みんなの幼稚園

ひぶな幼稚園での子どもたちの様子
モンテッソーリ教育について紹介いたします。

筋肉運動の敏感期・・・模倣期

2010年09月25日 | モンテッソーリ教育
2歳から4歳にかけての子どもは、すでにある程度の筋肉の力をつけており、その力を使いたくてたまらないものです。

また、模倣期でもあるので、自分の身近にいる人たち、特に親や先生のやっていることを真似したがります。

その中で、子どもが一番真似をしたいのは(特に親)がやっている身近な活動です。
そしてその中には、2歳から4歳の子どもが身に付けなければならない動作が全て含まれていて、筋肉をどんどん発達させてくれます。

それはまさにたわいもない日常での活動で、モンテッソーリ教育では「日常生活の練習」と言われているものです。

3歳から6歳の頃の子どもは、筋肉運動の調整の時期にいるので「どう動けばよいか」ということに非常に興味を持っています。

「こうしたい」と思ったことを、思った通りに出来るようになっていく子どもは、自分の行動の主人公になっていく、また、自分の意志通りに、自由に行動できるようになっていくことは、人格者として、目覚めていくことでもあります。

「日常生活の練習」とは、ちょうどこのような子どもの関心事を最大に満たす場です。そして大人が何気なくやっている日常生活の一つ一つの行動は、実はこの時期の子どもにとっては、一つ一つ挑戦し、乗り越え、身に付けていくべき課題なのです。

『スポンジを絞る』


『巻く』


『注ぐ』


『戸の開け閉め』


『切る』


▼日常生活の練習の種類(一例)
①環境への配慮
 ・歩く(物をふんだりまたいだりしない・音を立てない)
 ・腰掛ける(床や椅子への座り方、立ち方。)
 ・運ぶ(椅子、机、絨毯、教具)
 ・掛ける(かけひもの使い方)
・洗濯・あけ移し・花の水替え・掃くetc
②自己自身への配慮
・着る脱ぐ・靴を履・手を洗う・洟をかむ
・着衣枠etc
③社会への適応
 ・戸の開け閉め(取っ手、引き手に手をかけて静かに)
・どうぞとありがとうを使う
・ごめんなさいと失礼します。
・他人の仕事を見る態度・握手
・刃物の受け渡し
④運動の分析と調整
・線上歩行・静粛