地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

食べ物保存の知恵

2006年10月26日 | Weblog
先日、ベトナム語の勉強をしていて香草の名前が出たときに、「あ、もしかしてこれのこと?」と冷蔵庫にあったパクチーを出してきて聞いてみました。
すると「いや、それじゃなくて、違うやつ」という答えだったのですが、先生が「ところでそのパクチー、いつ買ったやつ?」と聞くので、「えーっと、土曜か日曜」と答えると、

「ええっ!どうしてそんなに新鮮なままなの」と、ものすごい驚かれました。(その時すでに火曜日)

「ふっふっふ、それはね・・・、濡らした新聞紙にくるんでからビニール袋に入れて保管してるからよ!」と見せると、先生はさらにビックリ。
「そんな方法があるなんて、知らなかったぁ~

あの~、日本では大変ポピュラーな保存方法なんですけどぉ。。。

そこで勉強を中断し、私の冷蔵庫(特に冷凍庫)の中を披露することに。

私の冷凍庫にびっしりと保存された、肉、魚、野菜を見て、先生ますますビックリ。
炊いたご飯が冷凍してあることにも大きくビックリ。
いや、だから日本人には当たり前ですってば。

その後、質問の嵐。
「お肉はどうやって保存してるの?」
「切ってから塩・コショウしてラップにつつんで冷凍するだけです」

「魚は?」
「肉と同じです」

「この野菜は?」
「軽く塩茹でしてから冷凍です」(本当は茹でずにレンジでチンしてるけど)

「どうやって使うの?」
「お肉は自然解凍もしくはレンジで解凍してから。野菜は凍ったままスープや炒め物に入れます」

「ご飯は?」
「このままレンジでチン」

などなど、延々と続き、しまいには「果物がすぐ傷んでこまるんだけどどうすればいい?」との質問が。
いやぁ~、果物は傷む前に食べるのが一番でしょう。
バナナとかみかんとか冷凍もできるけど、やっぱり果物は新鮮なものを新鮮なままに食べるのが一番!
思わず焼きリンゴとか教えてあげようかと思いましたが、また今度。

それにしても、ベトナムではこういう食べ物保存の知恵とかは、一般的ではないのでしょうか。
日本ではテレビや雑誌なんかでもよく見るので、みんな自然とそういう知識を身につけてるような気がします。
あと、家庭科の授業でも多少は習うでしょうか。
ベトナムにはたぶん家庭科の授業はありません。


その後さらに「ポテトサラダはどうやって作るの?」「トンカツはどうやって作るの?」と質問が絶えません。どうりで私のベトナム語は食べ物関係の単語しか覚えられないわけだ。。。

ところでベトナム人は野菜や果物を買ってくるとボールに水を張り、長時間つけておきます。
野菜や果物についた農薬などを洗い流すためだと言っていますが、本当にそんなことで綺麗になるのでしょうか

秋の味覚

2006年10月24日 | Weblog
週末の朝、秋の味覚を探しにいつもの「12月19日市場」へ。

いつものお母さんのところで里いもを発見!
ついでにレタスも見つけたので買ってみることに。
おネギとパクチーをおまけしてくれました。
でも、濡れた葉物野菜とイモ類を同じ袋に入れるお母さんのデリカシーのなさがちょっと嫌かも・・・。
(イランではキムチと他の生野菜を同じビニール袋に入れるという、もっとデリカシーのない八百屋さんがいましたけど。)

ふと、お母さんの隣には魚売りが。
あ、ライギョ売ってる。買っとこうかな。

一匹だけでいいのに、売り子のお姉さんが「キリのいいところで1キロ買いなさい」というので、3匹分も買うことに。

「小さく切って」というと、その場でお姉さんが生きたままのライギョを包丁でボコボコに殴ってぶつ切りにしていきます。(ゆ、ゆるせライギョ・・・。なまんだ~。)
そういえばライギョって、「金槌で叩いても死なない魚」とか言われてたっけ。

路上で鱗を落として切ってくれることはくれるのですが、ものすごい大雑把でぶつ切りにしただけ。
これじゃあ、帰って自分でさばかないといけない!

ライギョをぶつ切りにしている隣のザルでは、ピチピチ活きのいいエビが跳ねてザルから路上に飛び出しています。
そしてそのまた隣のザルには、生きたまま10匹ぐらいまとめて紐で縛られているカエルがうにょうにょ動いて、固まったままザルから出ようとしています。
ひぃぃぃっ!こっち来るな!
(カエルはシーフードに分類されるので、魚屋さんが売っています。)

ライギョ3匹で計60,000ドンなり。(500円弱)
50,000ドンにマケてと言ってみたけどだめでした。
ケチ~。もう次から買ってやらない!

ライギョを買った後、市場の中へ入り、さらに物色。
あ、今日は生しいたけ発見。ラッキー。


こちらが本日購入したもの。
また柿を4つも買ってしまいました。だっておいしいんだもん。



で、問題のライギョですが・・・。

どうするよ、このぶつ切り状態の魚・・・。
血合いも内臓もついたままやし。。。



こう見えても私は都会育ちなので、スーパーで切り身しか買ったことありません。
自分で魚さばいたことなんかないぞー。

しかもライギョの身は非常に硬く、切りにくいのです。
悪戦苦闘しているところに、友達のCamさんから「今から日本人の人連れてコム・ビンザン(=飯屋)に行くんだけど、一緒に行かない?」という電話が入るも、「ごめん!今、ライギョ切ってて忙しいから無理!」と断る。

さばき方が下手な上に、元々硬くて切りにくい魚なので、ずい分と無駄にしてしまい、少ししか身が取れず。すみません、ライギョさん。
ところでライギョをさばいていてもそんなに生臭くありません。新鮮だからでしょうか。(さっきまで生きてたもんなあ。)

身はワニ肉に似ている。




そしてこの週末作った、秋の味覚、きのこのスープ3種。

その① 豚汁


買ってきたばかりのしいたけと里いも入り。里いもがトロットロに溶けておいしい!
お味噌汁茶碗が欲しいものです。。。


その② ホット&サワー中華スープ


ライギョの切り身も入れてみました。
写真ではさっきの豚汁と見分けがつきにくいですが、全くの別物です。
豆板醤の辛味と、お酢の酸味と、とろみがグー!

ライギョはやはり川魚でちょっと臭みがあるので、生姜や香草など入れるといいかと思います。
ソテーにする時はカレー粉を振ったりするとおいしいかも。
ハノイで有名なライギョ料理は、ターメリックが入った油でぐつぐつ煮たものを、たくさんの香草&とっても臭いマムトムというエビを発酵させたソースで頂くチャーカーという料理です。
やはりそれぐらい臭いの強いものと合わせないとだめね。


その③ 3種のきのこクリームスープ


最近のマイブームです。
フラッシュをたいて写真を撮ると真っ白に飛んでしまうので、フラッシュ無しで撮りました。
多めに作って翌日パスタにかけて食べるという楽しみもあり。
スープで食べるときは、味付けは最小限にしてきのこの旨みを味わい、パスタにかける時は塩・コショウを足してしっかりした味にすると良いです。
ドリアにしてもいいかも♪


そしてこの週末、スーパーで見つけた掘り出し物はこれ。

インドのカレー粉!


カレー粉などはいつも売っているわけではなく、見かけたときに買うのが鉄則です。
そう、欲しいときに買うのではなく、売ってるときに買う!
いつ行っても買いたいものを売っている先進国のスーパーは、本当にすばらしいと思います。

お料理ブログ、秋の味覚編、まだまだ続きます。(たぶん)

おまけ。
お豆腐とエビ、オクラのとろ~り和風あんかけ。


最初に市場で生きたエビを買った時はビビリまくっていましたが、今ではもう平気。
エビは生きたまま市場で買うのが当たり前になりました。
どんどん進むよ、私のベトナム化!

シソとネギのお粥

2006年10月19日 | Weblog
風邪で体調が悪かった時、「風邪を引いてるときはシソとネギのお粥を食べるといいですよ」とスタッフに言われたので、早速作ってみることに。

仕事帰りにいつもの野菜売りのところへ行くと、その日はすごい久しぶりに娘ではなくお母さんの方が売りに来ていました。
きゃ~、お母さん久しぶりぃ。どうしてるのかと思っていましたぁ~。
お母さんも久しぶりの私との再会を喜んでくれ(?)、思わず市場前の路上でお母さんとハイタッチ。
私、一体誰やねん。。。

「さあ、今日は何にする?」とお母さん。
「今日は私病気だから、シソとネギをたっぷりちょうだい!」と答えると、即座に「ああ、お粥作るのね」と。
おおっ!そうなのか。ベトナムでは病気のときのシソ粥は当たり前なのか?
何故だか感動。

「これぐらいでいい?」
「いや、もっとちょうだい!」

私がたくさん買うのでお母さんが不審がり、「どこで作るの?」と。
「え?家でですけど・・・。」
何人分も大量に作ると思われたのでしょうか。
お母さん、私は一人暮らしだから保存用にいつもたくさん買ってるのよ。
大家族ベトナム人のみなさんのように、その日調理するものだけを買っているわけでは・・・。

久しぶりだからもっと他にも野菜を買おうかと思っていたのに、お母さんは私にシソとネギを渡すと「3,000ドン」と言って天秤を担ぎすっくと立ち上がった。
ああ、せっかちな!もう帰りそうになってるぅ。
仕方なく3,000ドン払い、それでは他の野菜売りから何か買おうかなと思ったら、他のみんなももう天秤担いで動き始めています。

そう、ベトナムの商人はあまりやる気がないので、夕方になったら商売もそこそこに早く帰りたがります。
特に今の季節、5時を過ぎるともう暗くなり始めているので、余計にみんなそわそわ。

野菜は諦め、ビタミン補給に果物買おうと思い、市場の中へ。
市場の中ももう既にみなさん店じまいで大忙し。
みんな、もうちょっとしっかり働こうよ~。まだ5時過ぎやし。
ちょっと残業したらもう市場閉まってて買い物できないし。

お気に入りの果物屋さんで熟れっ熟れの柿を2つ。
それとこの前人からもらったリンゴが美味しかったので、買おうかなと思い、「このリンゴ、甘い?」と聞くと、正直に「甘くない」と言う答えが。
なのでリンゴはやめて、大好きな梨にしました。

これらが買ってきたばかりの品々。



お粥を作る際、お米と一緒にシソも煮込むと、予想に反し全体的に緑色のややグロテスクなお粥になってしまいました。



でもシソの香りが良くっておいしかった。
味付けにもベトナムの海の塩を使ったので、マイルドな塩味でおいしい。


シソ入り粥だけでは足りないので、何か他にも作りましょう。
冷蔵庫をのぞくとピーマン、人参、玉ねぎが余っていたので、う~ん、とりあえず炒めとこうっか。
油で炒めるとビタミンいっぱい取れるし。

と思い、野菜を切り始めたのですが、切りながら考える。
何味にしようかな。お酢で酸味利かせる?
ん?この際、酢豚行っとくぅ?

この前大量に購入した豚肉が未だ冷凍庫に眠っているので、酢豚に決定!


実は自分で酢豚を作ったのは初めてですが、大変上手にできました。
とろみ加減もよろしい。

お味は星2つ半。
何かを隠し味に入れるともっとおいしくなるような気がする。
何だろう?紹興酒とか??

体がほくほく暖まるシソ&ネギ粥と、酸味が効いた酢豚を食べて、もう鼻水ジュルジュル(すみません)


デザートには買ってきたばかりの熟れに熟れた柿!
半分に割ってスプーンで。


なんか、まるでトマトみたいに赤い。
ここまで熟れてやわらかくならない、他の種類の柿も売っていますが、私はこれがお気に入り。
ああ、秋の味覚

病気中はベトナム人のみなさんに大変お世話になりました。
お見舞いのフルーツバスケットを持ってきてくれた、アパートスタッフのCamさんには大感激。
また、ベトナム語の先生も心配して毎日のようにメールをくれ、麺やらお粥やらを届けてくれました。
(別に料理する元気なかったわけじゃないけど、ちょっと甘えてみました。)
いまじゅんさんもチョコレートくれたし。(←あ、ベトナム人じゃなかった。日本人だった。)

お陰様で来週からは完全復帰できるかと思います。
今日も早く帰ってあったかいもの食べて早く寝ます。

月餅いろいろ

2006年10月04日 | Weblog
人生、い・ろ・い・ろ♪
月餅、い・ろ・い・ろ♪


季節柄、毎日のように月餅を頂いています。

昨日はオフィスビルの管理会社から。

派手な紙袋入り。


箱は8角形でかわいい。


ふたを開けるとこんな風に5個はいっているんですねえ。

あ、これはたまたまオフィスに5人いたので山分け後の写真です。

個包装の箱もかわいい。


中はビニールでさらに個包装。




さて、本日はDHLさんから頂き~。

おおっ、今まで無名の月餅ばかりだったけど、これはデウーホテルのものではありませんか!


箱を開けてみると高級チック。(またまた山分け後。6個入りだったので今日は運転手さんにもあげました。)


こちらもお洒落な中箱です。月餅の箱って形が決まってるの???


じゃじゃ~ん!中身はこんな感じ。



またベトナム語勉強する時のおやつにします~。
月餅はあまり好きじゃないと言いつつも、食べ比べ~。
通常何種類か入っていて、今日もらったやつは、タロ(イモ)、アップル、蓮、アロエと、珍しい品揃えでした。(一番おいしいと思われる「蓮」はシニアスタッフに取られてしまいました。がまん、がまん、大人だし・・・。)

あと最低もう1箇所からもらえるはず・・・。
もらったらまたお披露目します。

世間の月餅好きの皆様にはたまらない話題だったでしょうか?

ファッションショー!

2006年10月02日 | Weblog
HONDA主催で毎年開催される、ベトナム・コレクション・グランプリ。
ファッションショーです。

本物のデザイナーさんではなく、デザイン学校へ通う学生さんの発表の場なのですが、外国のデザイナーも審査員に招致され、大々的に行なわれます。
私は報道関係者の友人のお陰でVIP席チケットをゲット!

場所はハノイ市内の大きな体育館。
19:30からなので早めに到着したのに、相変わらずベトナムは時間にルーズで、もう審査員も到着しているというのに、始まったのは20:00でした。

日本からの審査員は、あの、コシノ・ジュンコさんです!
最初にちらりとご挨拶だけしましたが、ものっすごい存在感です。
あまりに恐れ多くて「一緒に写真撮って下さい」とは言えなかった私・・・。



あと、駐ベトナム日本国大使も来られていたので、ODAに関わっている以上挨拶しないわけにもいかず、緊張しながらご挨拶。
せっかくの日曜日なのに大使夫妻のアテンドをしていた大使館員のTさん、かわいそうに・・・。

さて、肝心のファッションショーの方ですが、結構しょっぱなから笑わせてくれるものがありました。
「うっそ~、それはないやろ~」みたいな奇抜なデザインとセンスで・・・。
それでもコシノさん曰く、「年々良くなってきている」そうです。





1人当たり、4着(4パターン)発表するのですが、どうも3着まではなんとかできても、4着目のネタに困るようで、必ず1着はかぶり物とか、とてつもなく不細工なデザインが混じっています。





あと、こっちのモデルさんは、モデルさんにしては足が太い人とかいます。
まだベトナムではモデルを専業にしている人はおらず、また、「背が高ければいい」という段階だそうです。
なかには本当にすらりとして綺麗な人もいるんですけどね。
あの、モデルさんのくっきり浮き出た肩甲骨にあこがれます。


確かこれが優勝したと思います。↓



こちらのイベントで気になることは、開始時間が平気で遅れるのもそうですが、審査員が紹介されても拍手なし。。。
デザイナーの卵さんの作品発表時も、ハノイ出身の人であれば家族や友人が見に来ているので盛大な拍手がありますが、ホーチミン出身者などの時はほとんど拍手も無し。
会場は空調がなく、審査員も観客も全員パンフレットで終始顔を扇いでるし。
審査員席及び来賓席の真後ろにスクリーンがあって、そこで長々と作品紹介をしたり、なんだか会場の構成もおかしい。
さらに、司会者が審査員にインタビューしても音声が全く聞こえてこないし、外国人審査員のコメントもうやむやなままで翻訳とかちゃんとしていません。
テレビで放送するので、後で字幕つければいいやと思っているのでしょうが、会場にいる人のこととかぜ~んぜん考えてないんですね。








これ、素敵。↓



一通り作品の発表が終わると、休憩時間の間に審査員が話し合い、受賞者を決めるのですが、私達の後ろにいたおばちゃんらが、「Di ve, di ve! Het roi!(帰ろう、帰ろう!終わった!)」と大きな声で言って出て行きました。
・・・。まだ終わってないし。



そう、サーカスの時もそうでしたが、終わる前から観客はぞろぞろ帰りだします。




ずい分待たされ、またずい分長い間後ろのスクリーンで色々見せられた後についに結果発表です。
コシノ・ジュンコ賞など、審査員特別賞その他何名かが賞をもらい、最優秀賞はHONDAの副社長(ホンダなのに鈴木さん。ぷぷっ。)から送られます。
賞品はHONDAのバイク。
この国でこれ以上喜ばれる贈り物はあるでしょうか?!


最後はドカーンと花火が上がっちゃったりして。大音量でビックリ。



全部終わったのは22:30。
ショーが終わると家路へつく人、いや、バイクの波、波、波・・・。
ほとんどのバイクはHONDA製です。
あらためて、HONDAのシェアってすごいわあ。

いやあ、今回はずい分と面白い体験をさせて頂きました。
また、「ハノイ・ファッション・ウィーク」とか別のイベントがあるらしいので、機会があれば行って見たいと思います。