highdy の気まぐれブログ

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本当に怖い「糖尿病」のお話

2023年03月31日 | 雑学知識



五大生活習慣病
 ガン糖尿病心疾患高血圧性疾患脳血管疾患五大生活習慣病ということは多くの方がご存じの通りです。
食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が発症原として深く関与する疾患の総称のことです。昔は「成人病」と言われていましたが、生活習慣が基盤となって発症することから、厚生省が呼称を変更した経緯があります。
日本人の死因のトップは、「悪性新生物(
腫瘍またはガン)ですが、糖尿病は直接の死因ではないものの、いろいろな合併症を発症させるのが問題です。
 このところ、ご近所さんが糖尿病による重度の感染症が原因の細胞壊死でを膝上の大腿部から切断された話、highdy の昔の生徒さんが合併症で失明寸前になった話、紫陽花の趣味の仲間の男性が低温火傷が原因の細胞壊死で両足首から切断など、不幸な話ばかり聞いています。

 先日、紫陽花の(脳梗塞で半身麻痺になった)実弟は、足首にサポート治具を装着して杖を使用しながらも、highdy より早めに歩けるほどリハビリで頑張ったようです。

原因とインスリン、ヘモグロビンの働き
 糖尿病にもⅠ型Ⅱ型があり、前者は先天的なもので、後者は後天的ないわゆる生活習慣病に属するものです。問題は後者の方で、その原因は言わずと知れた、糖質・炭水化物のとり過ぎです。
そのため肥満の方に多く、BMIBody Mass Index:ボディマス指数 )値が30以上では問題があります。一般的に22前後が理想的な健康体で、病気も少ないと言われています。
インスリンは血液の中のブドウ糖をエネルギーに変えて、血糖値を下げる唯一のホルモンです。(インスリンは、すい臓のβ(ベータ)細胞で作られます。)
それでなくてもアジア人は糖尿病になりやすい人種で、欧米人に比べインスリンの分泌量が少ない人が多いのです。
血糖値が高いほどヘモグロビンに結合するブドウ糖の量が多くなります。ヘモグロビンは赤血球内のタンパク質の一種で、全身の細胞に酸素を送る働きをしています。つまり、ブドウ糖がヘモグロビンとくっつくと糖化ヘモグロビンとなり、糖化したヘモグロビンは、赤血球の寿命(120日)が尽きるまで元には戻らず、長い間高い血糖値が維持されることになります。
その状態では、血液内に活性酸素ができ血管内壁を壊し、様々な悪影響を起こします。

血糖値はどの程度が良いの?
 一般的に血糖値は、HbA1c(「ヘモグロビンエーワンシー」と読む)という数値で表しますが、糖化ヘモグロビンがどのくらいの割合で存在しているかパーセント(%)で表したものです。

 HbA1c(%) = 糖が結合したヘモグロビンすべてのヘモグロビン
  正常値           5.9%以下
  
糖尿病予備軍     6.0%~6.4%
  糖尿病の可能性が高い 
6.5%~  
出典:国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター

この判定の目安は、団体、学会、医師会により微妙に異なります。が、6.5%以上では、国際基準(NGSP) でも糖尿病の可能性が高くなります。
なお、日本基準(JSD)のHbA1c(%)  = 国際基準(NGSP) × 0.98 - 0.245 という関係があります。このほかにも、採血をして血糖値を測定し、早朝空腹時血糖値正常型:110mg/dL未満)随時血糖値75gOGTT2時間値(75g経口ブドウ糖負荷試験)などが一定の数値を超えることを確認して判断されます。(詳しくはこちら

合併症が怖いんだって?
 糖尿病の三大合併症として、糖尿病網膜症糖尿病腎症糖尿病神経障害が挙げられます。上述のような高血糖値が続くことにより、全身の細い血管や神経への障害が出てきます。このほかにも、動脈硬化にも大きく影響します。以下に少しだけその一部をご紹介します。

糖尿病網膜症
 光が目に入り焦点を結ぶスクリーン部分が、糖尿病のために失明する方は毎年3,000人/年間以上と多く、成人後の失明原因のトップになっています。
単純網膜症 → 増殖前網膜症 → 増殖網膜症と徐々に進行しますが、殆ど自覚症状がないまま進行するので、気づいたときには失明寸前というケースが多いようです。

糖尿病腎症
 ご存じのように、腎臓は血液中の不純物を除去する働きをします。その能力が極端に低下すると生命への危険性が高まります。我が国では毎年3万人以上の方が新たに透析療法を始められていますが、その約40%は糖尿病腎症による透析の必要性のトップです。本来尿中に排泄されないアルブミン(タンパク質の一部)が失われます。

糖尿病神経障害
 症状は様々で、手足のしびれ異常な痛み、逆に神経が麻痺して痛みや熱さに鈍くなることもあります。(冒頭の足の切断患者の例は、いずれもこの神経麻痺のために発見・治療が遅くなった例です。)
胃の働きが乱れ消化不良を起こしたり、下痢や便秘、血圧を適切な調節不良による酷い立ちくらみ、尿意を感じにくくなるため膀胱肥大排尿に時間がかかるようになったり、陰部(血中の脂質が多く水分が足らずに乾燥肌になるのが原因で)を痒みもたらすこともあります。勃起障害を起こしたり、低血糖の自覚症状は無いため、血圧を適切な調節不良による突然思うように体が動かなくなったりすることもあります。一般的な顔面神経痛とは違った糖尿病性の麻痺で目やまぶたが動かせなくなる場合もあります。神経に関わるものはまだまだ他にもあります。

動脈硬化
 
食後の高血糖が動脈硬化を進行させることが知られており、その進行が加速することにより代表的な心臓病(心筋梗塞)や脳卒中(脳梗塞)、末梢動脈疾患、足病変 、を起こす危険が高くなります。特に高齢者では血管の若さ(柔軟性が低下)して、あらゆる血管にまつわる障害の原因になります。



どうすれば防げる?
 先ずは高カロリー食・高脂肪食を避けた健康的な食事と、運動習慣を身につけることで糖尿病の発症率は半分以下になると言われています。
肥満の方はそうでない人より5倍も糖尿病を発症しやすいというデータもあります。
BMI に注意して適正体重を維持するための適度な運動すれば、その効果で筋肉でブドウ糖や脂肪の利用が増加し、食後の血糖上昇が改善されます。
運動はインスリンの働きを促進し、血糖のコントロール性が向上、血液中の中性脂肪が少なくなり、HDL(善玉)コレステロールが多くなります。血圧が高い人では、血圧が下がる効果が出ます。
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コメント (3)
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