画村というところです。




建物の外壁に書いてあるトンパ文字がかわいいんです~!






お堂の中にはチベット仏教、大乗仏教、道教など、色々な宗教が融合した壁画があります。
が、電気がなくて薄暗いのであまり良く見えず。



次に玉泉公園(別名:黒龍潭公園)へ。






公園内のゴミ箱にもトンパ文字が登場しますよ。





公園内で、ナシ族のおばあちゃん達が踊りを踊っていました。
かわいいでしょ。




このエプロンみたいな民族衣装の後姿はこんな感じ。
背中には、北斗七星を意味する七つの丸い飾りがついています。




ガイドさんいわく、このおばあちゃん達は運動のためにこうやって踊っているそうです。漢民族で言うところの太極拳とか、日本で言うところのラジオ体操?


ナシ族の民族衣装は、若い人はよりカラフルな色、年を取るとだんだん黒っぽい地味な色になります。
また、胸で交差させている白いたすきのような紐は、2本をねじり合わせて交差させてあれば既婚、そのままただベッタリと交差させてあれば未婚です。
当然、おばあちゃんたちのたすきはよじってあります。



ところで衣装と言えば、うちのガイドさんの服装すごくありません




チャイナシューズもかわいいけど、それにしてもかなり個性的・・・。
目立ってました。






さて、公園内にあるトンパ文化博物館。




中にはナシ族の歴史を物語る物、昔の生活様式が分かる日用道具、民族衣装などが展示されており、人形やジオラマを使ってよく分かるようにできています。

また、ナシ族が使っているトンパ文字もエジプトの象形文字などと並べて表示してあり、その違いや共通点がわかってとても面白いです。

日本語ペラペラのガイドのおじさんが一通り説明してくれた後、おもむろに「今日はラッキーなことにトンパ先生がおいでになっています。こんな機会はめったにないですから、是非トンパ先生とお会いして下さい。」と。

はあ・・・。



えー、説明しますと、「トンパ」とは選ばれし賢者、司祭のことをも指します。
それら賢者に伝えられて来たのがトンパ文字、象形文字です。

で、ナシ族の中で「偉いさん」が複数名いらっしゃるのですが、今日は幸運にもその中のお一人がご来場中だと言うことです。

今まで素直に説明を聞いていましたが、このガイドさんの悪徳商法を思わせる口ぶりに、途端に胡散臭さが漂ってしまいます。



お土産品コーナーへ行くと、そこに冠をかぶったトンパ大先生が・・・。


いかにこのお方が偉い方であるか、この大先生にお会いできた私達がいかに幸運であるか、トンパ先生の直筆の書を是非手に入れるべし、などとガイドが執拗に説き、ますます胡散臭さに拍車がかかります。

元々Tちゃんと私はトンパ文字の書が欲しいなと思っていたので、買うのは別に構わないんですけど。
構わないんですけどぉ~・・・。(でも胡散くさい!)


値段を聞くと200元!高っ!


まあしょうがないので、色々ある中から気に入ったものを選びます。
その間もしきりにガイドが「ご自分のお名前をトンパ文字で先生が書いてくださいますから、さあさ、ここに名前を書いてください」などと薦めてきます。
うるさいなあ・・・。


で、1枚購入し、トンパ大先生とツーショット写真。(結局笑顔で撮ってるやん私!)




なんか、この厚紙でできた冠がやけにチープじゃないですか?


ガイドのおやじがしきりに「さあさ、先生と握手しなさい」などと言うので仕方なく握手・・・。

一応相手はおじいちゃんなので、恭しい態度で接しはしましたが、やはりインチキ臭さをぬぐいきれず・・・。


あ、書の内容は「家内安全、健康長寿」みたいな感じです。
下にその日の日付と名前をトンパ文字で入れてもらいました。

家宝にします・・・。


さらにトンパ文字辞書も購入したのですが、こちらも150元とお高かったです。


後でTちゃんと「いやあ~、あのトンパ先生、相当胡散臭かったねえ~!」と言い合ってたのですが、欲しかったトンパ文字の書と辞書が手に入ったので一応は満足です。



町中ではトンパ文字入りTシャツを購入。
古城では1枚120元と言われたTシャツ、ここでは85元ぐらいまで値が下がりました。
が、ここで引き下がるわけには行かず、「2枚買うから1枚60元にして!」と交渉し、無事交渉成立。
Tちゃんと1枚ずつにしました。
何度も言いますが、何故こういう中国語だけはできてしまうのでしょう?
やはり語学は生活密着型に限りますなあ。



夕方はまた麗江古城四方街(旧市街)へ。




古城の細い路地には、小さな宿が立ち並んでいたりします。




上まで上ってしばし休憩。



このとき、会話が弾んでいるTちゃんとガイドさんを尻目に座ったまま爆睡。 (いや、標高高いと眠くなるんですってば。



ところで皆さん、「単騎千里を走る」という映画はごらんになりましたか?
あれは麗江が舞台だったのですね。

中国の有名な監督と日本の有名な俳優のコラボレーションということで、中国でもずい分と話題になったそうです。
映画のポスターも見かけました。
今や高倉健は中国人の誰もが知る日本人俳優に。


映画の名前を冠したお店。







旧市街は、真ん中の広場から行く筋か小さな道が伸びており、ふと自分のいる場所が分からなくなったりするので、このような案内板を見ます。
トンパ文字があったり、ニコチャンマークがあったりで、意外とかわいい。





夕方になり、古城近くの昔の民家風のお店にて麗江最後の食事を。

ここではきのこの炒め物、肉じゃがのようなもの、チーズのフリッターなどが出ました。




関係ないですが、お店にいたこの猫がかわいかった。



この子、骨付き肉をあげると、骨ごとペロリと食べてしまうツワモノです。



日が落ちてくると、古城にあるレストランやカフェも様子が変わってきます。
お店の前にはケバケバしくキラキラ光る民族衣装を着て、メイクをたっぷりしたお姉さん達が客引きをしています。
昼間は趣があったお店も、夜になると中でミラーボールが回り、お姉さんやお兄さんが踊っていたりします。(でも踊りは民族舞踊っぽい。)


空港へ行く時間まで、麗江古城の広場でナシ族の人々や観光客がキャンプファイアーを囲んで踊るのをしばしボーっと眺めるていると、まさにフォークダンスって感じで、思わず「マイムーマイムー♪」と歌いたくなります。
ステップはすぐに覚えられる簡単なもので、日本の盆踊りよりも単純な気がする。



そして麗江に別れを告げ、またまた深夜便で成都へ移動。

成都へ到着すると、ここでも無事にガイドさんが迎えに来てくれていました。ホッ。
一つ一つの行程をクリアするたびにガッツポーズ。
私達ツイてるかも!(って、本当は当たり前のことなんですけどね。)


成都は大都会!
ここは北京か上海か?はたまた東京か?って感じです。

成都のホテルで無事にSさんと合流し、トンパ先生ネタで盛り上がりました。



~おまけ~
麗江古城の中の有料トイレに入ってみたところ、なんとトイレの個室の中に小さいテレビ画面があり、歌番組とかやってます!

こ、これは無駄じゃないでしょうか・・・。

自宅じゃないんだから、そうそう公衆トイレに長居してどうする!
しかもかなり下の方に画面が取り付けてあるところを見ると、トイレにしゃがんだままテレビ鑑賞するんでしょうなあ・・・。
意味不明な中国、ここにも発見。



~麗江で買ったもの~
トンパ文字辞典!




中はこんな感じ。



みなさん、今度トンパ文字でお手紙書くので、是非解読して下さい!



そしてハンコ好きな私が古城で買ったのが、トンパ文字の印鑑。
石と字体、文字を白抜きにするか背景を白抜きにするかが選べます。かわいいでしょ。



麗江にあしあと

2007年07月30日 | Weblog
麗江に到着したのは深夜だったので、翌日はゆっくり目に、午後からの活動とさせてもらいました。

ガイドさんがしきりに、「朝8時ぐらいに古城に行くと人も少なく、景色も綺麗ですよ」と薦めてくれていたのですが、ぐうたらな私達は遅く起きて、午前中は部屋でダラダラしてました。


麗江最初のランチはこちら!
ピリッと辛い四川料理でーす。美味。




そして本日最初の観光場所は、長江第一湾。




ここは、金砂江とも呼ばれており、中国側では長江、ベトナムやカンボジアへ流れ込むとメコン川です。

ほほう。メコン川と言われると途端に親近感が湧きます。



川のそばのお土産物屋さんで、霊芝を発見しました。
う~ん、高級品のはずなのにこんな道端で売ってるのか。





その後、ちょっとした博物館みたいなところへ。





博物館と言っても、庭園みたいなところしか見てませんが。




丘の上から見下ろす麗江の町並み。




こんなつり橋があったりもして、風情があります。




ちなみにつり橋のふもとでは、地元のおじいちゃん達が民族楽器など奏でておりました。
が、チップを要求する箱がおいてあったので、とりあえず知らん振り・・・。
Tちゃんの写真を撮るときに、つり橋を写すと見せかけて、さりげなく後ろのおじいちゃん達も入れるという、我ながらセコイ手口を使う私達。



麗江ではのんびり目のスケジュールなので、この日は半日石鼓長江第一湾を見学し、夜はナシ族の古典音楽鑑賞だけです。

時間が余っているのでガイドさんが「古城とか見ますか?」と聞いてくれるのですが、怠惰な私達は「明日古城に行く予定ですよね?だったら今日は別にいいです。ホテルへでも戻りましょうか。」と、全くやる気なし。

まあ、旅の最初から飛ばしすぎるとあとに差し支えるので、麗江ではのんびりゆるりと行きたいものです。


ところが車中でひょんなことから馬の話になり、ガイドさんが「馬に乗りたいですか?」と言い出したので、馬好きなTちゃんと私は「乗りたい!」ということで、急きょ乗馬をすることに。




乗馬料金は180元。
3,000円近くします。高い!

しかも旧100元札を出したところ、受け付けてもらえませんでした。
「それって、10年ぐらい前のお札じゃない~?」と言われたのですが、はて、そんな前のかな?
母が昔中国旅行に行った時に余ったお金をもらったものだったのですが。

別に古くても偽札じゃないから受け取ってくれればいいじゃん。ケチ~!
とはいえ、これって日本で今さら伊藤博文とか聖徳太子出される感じ?

しょうがない。古いお札は後で銀行へ持って行って換えてもらうさ。


Tちゃんは赴任していた中央アジアで良く馬に乗っていたらしく、とてもお上手。
私はと言えば、何年も前に5級ライセンスを取ったとは言えめったに乗ることは無く、最後に乗ったのは4年前だったかな・・・。


事前に「馬には乗ったことありますか?」と聞かれ、元気良く「あります!」と返事したものの、私は全く初心者のような感じだったので、係りのおじさんにダメだし食らってばかり。

私の手綱さばきがあまりにもどかしいので、ガイドさんまでが「乗ったことあるんじゃなかったんですか?」と責めるように言うのですが、「乗ったことがある」と「乗れる」または「上手く乗れる」は別の話だろ~!(ちょっとムカッ!)


Tちゃんは軽々と乗っていて、「上手だ」と褒められています。いいなあ。


ところで中国での乗馬には問題が・・・。
私が初心者同然だと知っていながら、何故か係りのおじさんが馬を飛ばしまくり、めちゃめちゃ走らせたりするので、落馬しないようにしがみつくのが必死です。

ひえ~!怖いよう!
並足、早足までならともかく、全力疾走させるなんて!

中国語で「怖いから止めて!」とか言えないけど、「きゃあ~!」とか言って怖がってるのは一目瞭然のはずなのに、おじさんは全然気遣ってもくれません。
それどころか、ますます馬をけしかけ、興奮させるので、どんどん走ります。


そこでT吉、まさかの落馬。


幸い、Tちゃんに怪我はなかったのですが、ここで思い知りました。
中国ではお客さんの安全とか何も考えてないです。

あぶみの長さとか合ってなくても全然調節すらしてくれないし。
お金取るだけ取って、事故があっても絶対知らん顔に違いない。
海外旅行保険には入って来たものの、やはり身の安全には気をつけねば・・・。


ここでしばし休憩。
私らも思わぬハードな運動で疲れています。


馬たちも休憩。




落馬を機に、ガイドさんにも「帰りは走らないでゆっくり行くよう言って下さい」とあらためてお願い。(ガイドだったらもうちょっとお客さんに気を使っとけ!と言いたいところです。)

お馬さんには、何度も何度も声をかけ、必死にご機嫌取り。
「良い子だね~」「ゆっくり行ってね~」「よろしくね~」と。




帰りはパカパカ並足で戻りましたが、途中で近くにいた子牛が足を滑らせて川に落ちるところに遭遇。
乗っていた馬がびっくりして体をよじり、こちらも危うく落馬するところでした。

しかし、牛も不注意で川に落ちたりするんですね。
必死でもがいてましたけど、そんなに深い川じゃなくて用水路みたいなのだったので、大丈夫だと思います。
どこからどうやってもう一度岸に上がるのかは知らないけど・・・。


のんびり馬を歩かせていると、昔の殿様にでもなった気分です。(←時代劇ファン)
やっぱり乗馬はいいねえ。
でもさっきのような暴れん坊将軍状態だけはもうご勘弁。



乗馬で体中あちこち痛くなりましたが、夕方から麗江古城を散策。






トンパ文字の看板がかわいいでしょ。





ご飯は古城の中のファミリーカフェなるところで。




このあたりの名産と思われる、きのこの炒め物なども出て、とっても美味しかったです。





ご飯を食べてると、ライチ売りの人がやってきました。

ひとつ味見してみておいしかったので、買おうと思って値切ったのですが、なかなか値段交渉が成立せず。(ちなみに値切りの中国語はできる私。)

もう一声マケて欲しかったのにおばさんがマケてくれないので、「じゃあもういいです。要りません。」と言ってるのに、何故かおばちゃんが必死になってギャアギャア騒ぎ立てます。

いや、だからもう要らんって。
マケてくれるなら買うけど、マケてくれないなら買わないと言ってるでしょ。

が、執拗におばちゃんが食い下がってわめきたてます。
店内にいた西洋人客ももの珍しそうにこちらを見ています。

が、私もベトナムで行商人とのやり取りは鍛えられてるので、おばちゃんが泣こうがわめこうが動じず、冷たく「不要!」と言い放ちます。

そもそも商売人など、客と値段が折り合わなければさっさと諦めて別のお客さんを探せばいいのです。
しつこく食い下がってわめき立てるなんざ、商売人としてなっとらん!


ずい分長い間もめていましたが、私に取り付くしまもないので、ようやくおばちゃんは諦めて、ブツブツ文句言いながらどこかへ行ってしまいました。
あ~、よかった。


さ、さて。気を取り直して食後はナシ族の古典音楽鑑賞です。




が、疲れていたし、似た様な曲ばかりなので途中でうつらうつらしてしまいました。


後半には支配人みたいな人が出てきて、外国人客そっちのけで延々と中国語でしゃべってるので、またまたこちらもふてくされて爆睡。
話があまりに長いので最後まで聞かずに出て行ったところ、入り口付近では私達のガイドさんも椅子に座って爆睡してました。


ところで古城と言えば、もっと風流なものを想像していました。
テレビ番組などで紹介される麗江古城は、とても趣のある良い感じの町です。

ところが実際に足を踏み入れてみると、観光客でごった返し、夜ともなれば西洋人が集まるバーが軒を連ね、やかましい音楽が流れてきて、風情も何もあったもんじゃありません。
おまけに古城の周りはいかにもケバケバしい電飾だらけです。
携帯電話ショップとか、ジーンズショップとか、KFCとかもあるし・・・。やや幻滅。
世界遺産に指定されると、特定のエリアは保存されるものの、世界中から観光客がやってくるので、それを狙ってたくさんの店が生まれる。
世界遺産の負の側面でしょうか。

ガイドさんから聞いた話では、夜の音楽があまりにうるさく眠れないので、古城の上のほうに住んでいる住民らが政府に苦情を申し立てたところ、一旦は規制がかかったそうです。
夜10時だか11時だかを過ぎると、お店は音楽をガンガン鳴らしてはいけないとか。

ところがそうすると当然深夜の客足は少なくなり、店側の収入が減った分、政府の税金収入も減りました。
すると政府はあっさり規制を撤廃してしまったそうです。

で、今はまた夜中までガンガン音楽がかかり、観光客でにぎわっていると。

う~ん、住民の健康よりお金ですか・・・。
(日本も人のこと言えないが。)


あと、海外からの観光客だけでなく、経済発展真っ只中の中国国内からの観光客もかなりの数を占めています。
そうすると、ごみをポイポイ捨てたり、その辺にツバや痰を吐きまくる人も多数おり、かなり厳しい環境です。

私はベトナムで慣れているつもりでしたが、1ヶ月日本にいてもう一度あの環境に入ると、ちょっと一杯一杯になってしまいました。
やはり中国国内を旅行するときは、ある程度の心の準備が必要かと・・・。



~おまけ~
麗江の標高は2,400m。
特に体に感じる異変はありませんが、ご覧のようにウエットティッシュやクッキーの袋が気圧でパンパンに膨らんでしまいました。




旅のはじまり

2007年07月20日 | Weblog
中国(麗江・成都・チベット自治区)⇒カトマンズ⇒ブータン⇒台北を巡る旅の始まりです。

まずは6月21日、関空から北京へ。
中国本土へ足を踏み入れるのは2度目ですが、空路で入るのは初めてです。
成田発の友人らとは北京空港で落ち合うことになっていますが、ちゃんと会えるのか不安。
空港で何かトラブったりしないだろうか。

が、そんな不安を吹き飛ばすかのように、到着してみると北京空港はとても近代的で、到着から入国審査、荷物の受け取りまでスムーズに終えることができました。
さすがオリンピックを控えているだけあります!

友人らの飛行機が到着するのにまだ1時間ほどあるので、中国人旅行者に紛れて国内線出発ターミナルの待ち合わせスペースに座って人間ウォッチング。
う~ん、よく見ると北京っ子もなかなかお洒落であることが判明しました。
さすがオリンピック。

しかし、待合場所でもあちこちで人が寝っころがってるのが、やはり中国ですな。


ずい分待ってもまだ友人が現れないので、下の出発ロビーまで見に行ったところ、2人にばったり遭遇。よかった!
よく見ると、私の荷物が一番小さくコンパクトにまとまっています。えへん。(自慢)

さて、国内線出発までの時間つぶしに空港内で茶楼へ行きメニューを見たところ、値段がめちゃくちゃ高くてビックリ!
ウエイトレスの女の子がかな~り微妙な英語で一生懸命お茶の説明をしてくれるのですが、説明はともかく値段が高すぎるー!
思わず「高いよ!」と中国語で文句を言うと、中国語ができると勘違いされ、今度は中国語でペラペラ説明されてしまいました。
あ、すんません。そういうセリフばっかり知ってて、きちんと中国語できるわけでは・・・。一応、旅の中国語ブックは持参してますけど~。

すったもんだの末、プーアール茶1ポットとそれぞれ軽食を注文することに。
私はワンタンスープ。Sさんは排骨麺、Tちゃんはご飯とおかずのプレート。

中国の習慣か、食事が先に出てきてお茶はなかなか出てきません。
食べ終わった頃にやっと女の子がやってきて、目の前で中国作法のお茶を入れてくれました。
ちなみにお茶は小さな茶筒ごと持ってきてくれたので、余った茶葉は今後旅の友となります。おつまみのひまわりの種と共に。

さて、ここからSさんは北京観光へと出かけていき、2日後に成都で再会します。
私とTちゃんは国内線乗り場へ移動・・・するつもりが、国内出発のモニターを見ても私達の便名がない!

むむっ。これは何事ぞや?
キャンセルだったらキャンセルと書いてあるはずなのに、全く表示がない!
もしや騙された???

実は今回、中国国内の航空チケットは全てE-チケットだったのです。
北京や成都などの大都市はともかく、麗江なんか本当にE-チケットで大丈夫なんだろうかという不安を抱えていました。
出発前にネットで調べたところ、北京などでも空港職員の認識が徹底しておらず、紙を見せても何のことだか分からない職員もいて、「なんじゃこれ?」という感じで理解してもらえず、色んなカウンターをたらい回しにされて大変だったとか。

また、チベットを含む中国国内の観光は、中国の桂林にある旅行代理店にツアー手配を頼んだので100%信用しきれておらず、不安は払拭されません。
チケットだけでなく、ツアー手配も「だまされているかも知れない」との疑いをぬぐいきれず、わざわざ海外用の携帯電話をレンタルしてきました。
何かあった時(空港についても誰も迎えに来ていない、ホテルの手配がされていない、航空券の手配がされていない、Etc.)にすぐに自分で対応できるように!

さて、とにかく現状を把握せねばなりません。
チェックインカウンター近くにいた空港職員に紙を見せて、「このフライトを探しているのですが・・・」と言うと、あっさり「そっちのカウンターでチェックインして下さい」とのこと。
疑いつつチェックインカウンターまで行きE-チケットの紙を見せると、こちらもあっさりチェックインを受け付けてくれました。
よ、よかった。幽霊飛行機じゃなかったのか。

でも飛ぶなら飛ぶでどこかに表示しとけよ!

ちなみに私の心配(というか疑い)は良い方に裏切られ、成都や麗江でもE-チケットで全て問題なく、ツアーも一応ちゃんと手配されていました。(ガイドの良し悪しには、各地で大きく差がありましたが。)

無事成都行きの国内線にチェックインでき、安心して出発ゲートに行くと、これまた私達の乗る便が書いていないんですわ。
正確に言うと、搭乗券に記載されている搭乗口(例えば14番としましょうか)には別の行き先、別の便名が書かれています。

う~ん、これはどうしたものか。
やっぱり幽霊飛行機??と思っていると、Tちゃんが「あそこに14Aというゲートがあるよ」と。
しかしその搭乗口には何の便名も・・・。

とりあえず14Aに行ってみて、カウンターに座ってるお姉さんに搭乗券を見せて、「この成都行きのフライトはここですか?」と聞くと、かなり面倒くさそうに「そうだ」と言います。
だったら書いとけよ!

近くのベンチに座って見ていると、案の定中国人客も次から次へとカウンターへ聞きに行ってます。
その度に不親切そうに教えてくれる係のお姉さん。
そんなに対応するのがうっとおしければ、便名ぐらい書いとけ~。
手書きでもいいから1枚案内を貼っておけば済むことなのに・・・。


私達が座っている目の前にとあるお土産物屋さんがあったのですが、そこで衝撃の場面に遭遇!

おばあちゃん、お母さん、娘(2歳ぐらい)らしき3人組なのですが・・・。
ふと見るとおばあちゃんが、お尻丸出しの子供を抱えています。
そこへすかさず母親らしき人がビニール袋をスタンバイ。

も、もしや・・・?


そうです。
その人たちは子供におしっこをさせていたのです!

確かに小さい子とはいえ、ここは空港内です。
すぐ近くにちゃんとトイレはございます。
百歩譲って子供がどうしても我慢できないと言ったとしましょう。
それでももうちょっと隅っこの方でできませんか?

ここはお土産屋さんの店の入り口で、多くの人の目に触れる場所だ~!

さすが中国・・・。(絶句)

事件そのものもショックでしたが、そのビニール袋に入れたおしっこを、その後どうするつもりか気になって仕方ありませんでした。


さてさて、ひとつ問題をクリアし北京から無事に成都へ到着。
でもまだまだ油断はできません!
今日はこの先まだ麗江まで行かねばならぬのですから!

乗り継ぎの時間つぶしに、成都空港内のレストランにお茶を飲みに入りました。
結構大都市なのに英語が通じず、「旅の中国語ブック」を頼りに必死に意思表示。
この際筆談もオーケーですけど。

そしてさすが中国。
一旦座って注文した場所から何故か別のテーブルに移動させられ、「はいはい」と逆らわずに移動すると、しばらくしてまた別の店員がやってきて、下の階の席に移動させられました。

で、下の階でまた別の人に再度注文を聞かれる、と。
ま。途上国で慣れてますけどね・・・。


成都からもめでたく無事出発でき、麗江に到着したのは深夜です。
ちゃんと迎えのガイドさんを発見するまでは安心できない!

と、気を緩めずにいましたが、無事にガイドさんを発見することができて、めでたしめでたし。

本日の懸案事項を全てクリアして、無事に大阪から麗江までたどり着くことができました。


空港から市内までの道は広くて綺麗に整備されており、便利で快適だけど、ある意味がっかり。


私達が泊まったホテル、麗江観光飯店のロビーはいかにも中国チックな派手な装飾であふれています。さすが。


部屋はとても奇麗でした。



小さなウォーターサーバーがかわいい。



ウォーターサーバーの側面にはちょっぴり微妙な感じのする日本語が書かれています。



ちなみにこのウォーターサーバー、電流が不安定なのか電気がついたり消えたりします。
だからお茶を飲みたいときにお湯が出ない場合もあり・・・。

ま、中国ですから・・・。



さあ、明日から観光が始まりますよ!