highdy の気まぐれブログ

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馬頭広重美術館とテーマのある旅

2023年04月12日 | 旅行



予定が少しずれたので
 風の強かった前日の予報では雨も懸念されましたが、例によって「晴れ男」なので、雨どころか快晴に近い良い天気に恵まれました。
おバカなチョンボで予定が狂い、レストランに入る時間的な余裕を失いましたが、道の駅・きつれがわのお弁当で早めの昼食を済ませ、美術館へ急ぐことにしました。
旅慣れている highdy 家の車内には湯沸かし器や冷凍・冷蔵庫をはじめとして、あらゆる飲み物・果物・おやつの類が沢山用意してあります。
非常用品(携帯トイレ、汚物袋、水タンク、ガスコンロや寝袋、敷物キャンプ用品)などが何でも揃っており、何があっても困りませんが、highdy 車にはあるガソリン携行缶が無いのが失敗でした。

美術館の催し物
 馬頭広重美術館(正式名称:
那珂川町馬頭広重美術館)では、「浮世絵でつづる江戸から京への旅」と題して、歌川広重の東海道五十三次浮世絵)の展覧会を開催しています。
   前期(4月8日~5月7日:江戸日本橋~袋井まで)
   後期(5月13日~6月18日:見附~京三条大橋まで)
これらの浮世絵の主なものは、
東海道五十三次閲覧・ダウンロードができます。




上の画像の駐車場が、模型の下のくぼんだ部分です。



 実は、この美術館は前に紹介しましたが、個人の肉筆画や本物の版木コレクション寄贈を基に建設が計画されたもので、美術館の建物自体も2021年に開催された東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムである
国立競技場の設計で有名な隈 研吾氏の代表作の一つとなっているものです。
(アクセスしたそのままでも、いろいろな画像が楽しめます。)

彼独特の空間づくりで、日本的で温かく優しい木製ルーバーを多用した構造で、国立競技場もその流れを汲むものです。特に美術館周辺に多い、竹林を上手く取り入れた美的アプローチによる構築は素晴らしいものがあります。
1年前に伺った
故玩館裏の竹林と浮世絵を思い出しました。
その
竹林も撤去されこんなに変わっていますが、惜しい竹林でした
話が脱線しました。
(話材が多くて? 脱線が得意な? highdy です。)

テーマのある旅
 今回は、第一展示室で、錦絵ができるまでー東海道五十三次之内 庄野 白雨の制作ーとして、歌川国芳・広重の作品、庄野 白雨の版木
(複製)、彫道具と摺道具、錦絵に使用された(着色用の)色材などとともに、多色刷り(摺り)の手順版木も紹介展示されていました。
厳密な意味では、 錦絵とは「浮世絵の一部で、多版多色刷りの木版画のこと」で、広義で浮世絵とは、「錦絵を含む江戸時代の風俗を描いた絵画全般のこと」を指します。もっと詳しく知りたい方は、
刀剣ワールド/浮世絵のご紹介をご参照ください。
 いつも highdy の旅行は、単に娯楽に行って美味しいものを食べるだけではなく、殆ど何らかのテーマをもって移動しています。
今回も大いに知識が増えました。「それがどうした!」なんて言わないでください。勉強も一つの趣味なので・・・。

見応えのある60点
 第ニ展示室には、前期の28番袋井まで広重の60点におよぶ見応えのある作品が並んでおり、すべて閲覧し終えるまで2時間近くもかかり少々疲れました。
例えば、1番の日本橋だけとっても、日本橋「朝の景」・日本橋「東雲の景」・日本橋(異版)と3枚あります。同様に同じ作家の浮世絵が5枚あるところもあり、60点にもなるのです。
同じ作家の同じ五十三次シリーズでも、版元が多数あり、彫師により版木が異なり、
(すりによっても原画とは微妙な違いをもつ錦絵が出来上がります。
有名な版元としては保永堂
(竹内孫八:たけのうちまごはち)が一般的に知られており最も人気を博したようですが、初めは仙鶴堂:せんかくどう)(鶴屋喜右衛門:つるやきえもん)と共同出版だったようです。寿鶴堂(丸屋清次郎)の画中の題が隷書(れいしょ)で書かれている、俗に言う隷書版というものもあります。

別雷(わけいかづち)神社
 美術館を出ると、鳥居(タイトル画)が目に入ったので立ち寄ってみると、珍しい双葉葵の御紋の入った賽銭箱のある社(やしろ)がありました。




傍に由緒書きがありましたが、早い話、未完成のまま現在に至ったようです。




次回は宿と平家の里です。明日か明後日に・・・






本日もご来訪いただきありがとうございました。

  
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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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highdyさんへ (遅生)
2023-04-12 16:06:31
すごい美術館ですね。
浮世絵の美術館は、個人のコレクションをベースにしている所が多いようです。それだけ浮世絵には、コレクターを惹きつける魅力があるのですね。
故玩館が出てくると気恥しくなります(^^;
何ものにもなれないナンデモ屋ですから、中途半端もここに極まれり、です(^^;

同じ広重でも、東海道五十三次はまだマシです。木曽街道六十九次の方は、版元と刷りが入り乱れ、ゴチャゴチャでわけがわかりません。
返信する
何でも屋も変った味があり・・・ (highdy)
2023-04-12 16:46:41
遅生 さん

美術館は流石に隈研吾の作品です。
ゼネコンやスーパーゼネコンの勤務経験やその後の大学で「社会の中の芸術」、「産業とデザイン」、「環境デザイン論」、「デザイン工学」等々、環境・デザイン・住居学・著作権など関連のある学問も沢山履修していたので、美的なデザインや構造物には大変気になる存在でした。

一方で、その昔、陶器など日本製品や土産物をヨーロッパを含む諸外国へ輸出するとき、当時の方々は無造作に浮世絵の描かれた紙で包んで出荷し、外国人は大変驚き浮世絵が有名になったキッカケにもなっています。
江戸・幕末から明治にかけての版元(出版元)は非常に多く、ヨーロッパの画家、モネやゴッホなどの作風にも大きな影響を与えていますね。

浮世絵(錦絵)も面白いですが、私は「何でも屋」の方もまたひと味違った味があり好きです。ただ、悲しいかな知識不足なので、解説がないと観ただけでは奥深さが分らない情けなさがあります。
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