ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

フード付きパーカーの事故

2012-06-21 10:32:01 | 新聞記事など
フード付きパーカーの事故

 フード付きのパーカーは、かるい雨ならフードがぶれば良いので私も便利に使用しています。しかし、日本小児科学会誌に小児の事故の報告が記載されていました。
 4歳の子供が玄関のドアの内側のノブにフードがひっかかり、ドアが閉まってしまってドアの外側で首が絞まってしまったそうです。
 過去には、滑り台などでの死亡例の報告もあり、勧告も出ているそうです。
 強い力がかかったらフードが外れるようになっていればよいわけですが、販売されるものを見ても、そのようなつくりになっていない製品がほとんどです。
 家にいても事故が起きるのであれば事故防止策は考えつきません。既に持っていると、もったいないですが、既存のフード付きパーカーは使用してはいけないのだと思います。

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http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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「男児の足の指壊死 点滴が漏れ

2012-06-21 10:30:42 | 新聞記事など
「男児の足の指壊死 点滴が漏れ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120620-00000104-mai-soci」

 記事によると「2月に実施した肝臓疾患の0歳男児への生体肝移植手術で、右足にしていた点滴が漏れ、男児の右足親指を壊死(えし)、欠落させる医療事故があった。」とのことです。私も点滴の事故は何度も見ていますし、記事と同様に指が欠落してしまった症例も経験しています(ちなみに、点滴で後遺症が残っている患者さんの診療は現在でも何人かしていますが何故か全員外傷の患者さんで、点滴事故当時は私が点滴していたわけではありませんでした)。
残念ですが安全な点滴は存在しないと言うことです。もちろん、必要性が危険を上回るために点滴は必要な処置とも言えます。私は必要性を考えて点滴はします。しかし、時に安易に患者さんから点滴してくださいと言われることがあります。当院ではしませんが、病院によっては残念ながら不要な点滴が日常的に行われているために、安易に点滴をしてくださいという患者さんがいるのだと思います。
 もちろん、生体肝移植手術で点滴は絶対に必要です。必要な処置で起きたトラブルですから仕方ないと思いますが、順調に回復することを願っています。
 誤解の無いように念のため付け加えると、点滴は体内に薬を届けるのに必要な処置ですので、必要性があれば医師の指示に従って処置を受けた方が良いです。

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