みんなの幼稚園

ひぶな幼稚園での子どもたちの様子
モンテッソーリ教育について紹介いたします。

言語・名称は三段階で教える。

2008年12月11日 | モンテッソーリ教育
お母さんは、色々なことを教えたい思うあまり、つい絵本を見ると、①「これは象だよ、キリンだよ・・・」と教えた後に ”③”「これは何? これは?」と急ぎ結果を求めます。

子どもは幼くても「わからない」や「知らない」と答えることには抵抗があり、自尊心を傷つけられます。

モンテッソーリ教育では、物の名称は’三段階のレッスン’で教えます。

 ① 「これは象です。」「これはキリンです。」・・・と何度か発音を繰り返す。
”②”「象はどれですか?」「キリンはどれですか?」・・・
   「象のカードを先生にください。」・・・など、同じく発音を繰り返しながら
   認識できているか確認をする。認識できていない場合は自然に①に戻る。
 ③ 「これは何ですか?」・・・もし違っていても訂正したり叱ったりせず、自然に②に戻る。

三段階のうち、②段階目はほとんど飛ばされることが多いですが、この②の繰り返しによって、③段階目で答えられるようになり、正しい発音も身に付けることが出来ます。

言語は’一生の最初の二年間が残りの全生涯に影響’します。

この重要な時期に、故意に、あるいは、偶然に、言語的環境が閉ざされてしまうと一生言語は獲得できないことは「アマロとカマロ」の例はあまりにも有名です。

二歳以降も七歳ころまで、言語は発達し続けますが、モンテッソーリ教育では、絵合わせカードや言語遊び、絵本を通して、正しい発音やアクセントを身に付け、語彙を豊富にし、想像力や思考力を養います。

言語を獲得することは、考え・想像し・学び・自分を正しく表現出来るようになる第一歩です。