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地方自治の危機(追記30)…「完成検査違反」は自動車のみか?

2017-11-04 17:29:20 | 地方自治
2017年10月初旬には日産自動車にて、下旬にはSUBARUにおいて、完成車検査を無資格者が行ったのに、資格のある検査員の印鑑が押されていたことが問題になり、リコールとなった。
しかしメーカーの肩を持つわけではないが、代理人が書類を作り、法定資格者がチェックの上、印鑑を押すという仕事のやりかたの事例は多いのではないか。問題は、法定資格者がチェックしたかどうか第三者には分かりにくいことにある。

 今までに書いたことであるが、私の経験した行政訴訟では、裁判官3名のうち1名は顔見世を除いて以後5回の口頭弁論期日に全く出廷しなかったにもかかわらず、判決文にはお名前が印字されていた。
署名は無く押印も無いので、本人が準備書面などを読んで結論を考えたかどうか全く不明である。恐らく裁判長の話を聞いて頷いたのみであろうと推定される。要約説明は話者に都合のよい所だけ述べるので、何のために3名の裁判官が合議するよう定められているのか分からなくなる。

 署名や印鑑が無いという点では、判決文が公式のものなのかどうかも疑わしく思えてくる。判決の法廷で裁判官は、「本件は棄却」とのみ読み上げて、「内容は判決文を見よ」と言われたが、三名の裁判官名がワープロ文字で印字されているだけの書類では正式な判決文とは受け取れず、日産自動車・SUBARUの「代印」とよい勝負である。

 また別件(既述)で、行政に関する「調停」をお願いしたことであるが、多分裁判官と思われる方(説明がなかったので分からない)が、調停員との話が終わった後で最後に顔を出され、無言で署名のみをした。これも内容を知らずに形式的な儀式をした点で、日産自動車・SUBARUの最終検査と似ている。

 日産自動車・SUBARUの場合は、印鑑を代理人が押した点が、第三者に明らかになってしまったまでと推定される。もし資格検査員が書類を一瞥でもして印鑑を押していたとすれば、問題は表に出なかったはずである。
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