言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

薬を飲むという行為

2009年08月03日 | Weblog
君が薬の飲む唇が
酷く艶かしいと思った

早く治ってほしいと
思うのは本当だけれど
僕は疚しい思いを拭い去れず
また自己嫌悪に陥るのだ

病気がちな君の潤んだ瞳
それを見つめていると
僕は地の底に落ちたようになる

いつか君の病が感知したら
心の底から喜ぶのだろうけど

今は今なりに君を愛していると
その証拠だと思ってくれるかい?