地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

Sapa旅行

2006年05月04日 | Weblog
ベトナムは5月1日がメーデー、2日が南部ベトナム解放記念日(4/30)の振替休日だったので、土・日も入れると4連休でした。
そこで、かねてから行きたかった、少数民族の人たちが住む北部の山岳地帯Sapaへ行ってきました。

ハノイからは列車で10時間ぐらいかかります。
通常なら週末の夜に出て、寝台車で寝ながら現地へ向かい、翌朝に到着するのですが、連休の混雑時なので夜の列車が取れませんでした。
仕方なく土曜日の朝出発の便でSapaへ。



出発前の駅構内。早めに到着したのでまだちらほらしか人がいません。



寝台車はこんな感じ。

行きはハードベッドが6つあるコンパートメント。
帰りはソフトベッドで4人部屋でしたので、行きよりも快適でした。



廊下はこんな感じ。

コンパートメントの中は、私たち3人の他にベトナム人の年配のご夫婦が一組。
とても良い人たちで、なごやかな車中でした。
でも、会話がままならず、もうちょっとベトナム語を真面目に勉強しておくんだったと、自分の怠惰さが悔やまれます。

列車はかなりノロノロ運転で、横の道路を走るバイクに抜かれるぐらい。。。
でも、車窓から見える景色がとても興味深いです。
まだハノイ市内を走っているうちは、線路と住宅が妙に接近しているので、一般家庭の家の中ものぞけてしまいます。踏み切り前のバイクの混雑の様子なども良く見えて面白い。

ハノイを出るとしばらく田園風景が続きます。


さらに現地に近づくと、風景は一転して、まるで「マンガ日本昔話」に出てくるような、わらぶき屋根と土壁の家が目に飛び込んできます。
そこは、家畜も人間も一緒くたに生活している感じ。
このあたりは冬場かなり寒いだろうに、本当に隙間だらけの家です。

ところでお昼に列車前方の食堂車を覗いてみると、大変なことになっていました!
なんと狭い車内に従業員が大勢あつまってご飯を食べながら、大カラオケ大会が繰り広げられているのです!
大音量でうるさい!

騒がしくって注文するのも一苦労です。
「おねーさん、何あるのー!」(大声)と聞くと、「お粥と麺と…!」(大声)と返事するおねーさんの声も周りの喧騒にかき消されてしまいます。
食堂車の中はてんやわんやの大騒ぎになっていて、途中でおねーさんも他のお客さんや従業員の対応にどこかへ行ってしまいます。
仕方なく別のにーさんを捕まえて「お粥って、何粥ーーーっ!」(大声)と聞くと、「豚ーーーっ!」(大声)とのこと。
隣にいたKさんに「豚肉のお粥だって」と説明している間に、にーさんは勝手に厨房に向かって「お粥2杯ーーーっ!」と注文してしまっています。
…。もういいよ、お粥で。めんどくさい。麺はインスタントラーメンだったし。

その後、お粥を注文したのに同じおねーさんが間違えて私たちのところにラーメンを持ってくること2回。そのたびに「お粥2杯ーーーっ!」(大声)と、念押ししなければいけません。ふぅ~、いつになったらお粥が出てくるんだ。

やっとお粥が登場し、Kさんと食べていると、隣のテーブルでは相変わらず従業員が大音量でカラオケしながらご飯を食べています。
私たちはお粥なのに、骨付き肉とかおいしそうな麺も食べてる…。
さらにはウォッカを飲んでいて、飲みさしのコップを私の方へ差し出してきました。
「…。結構です。」ウォッカっていうか、そのあんたの飲みさしコップが嫌だぁ~!

仕舞いにはそのにーさんが、自分が食べた肉の骨を私たちの目の前の灰皿にポンポン捨てる。。。
う~ん、車窓から見えるのどかな田園風景とは裏腹に、なんとも濃い経験をさせて頂いております。



写真で見るとすっきり綺麗に見えますが、実はここはものすごい空間になっていました。


つづく。