キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

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愛宕神社の出世階段

2008年09月07日 | 休日
以前から行ってみたかった出世階段で有名な愛宕神社へ行く。

実際に石段の前に立つと、実感としては「傾斜」というより「壁」である。

段数自体はたいしたことはないのだが・・・。

曲垣平九郎(まがきへいくろう)の故事にあるように、馬で上り下りするなんて嘘だろう?としか思えない。

百歩譲って、上がることは出来たとしても下りるのはすんごい難しいだろ、これ。

それにしても将軍もほんと「上司は思いつきでものを言う」(橋本治)だよな~。

もし私が殿に「馬で駆け上がって梅の枝を取ってこい」って言われたら、からだ巡茶のCMの広末みたいに、きっぱりと笑顔で「無理!」って言うよ(笑)。

からだ巡茶CM 「やる前からムリッ篇」

馬じゃなくて徒歩で取ってきたんじゃ駄目なん、ミッチー(家光)ってば(笑)?

なんとなく故事からのイメージで、勇猛で武張(ぶば)った感じの社なのかなーと思いきや、天蓋(てんがい)からは瓔珞(ようらく)が下がり、調度も赤や桃色を基調とした、どちらかというと愛らしい女性っぽい雰囲気の本殿だったのは一寸意外だった。

愛宕神社では有難くも、ヴァーチャル参拝を受け付けて下さっているので、「出世したいけどちょっと遠くて行けないよ~」という読者様は是非どうぞ。

ヴァーチャル参拝はこちらから

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3 コメント

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Unknown (海鳴り)
2009-04-27 13:54:17
本当に、男坂の前に立つと、その余りの急な勾配(傾斜角40度といわれます)にタジタジとして来ますね。
神社から見下ろした時の下り坂のまたまた凄いこと!!
四国丸亀藩の馬術師範代の間垣平九郎の前に3人すでに失敗しているんですね。
2/3ぐらい登ったところで、馬を一旦小休止させて、(登って来た下を見せて、怖じ気づかせないように)扇で馬の片目を隠して、さらにジグザグにコースを取って登り切った。との話。

明治、大正、昭和と各時代にも一人づつ馬でこの坂を上り下りした人がいるとは、驚きです。

肝心の平九郎もこの功で将軍家光のお褒めには預かったものの、後に藩を追われる運命にあり…、順調な出世物語とはならなかったようです。
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Unknown (海鳴り)
2009-05-01 01:18:49
さらに
愛宕神社の隣りにあるNHKラジオの初めての実況放送は、大正時代にこの男坂を人が馬で登り降りしているところだったそうです。
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海鳴りさんへ (偏屈王)
2009-05-01 19:57:17
二つのコメントにまとめて一つのレスで失礼いたします。

>(登って来た下を見せて、怖じ気づかせないように)扇で馬の片目を隠して、さらにジグザグにコースを取って登り切った。

なるほど。
一種の遮眼帯ですね。
このシーンを日本画のモチーフにしたら、カッコイイだろうな。

>愛宕神社の隣りにあるNHKラジオの初めての実況放送は、大正時代にこの男坂を人が馬で登り降りしているところだったそうです。

へぇ~。
意外なラジオ実況事始ですね!

たくさんのコメントを有難うございます。
お返事はぼちぼちとさせて頂きますので、しばしお待ちを~。
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