ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

「最初の診療」質向上へ

2010-04-24 21:42:39 | 新聞記事など
「最初の診療」質向上へ

「最初の診療」質向上へ本腰 学ぶ医師増やせ 認定制度を充実 学術団体と日医 「http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100424-00000067-san-soci」という記事がありました。

 記事には「近畿のある総合病院に勤務する40歳代の小児科の男性医師は、知り合いの開業医の紹介で来院した子供を診て驚いたことがある。「風邪と聞いていたが、ぜんそくだ。しかも肺に傷がついているかもしれない」。すぐに治療を施した。大事には至らなかったものの、開業医には早く連絡するよう注意した。」とありますが、小児科を勉強していた医師でなければ、このようなことは沢山あります。実際に診療していると小児科専門医の私としては驚くことが行われていることが少なくありません。なぜ勉強していないで、小児の診療ができるのかと不思議に思っています。そして、この記事の近畿の開業医の先生は総合病院の小児科に子供を紹介したということですから、良い先生だと思います。むしろ、かかりつけに受診していても治らないから小児科の診療所を受診して驚くことの方が多いように思います。

 記事には「こうした失敗を防ごうと4月に発足した「日本プライマリ・ケア連合学会」(東京)は、日本プライマリ・ケア学会▽日本家庭医療学会▽日本総合診療医学会が合併して誕生した。合併の目的の一つが各自で設けていたプライマリ・ケアに関する認定制度の統一だ。当面、日本家庭医療学会のプログラムを基に「プライマリ・ケア専門医認定制度」を実施。専門にかかわりなく臓器別の診断▽幼小児期と終末期のケア、患者とのコミュニケーション能力▽患者やその家族、地域医療にかかわれるかなどを問い、5年ごとに更新する。」とあります。私は小児科専門医として小児診療に特化しているため、小児科専門医の更新を5年ごとにしています。今後も小児の診療であれば何でも診療することができるように勉強を続けたいと思います。

ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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