気になること

視点を変えて、近頃気になること

人に尽くしすぎると当たり前に

2021-07-09 20:21:17 | 日記
 昨年12月13日、Eテレ「こころの時代」は、カトリック教会司祭 後藤文雄の活動が紹介された。
カンボジアに19の学校を作った(夜と霧のフランクルがいう『創造価値』)。余り世話をすると、現地の当事者が努力をしなくなるので、ある時期に20年に渡って続けてきた支援を止めたという。依存的になって自立を妨げる危険があるからという。規模は比較にならないが、私も同種の思いをすることがあった。

 私は、地域にある市民活動のいくつかに参加し、歳の順で役員もしているが、いずれも交代時期に代わりの人が見つからず、世話係を止められないでいる。少し経つと参加者にはサービスを受けるのが当たり前になってきて、世話係を有難いとも何とも思わなくなってくるように思える。
冲方丁 著『生き残る作家、生き残れない作家』の28頁に、上述のことの裏書を発見。「人は、ものごとを見たいように見ます。つまり、ほとんど見ていないということです。」それは、「自分の注視しない所は、社会の誰かが見ていてくれるから」というが、社会の見えない諸問題を見ることを、余り他人任せにしない方がよい。
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