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無料塾と地域ボランティア(6) 野本三吉氏の記述からの連想

2015-04-07 15:17:06 | 地域ボランティア
 野本三吉著『風になれ!子どもたち(児童ケースワーカー・十年の記録から)』の記述から、連想したことです。
(1)p.209 「学童保育所は従来、工作や卓球、ビデオ、紙芝居、トランプなどで、勉強という本題には余り取り組んでこなかった(勉強は学校でやる)。ここで学生ボランティアも頼み、6年生に勉強会を開始した。子どもたちは学校でやっているような一斉授業を嫌がり、一対一の学習になった。漢字をやる子、算数をやる子、足し算の子とバラエティに富んだカリキュラムとなった。」
 私の参加した無料塾は講師の数が少ないので、どうしても一斉授業が多くなる。なかには一対一のケースもあった。数学基礎で自分の計画の所をやってよいとした場合、生徒の頭の中では学校の宿題のことが気になっているので、決められた科目の宿題相当のところを、講師の目の前でやるようになったこともある。
(2)p.217「(生活環境が恵まれない子どもに)小学校・児童相談所・保健所・民生委員・学童保育所・ボランティアが連携して対処してきた。今や、子どもは一組の親だけで育てることはできない。」
 地域のおとなや関係者がどの子にも目を配り、やさしくみまもっていくことは、学校支援ボランティアにも共通の理念であろう。
(3)p.239「児童相談所での仕事を通して、個別な対応も大切だが、その根本にある地域、生活圏がどうよみがえるか、そこのところが変わらなければ、無限に続くこの悲しみ(安心できる場でなくなってきた家庭があること、両親も社会の変化の中で苦しんでおり、自分たちの生活で精一杯という現実)は変わっていかない、という思いが強くなってきた。」
 地域、生活圏がどうよみがえるか、が課題と思った。

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