言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

scarlet

2012年02月07日 | Weblog

もしも いつか もしもね
この手紙が誰かに読まれるなら
それは あなたが いいな

だって この手紙は綺麗事だらけ

もしも いつか もしもね
この想いが誰かに知られるなら
それは あなた以外が いいな

あなたじゃなければ誰でもいいの

歪んでいるわ 醜いわ どうしようもない

だって これが私 どうしようもない



金色の純白

2012年02月06日 | Weblog

遠くの地で何も知らないあなたに
嘘をついているわけじゃないと
ただ黙っているだけなんだと
馬鹿な言い訳を自分に言い聞かす

窓の外には金色の純白が広がっていて
それが余計に私の醜さを引き立てる

あなたの心はどんな色だったっけ?

この美しさには適わないだろうけれど
少なくとも私よりは綺麗に違いない



消え入りそうな声で

2012年02月05日 | Weblog

大きな体に似合わず消え入りそうな声で
君は「ずっと好きだったんだ」と言った

震えている肩を抱きしめてあげたいのに
「泣かなくていいよ」って言いたいのに

この四肢は微動だにすることができない

僕の声はとっくに失われてしまっていた
消え入りそうな声さえも僕には出せない



ほんのひとしずく

2012年02月02日 | Weblog

声をあげて泣くのは嫌いなんだ
自分のみっともなさに呆れるから

涙は、ほんのひとしずくでいい
それが悲しみや切なさを連れ去って
明日にはきっと笑えるのならば
あなたがそこにいてくれるのならば

涙は、ほんのひとしずくでいい
あなたを困らせたくはないから