キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

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「液晶絵画 STILL/MOTION」展

2008年09月29日 | アート
9月23日の祝日に「液晶絵画 STILL/MOTION」展を観に行った。
MOTやICCではなく、写美でこの展覧会を開催というのは意外。
「ビデオ・アート」というと手垢の付いた感じだが、「液晶絵画」というと途端に新鮮で知的な響き。
フェルメールのブルーを効果的に使ったポスターが鮮烈で美しい。

面白い作品が多数で大満足だった。
とくにサム・テイラー=ウッドの「スティル・ライフ」が強く印象に残った。
きちんとした評論にいつかまとめられたら、と思う。

森村泰昌の「フェルメール研究」は言わずもがなの素晴らしさ。
まさに21世紀の「活人画」と呼ぶにふさわしい。

以前TVで森村がフェルメールのアトリエを再現する様子を放映していたのだが、大変にエキサイティングだった。
そのフェルメールの(というか森村の、と言った方が正確か)のアトリエの実物が作られ、実際に自分がその中に足を踏み入れることが出来るのは楽しかった。

アトリエの中には様々な本が散らばっていたのだけれど、私の知らない児童書が・・・。
「トーマス・ケンプの幽霊」

もし森村に多大な影響を与えたものであるならば、読んでみなくては。

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