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みんなの幼稚園

ひぶな幼稚園での子どもたちの様子
モンテッソーリ教育について紹介いたします。

子どもの発達段階を理解しない大人

2009年10月16日 | モンテッソーリ教育
日常生活の一コマ一コマが、子どもにとっては重要な教育内容であり、子どももそれに強い興味をもっているというのに、大人はその事実を正しく理解し、援助できているでしょうか。

万国共通で子どもとその親(発達段階を理解しない親)には、四つの傾向があります。

 ○水を扱いたがる。→「あら、きたない!」「ほら、よごれる!」「ベチャベチャになる!」

 ○持って行ったり。持って来たりする。→「持って行っちゃダメ!」「落ちたら壊れる!」「ほら、落とした!」

 ○開ける。 閉める。→「それは子どもが開けたらダメ!」「何回繰り返すの!壊れるでしょ!」

 ○切る(ハサミ)。破る。→「あぶない!」「あなたにはまだ早い! 大きくなったらね!」「それは切れるから、オモチャを使いなさい!」





子どもは、このようなことをやりたがり、子どもの発達段階を理解しない大人は、それを妨げようとします。

子どもは人間形成をするという自分の目的に向かって活動します。子どもの仕事は活動なのです。
 
 子どもは「やりたい!」のです。

ところが子どもの周囲はすべて大人に都合のよいように出来ている。大人サイズの物ばかり、そして、大人の目的のためだけに設定されています。おまけに、子どもが触ってはいけないことになっています。

子どもためにあったとしても、それは壊れても良いオモチャで、本物ではないケースが多いです。子どもは本物を求めているのに・・・
 
子どもは、やりながらしか成長しないのに、子どもがやるチャンスはすべて奪われてしまうのです。でも好き勝手やらせたら大変なことに・・・?

例えば…
テーブルを拭く時に水浸しになってしまうなら、子どもサイズの布巾を用意し、水を絞りやすくしてあげる。バケツが大きくて運びにくくこぼしてしまうなら、子どもサイズの小さい物に。ちょっとした配慮や工夫が活動をしやすくし、成長へと導きます。

モンテッソーリ園での保育室はそのように、子ども中心の教具がならべられ環境が整備されているのです。