地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

ブータンにあしあと ~ブムタン~

2007年12月30日 | Weblog
ブムタン谷観光の日。


まず最初に訪れたのは、ジャンペ・ラカンという寺院。
ここはブータン最古の寺院のひとつだそうです。




境内に足を踏み入れると、小僧さん達が一所懸命お経を読んでいました。
一斉に視線を浴びる私達。




年長らしき少年に注意され、みんなお経読みに戻るのですが、ついつい気になってチラチラみてしまいます。やっぱり少年ですね。







特にこの子。
ニコニコして、最後には手まで振ってくれちゃいました。




絶対に後で兄小僧に叱られると思うんだけどなあ・・・。
大丈夫かな~?



お寺の建物にあるドクロマーク。



ガイドさんに聞いてみると、生死の概念がどうこうと言ってたように思いますが、要は魔よけのような意味合いでしょう。(適当ですみません。



小僧さんたちの寄宿舎らしい建物がありました。







周りに動物の皮を張った、良い味出した渋いマニ車が。




当然回します。
ご利益、ご利益・・・。




その他の風景@ジャンペ・ラカン。

祠から立ち上るお香の煙。




お香の煙にかすむ山。




この中にも大きなマニ車が。






ジャンペ・ラカンの次はメンバルツォという自然の中に仏様が祀ってある場所へ。






タルチョや小さな石でできた物が岩陰にたくさんお供えしてあります。






空気も水も綺麗で、清々しい神聖な空気に満ちた場所でした。





次にジャッカル・ゾンへ。






お天気も良く、気持ち良いです。




今回の旅は、アジアの雨季真っ只中のはずなのに、どこへ行ってもほとんど雨が降らず。
誰が晴れ女なんだ?(私は雨女です。)
旅には嬉しいけど、異常気象が気になります。


ゾンで地元の子ども達に会いました。
みんな民族衣装が似合っててかわいいです。





さーて、お待ち兼ねのお昼ご飯です。

赤米と野菜、魚。
人参はチーズ煮込みです。





やはりおいしい。
そして観光客向けに調理されてるので、辛くな~い。



午後はグル・リンポチェという高僧ゆかりのクジェ・ラカンへ。




ここで昨日移動途中に見かけたアメリカ人親子と再会したので情報交換。

途中で見たトンサ・ゾンまでのトレッキングコースはなかなか良かったとのことです。

最近できたばかりのコースなので、恐らく彼らが一番乗り。

明日歩く予定の私達は二番乗りになると思います。



関係ありませんが、クジェ・ラカン境内でくつろぐ犬達の癒し系ショットを。











ブータンではあちこちに犬がいて、みんなのんびりと寝そべっています。
チベットでもそうでしたね。
タイでもそうでした。
っていうか、途上国に行くとほぼどこでも犬がゴロゴロしてますね。
イスラム圏では嫌われてるのであまり見かけませんが。


ああ、かわいすぎてよだれが出るぅ。
ワンちゃんを見ると、ぎゅっと抱きしめたい衝動に駆られますが、狂犬病の予防接種を受けてないので我慢我慢。

ワンちゃんたちと戯れられないのが残念ではありますが、眺めるだけで十分に癒されました。



これはその後行ったタムシン・ラカンだったかな??
どこもかしこも似通っててよー分からん!(ブータン人に怒られる・・・)






本日の締めくくりは、とある民家へお邪魔してバター茶や手作りのお菓子をご馳走になりました。






こういう時、英語教育が行き届いているブータンでは地元の方と直に会話ができていいですね。

子どもの教科書など見せてもらいましたが、全て英語で書かれていました。



ところでブムタンはチーズなどの乳製品とハチミツが有名です。

Sさんはティンプーに住んでいるJさんからチーズとハチミツの買い物を頼まれていたので、お店に行ってみました。




私もBuckwheat Honey(そばの花からとったハチミツ)をお土産に買って帰りたいなあ。

が、残念ながらハチミツはまだシーズンじゃないということで売っていませんでした。

ならばチーズを買おうかと思ったところ、大きな塊から必要分切り分けて、それを紙で包むだけでした。
車での長時間移動やその先の飛行機での移動などを考えると諦めました。

そう言えばブータンではビニール袋禁止でしたっけ。

お土産を買っても全て紙などの自然素材からできていて、プラスチックやビニールで梱包されていません。

環境にはとても良いので感心しましたが、食べ物を遠方へ持ち帰るにはちょっと不便ですね。



ロッジに帰るまで少し時間があるので、ジャッカルの中心部でしばらく買い物をすることに。

が、ジャッカルの街にはこれと言った物はなーんにもありません。
一応街の中心部ですけど、ここは。







ここでもしつこく「ハチミツありませんか~?」と何軒かのお店に聞いてみましたが、どこも「まだないよ」「来週から」などと言ってました。クスン。

昨シーズンからの残り物とかもないんでしょうかねえ。



余談ですが、ブータンの長距離トラックには目が描かれていました。




たまにものすごく目つきの悪い目が描かれている場合も。

しかし長距離トラックを豪華に飾りつける世界共通の風習は一体なぜなのでしょう。




宿に戻ってから夕食までの時間、外もまだ明るいので散策に出かけ、写真を撮ったり地元の人と話したりしました。

ロッジの前は、とりあえずこんな田舎道です。





アリゾナ州の田舎を思い出すわあ。
草と家畜の匂いがプンプン。



近所のおうちの壁にはこのような魔よけと見られるお面がついていたり。




この窓の両側の絵も魔よけです。
これが何であるかは、乙女な私には聞かないで下さい。



上記のシンボルはあちこちにあり、家の軒先から木製の物がぶら下げてあったり、庭の真ん中に矢印のように立っていたり、絵葉書の図柄になっていたりもしました。


さらに散策してると綺麗な小鳥がいたり、




一人で散歩してる牛と出くわしたりします。
(なんとなくお互い警戒しつつすれ違う・・・。





門が閉まったお寺を外から覗いていると爺ちゃんが出てきて何やら現地語で言います。

とりあえず私は英語しかできないので英語で話し、爺ちゃんは現地語で話します。

通じてないんだけど通じてるような会話が展開されます。
「もう夕方だからお寺は閉まってるんですねえ。ちょっと散歩に来たんですけど。ええ、日本から来ました。じゃあどうもお邪魔しました。さようなら。」などなど。



さあ、ブムタン最後の夕食!
あ、懐かしのモモがある!






しかし若干ブータン料理にも飽きてきたような・・・。

贅沢ですね。
はい、すみません。

インド人は1日3食、1年365日カレーを食べると言ってました。
確かにインドのお宅に泊まらせていただいた時は、3食見事にカレー味でした。
日本のお醤油みたいなもんですねえ。

ブータンはチーズ味と青唐辛子味が定番でしょうか。

ブータンにあしあと ~ティンプー→ブムタン~

2007年12月22日 | Weblog
翌朝、ホテルで朝食を済ますと早速車に乗り込みブムタン谷を目指します。

旅程表によると、本日の移動時間は約8時間半。

途中の景色が綺麗だと聞いているので楽しみではありますが、くねくね山道を長時間の移動ということで若干ブルーです。
車酔いの薬を飲んで準備。

今日はある時間から道路が閉鎖されてしまうのでそれまでにティンプーを出なければいけません。
急いで出発!


解説によりますと、途中ドチュラ峠(3150m)、ペレラ峠(3350m)、ヨトンラ峠(3300m)を通ってブムタン谷の中心地ジャッカルに到着するそうです。

チベット帰りなのでこのくらいの標高は楽勝でしょう。



しばらく走ってお寺と思われる建物の前で一旦ストップ。




周りの景色は霧に包まれています。





ここでガイドさんに「トイレに行きたい」と告げると、「ここにはないので、近くのレストランへ」と言うことになりました。

実はブータンでの最大の懸案事項はトイレです。

とにかく国土全体が山という感じで、しかもまだそれほど観光地化されてないので、トイレがないのです。

地元の人たちも山道の移動の途中でもよおした時は、車を停めて道路から見えないところまで崖を下りて行ってするようです。

中国のように観光地にはやたらめったらトイレが建ててあり、しかも有料なのに汚いと言うのも嫌ですが、全くないのも困ります。

レストランでお借りしたトイレは綺麗で快適でした。



ティンプーからジャッカルまでの道のりは、幾つも峠があるので標高が変わる度に周りの植生が変わっていくのが見所です。

最初は気温も低く、針葉樹に包まれていたかと思うと、標高が下がってくると気温が上がり、サボテンの花などがあちらこちらに咲いています。


谷では牛達がのんびりくつろいでいたりなんかして。




チョルテンがありました。




これはゾンですね。
何ゾンだったか忘れました。




段々畑がいっぱい。




遠くに見えるのはトンサ・ゾンです。
帰りに訪問予定。





ところで先程も申しましたが、ブータンでの課題はトイレ。

ブータンではガイドさんも運転手さんも非常に良い方だったのですが、唯一「気が利かんな~」と思ったのは、トイレ休憩を入れてくれないこと!

普通、ツアーを組んでいたら2時間おきぐらいにはトイレ休憩を入れてくれると思うんです。
これが年寄りのツアーだったら1時間に1回は必要だ!
山の中でトイレがないとは言え、途中どこかで止まってくれれば茂みに入っていくことができるのに。


が、2時間走っても3時間走っても、ガイドと運転手は一向にトイレ休憩を取る気配がありません。
本人達はこの環境に慣れているのか、結構水分も取っているのに一向に車を止めようとしません。
こういうのは、男性だから気が利かないのでしょうかね~。
こっちも男性ガイドに言いにくいしぃ~。

私達は、「ねえ、トイレ行きたいよね?」とか言いながらも、「でももう少ししたらお昼ご飯でトイレあるところに止まってくれるんじゃない?」などと希望をつなぎつつ我慢。


その後、幾つも集落を通り過ぎ、もう止まるかもう止まるかと思いつつも車は止まらず、ずい分走ったところでようやくガイドさんが「この辺でお昼にしましょう」と言ってくれました。

ばんざーい。


が、止まったところは何もない場所。

「あの~、トイレ行きたいんですけど・・・」と言うと、ガイドさんは「え?ここにはないですけど」とのこと。

絶句。

やっぱり気の利かんガイドや。
なんとなくイラついてきてしまいました。

困ったガイドさんが「じゃあここからさらに10分か15分ぐらい行けばトイレがありますけど、行きますか?」と言ってくれました。

別にあと15分我慢できないわけじゃないけど、多少イラついてたこともあって、「いえ、結構です。その辺でしてきますから!」と強行に丘を登っていきました。


が、その丘は道路から丸見え、近所の民家からも丸見えで、なかなか隠れる場所がないんですな~。


しかも1匹の黒い犬がうろついています。

もういっそのこと民家に「トイレ貸してくださいっ!」と駆け込もうかと思いましたが、とりあえずちょっとしたあぜ道みたいな溝を見つけ、日傘で隠しつつ用を足すことに。

犬がウロウロしてるので気になります。

ごめんよ、縄張り荒らして。


ようやくホッとして3人で車へ戻るときも、黒いワンちゃんが後ろからついてきたりするのですが、事を荒立てないよう平静を装いました。
だって狂犬病の注射打ってきてないもん。


車のところまで戻ると、ガイドさんと運転手さんがランチボックスを用意しててくれました。

今朝、出発時にホテルが準備してくれたものです。
サンドイッチとかチキンが入っています。
長時間の移動で疲れているし、黙々と食べました。

この様子じゃこの後もトイレ休憩は厳しい状況だなと思い、水分摂取は少なめにして自制。



それからずい分走ってヤタ織りという織物の産地であるズンゲに到着。

色とりどりの織物が売られています。






ここまでくればジャッカルまであともう一息です。



なが~いなが~い道のりの末、やっとたどり着いたRinchenling Rodge。
かわいいかわいいお宿です。













まずはダイニングでお茶など頂きます。
山小屋風で良い感じ。







私とTちゃんの部屋にはKitiphuという名前がついていました。(意味は聞いたかも知れませんが忘れました・・・。花の名前だったっけ?)




部屋の中も薪ストーブや木の椅子があって素敵です。




壁紙にブータン独特の模様。






また、さすがチベット仏教の国という感じの絵も飾られていました。
これは色鉛筆で描いた感じなのですが、一体誰が描いたんでしょうか?




ちなみにTちゃんは、殺生してはいけないチベット仏教の国で、窓際にいたハエを容赦なくあの世へ送っていました。



ところで部屋にあったこのろうそく立て、すっごい気に入りました




アフリカっぽいよね。欲しいよ~。
ティンプー市内で売ってるかと思って後日探してみましたが、見つからず。



さてさて、ブムタン谷到着最初の夕食。
真ん中のはこちらの名物、蕎麦でございます~。




その他、赤米とか野菜、肉の煮込み、チーズ風味のものなど。
山盛りの食事を前に、にっこり。(目つぶっちゃってるけど)






いや~、おいしかった。

この旅でまだまずい食事には当たっていません。
この先も楽しみだ。

ブータンにあしあと ~ティンプー~

2007年12月10日 | Weblog
ブータン話つづき。



本日はティンプー市内の観光です。

こちら、第三代国王記念仏塔(メモリアルチョルテン)です。
中には入れないので外観のみ見学。




チョルテンの周りをチベット仏教の信者達が右回りに回ってお参りしています。





次に丘の上の方へと上っていきました。

カラフルなタルチョがはためいています。




丘の上から見下ろすティンプーの町。




山に囲まれ、本当に気持ちの良いところです。




なにやらメンソール系の香りがしてきたので、「誰かタイガーバーム塗ってる?」と聞くと、Sさんに「姉さん都会っ子だから分からないんでしょう。これは自然の匂いです!」と言われてしまいました。

し、失礼しました~。
Tちゃんの荷物の中にしっかりタイガーバームもあったもんだから、つい。


そして訪れたのがこちらの公園。






この動物、ブータンの国獣で、「ターキン」と言います。






牛のようでもあり、ムースのようでもありますね。

ターキンを見て、チベットのヤクをちょっと思い出していた私達。



この日は休みなので、たくさんの子ども達がターキンを見に訪れていました。




この父娘?のツーショットがいいですね。





ターキン見学の後は、ティンプーの守護寺であるチャンガンカ・ラカン、ドゥプトプ尼僧院、国立図書館、バザールなどの見学予定が入っています。


お寺では必ずマニ車を回してお願いことを唱えます!
何十個もあって、回すだけで腕が疲れるんですけど・・・。




やはり眺めがいいですねえ。
高い建物がありません。





こちら、尼僧院です。
中の建物で尼僧さん達が作業しています。




ちょっと拝見。




コットンのようなものを撚って、お寺で使うバターランプの芯を作っているところです。
みんな若くてかわいい。





こちら、国立図書館の入り口です。
ゴージャス。




図書館の中には王様に関する資料や、仏教関連書物、お経などがたくさん保管されていました。
3階建てか4階建ての木造の建物で、内部は薄暗く、急な階段を上り下りしないといけません。
外国の書物などもありましたが、全体的に私達に馴染みのある図書館ではなく、ちょっとした資料館みたいな感じでした。

図書館の中にも仏様が祭ってあるのがブータン的でした。
各階に祭壇みたいなのがありましたよ。


とある民族博物館のようなところでは、休暇で訪れていたインド人の一家に遭遇。
外交官か何かでしょうか、護衛がついた黒塗りのものすごい車で去っていきました・・・。
子ども達が優雅に手を振る姿を見送るわれら平民。



一旦Hotel Pedlingに戻り昼食。




メニューは焼そばのようなものや、炒め物、野菜のチーズ煮込みなどです。
おいしいですよ~。





昼食後は市内を散策。

まずは郵便局へ行って切手を購入。
ブータンは美しい切手で有名です。




が、そこはやはりブータン。
もうお昼時間は終わりなはずなのに、切手売り場の担当者が戻っておらず、しばし待たされました。

ここで様々な模様の切手やポストカードを購入。
後でホテルのフロントに出したのですが、お客のポストカードの中身をのん気に読んでるホテルスタッフに「ブータンやなあ」と感じました。



こちら、機織の作業場。




様々な柄に見事に織り上がっていくのが不思議です。








2階は製品売り場になっています。
カラフルな布たちは、ブータンの民族衣装を作るのに使われます。




ブータンに行ったら民族衣装を買おうと思っていたのですが、実はこれが結構高いんですよ~!

シルク織りのものだと数百ドルもしてしまうし、かといってお手ごろな値段のものも見つけることができませんでした。
ブータン人のみなさんが普段着にしているキラは、まさかそんなに最高級品ではないと思うのですが・・・。

友人の子どもへのお土産にも、男の子用のゴを買いたかったのですが、こちらも見つからず。
お店で聞いてみても「普通は布を買って仕立てるので、既製品はない」とのこと。

その後も何軒かティンプー市内のお店を回ったのですが、結局民族衣装を買うことはできませんでした。



さて、楽しい夕食の時間です。

今夜は「ブータン・キッチン」という、ちょっと高級感のあるオシャレなレストランでの食事です。

ほら、この木の器が素敵ではありませんか!




赤米、白米、ミンチ肉の煮込み、青唐辛子のチーズ煮込みなどなど。
ちょっぴり辛いブータン料理を味わいました。




お店では伝統楽器の演奏をしていたり、昔のかまどが展示してあったり、とてもよい雰囲気で満足です~。



明日は長距離移動!

2007年秋の紅葉

2007年12月02日 | Weblog
旅の話の途中ではございますが、季節柄この秋の紅葉について。(もうシーズン終わり?)


11月某日、前職でお世話になったJ先生と一緒に京都は貴船に行ってまいりました。
あいにくその日はお天気が悪く、特に山の方へ上っていくにつれとても寒かったです。


叡山電車で上へ上がって行く途中、「もみじのトンネル」と呼ばれるスポットがあり、とても綺麗。
でもやっぱり今年は天候不良のせいで、紅葉も今ひとつな気がします。(毎年見に行ってる訳ではありませんが・・・。)


私達は貴船口駅で下車し、時折雨が降る中を貴船川に沿って坂を上って行きました。
電車に乗っていたほとんどのお客さんはどうやら次の鞍馬駅まで行ったようです。


この木は葉っぱが青いですね。
水が綺麗な貴船川は、夏は蛍の名所だそうです。




貴船神社へと続く道はこんな感じ。




やはり紅葉の色が今ひとつでしょうか。






貴船神社に到着しました。




樹齢700年の杉があります。
でっかく「杉」って、とってもわかりやすい表示・・・。





貴船神社内の紅葉。







貴船神社は絵馬発祥の地らしいです。
昔は生きた馬を捧げていたようですが、いつしか木の板で代用するようになったとか。
でもそもそも何故馬なのかは不明。


神社より貴船川を望む。




神社の前のかがり火。
寒いのであったまりました。




あいにくのお天気ですが、わりと多くの観光客が来ていましたよ。







貴船川の真ん中に生け花の作品展示。(未生流)





貴船川に沿ってたくさんの料理旅館が立ち並び、夏は川床で鮎料理などが楽しめるそうです。
それもなかなか風流で良さそうですね~。

そして冬はぼたん鍋です。


せっかくなので料理旅館でランチを・・・と行きたいところですが、あまりに高いので近くにあったリーズナブルなお店でおばんざいビュッフェランチを。


ちょっと逆光ですが、おいしそうなおばんざいを前にパチリ。




こちら、おばんざいのアップです~。




各種京漬物、豆腐料理、おでん、煮物など、どれもおいしかったのでガッツリ頂きました。
ヘルシーなのでたくさん食べても大丈夫(だと思います)。

このお店は食べ物やお茶もすぐに補充してくれるし、店員さんの対応も親切でした。
が、強いて言えば、お味噌汁などの汁物がなかったことが減点ポイントでしょうか。(消費者の厳しい目。)



さてさて、雨の貴船紅葉観光の約1週間後、今度は別の友人らと鞍馬へ行ってみました。

鞍馬と言えば、そう、駅前の巨大な天狗の面が主張しているように、鞍馬天狗の鞍馬です。




鞍馬寺境内のあちこちに義経がどーしたこーしたという史跡がございます。(適当な表現ですみません・・・。

鞍馬も若干紅葉が終わりかけのようでしたが、まだまだ綺麗なスポットがありました。






鞍馬は修験者達が修行をした山です。
貴船と比べて断然道のりが険しいです。
まわりには本格的な登山の格好をしたシニアの皆様がいっぱい。

私達は若いので(?)ケーブルカーには乗らずに徒歩で登っていきました。


こちら「鞍馬の火祭」で有名な由岐神社。



ケーブルカーを使ってしまうと由岐神社は通りません。


叡山電車の中で出会った地元の方と思われる上品なおばあさんが、「鞍馬の火祭は最高よ!是非若いうちに行かれるといいわよ~!」とおっしゃってたので、来年は是非お祭を見に行ってみたいと思います。


もう一度言いますが、ここは修行の山。
軽いトレッキングツアー状態です。

木々の間に大きなくもの巣を見つけたり、小動物の糞を見つけたりしながら登っていきます。






ちなみにこの山はクマ、マムシ、毒虫が出るそうです。


途中、お腹が空いたのでお昼ご飯を食べたかったのですが、食堂などは全て駅前にかたまっており、入り口の山門を入ってしまったあとには金堂の一歩手前にある茶店しかありません。

そ、そうか。ここは修行の山だしな。
飲み食いしている場合ではない。

ご飯が食べたければ来た道を戻って駅前まで行くか、或いはがんばってこの山を抜けて貴船まで出るしかありません。

う~ん、どうするよ。

悩んだ末、茶店のおぜんざいでとりあえずのエネルギー補給をし、この先の修行の道を乗り切ることにしました。

茶店近辺の紅葉は真っ赤でとても綺麗でした。
1週間前の貴船とは打って変わって大変良いお天気で暖かく、紅葉も綺麗に景色に映えています。















本堂前の線香立て。
トラかな?




狛犬もトラかライオンっぽい。




本堂の近くには、与謝野鉄幹と晶子の歌碑があり、その先に晶子の書斎であった冬柏亭(とうはくてい)が移築されています。


冬柏亭から先はいよいよ奥の院。

門をくぐるといきなりそこは薄暗く、空気が違っています。
霊験あらたかな山でしょうか。

空からパラパラと木の葉や木の実が落ちてくるのにさえ、ビクリとさせられます。

ここは別の意味でもちょっと怖いのです。
門扉には「当院の職員を装った者に金品を要求されることがありますが、当寺院とは一切関係ありません」との張り紙。

わあ、まるで途上国でよくある詐欺。


しかし、それだけではないのです。

叡山電車で出会った親切なおばあさん、「山道は危ないですからお気をつけなさいね。奥の院への道はほとんど人がいないから。でもあなたたち3人いれば大丈夫ね」と、何か過去に事件があったことをにおわせることをしきりにおっしゃってました。

きっと何かあったのでしょう。

幸い、紅葉の時期は観光客がたくさん来てるので大丈夫です。
でもオフシーズンに一人では来ない方が良いでしょう。

奥の院へと続く道はさらに険しく、「木の根道」と呼ばれるこのような足場の悪い場所もあります。




しつこいようですが、ここは修行の山。

奥の院・魔王殿までたどり着いたときにはまわりはシニアのツアー客でごった返していました。
みなさんしっかりと登山の服装で杖も持ってらっしゃいます。

中には腰の曲がったおばあさんまでいて、ご本人は「奥の院まで来れたから長生きするわ~」とおっしゃってるのに対し、連れのおばさんが「もう十分長生きしたやん」とツッコミを入れていました。さすが関西だぜい。

ここから貴船まで下りなのですが、かなり足下悪いです。
あの腰の曲がったおばあさんは一体大丈夫なのだろうか?と心配しましたが、ゆっくりながらもしっかりした足取りで下ってらっしゃいました。

やっぱ元気やわ~。


くねくね下りの山道を歩き、もう最後の方にはひざが笑っている状態で貴船に到着。
ぜんざいだけでここまでなんとか持ちこたえました。
やっぱあのぜんざいが激甘だったからね。

すぐにでもランチを食べたいところですが、一応先に貴船神社にお参りし、奥の宮まで行きました。

縁結びに良いという結社(ゆいやしろ)は、階段を上っていかなければいけなかったのでパス。
そんなことだから良縁にありつけないのでしょうか。


貴船は1週間前に来た時よりさらに紅葉の終わった感がありました。
お天気が良いのに観光客の数も前回より少ない気がします。

さすがに足もお腹も限界に近づいてき、フラフラになりながら奥の宮から貴船神社まで戻りやっとお蕎麦にありつけました。

湯葉ときのこのあんかけ蕎麦、最高においしかったです。

当然写真を撮る余裕などなく、ガツガツ食べました~。

食後、テクテクテクテク歩いて貴船口駅まで下り、叡山電車で下山。

それから京都市内の紅葉夜のライトアップへ向かいます。


こちら、私の好きな知恩院。




知恩院の中の紅葉ライトアップも良さそうですが、今回の目的は高台寺。

元々高台寺はとても好きで、いつも清水寺なんか無視してまっすぐ高台寺に向かっていたのですが、紅葉の時期の夜のライトアップにはまだ行ったことがありませんでした。
ライトアップは必見との話をJ先生から聞いていたので、期待大です。


実際、私のカメラではあまり綺麗に撮れず写真が今ひとつなのですが・・・。(夜景モードどこにあったか忘れた)







最高に感動したのは臥龍池に映る紅葉。





こちらも残念ながら写真ではうまく撮れていませんが、これは本当に幻想的な風景で必見です!
是非みなさん、紅葉観光に京都へ来られたら高台寺の池に映る紅葉をご覧下さい!!


ひと言申し添えますと、方丈前庭でやっていた光と音楽のショーみたいなのは私的には却下です。

せっかく風流なお庭なのに、それとは全くそぐわない映像や音楽はブー!
一体誰がこの企画の責任者なんだ?!

どうせならもっと和風の映像と音楽にするか、もっと高尚なクラシックなどをかけて欲しいものです。

高台寺に投書しとくか。


高台寺には秀吉の妻、ねねが祀られています。
昼間に観光するとあまり良く見えなかったねねの像も、夜間は照明が当たっているので良く見えて、いつもとまた違った趣でした。

夜の拝観も良いもんだな~と思いましたよ。


高台寺と言えば竹林があります。
ライトアップされた竹林も素敵。








う~ん、私のデジカメ、ちゃんと夜景撮影モードついてるはずなんだけどな・・・。
取り扱い説明書をおさらいしてみます。

紅葉鑑賞はあくまで肉眼でお楽しみ下さい!


あ、ついでですが、地元大阪城公園の紅葉も綺麗です。
モミジの赤もいいですが、イチョウ並木のまっ黄色も美しくていいですよ~。