難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

字幕付き映画「1枚のハガキ」の聞こえなかった音。

2012年02月12日 10時27分12秒 | バリアフリー
「1枚のハガキ」はバリアフリー上映会で日本語字幕が付いていた。画面の下に表示されていた。
新しい人工内耳でどこまで聞こえるかという関心もあった。

この映画に限らず、作品中の音響は重要な意味を持っている。
森山定造の歌う「影を慕いて」の歌にも後半で友子が歌う「影を慕いて」も歌詞が出た。軍歌にも歌詞が出た。
カラスの鳴いている声、釣り竿に付いた鈴の音も字幕が表示された。

しかし、パンフレットの中の批評によれば、最初の水兵100人が並んでいる天理教本部の外で鳥の鳴き声がしていたという。森山定造が戦死して白箱に入って戻ってきた時も、森山定造の父が農作業中に死んだ時も静かな場面で鳥の鳴き声が聞こえていたという。
夜の兵営でうるさいと言われて静かになった時も虫の鳴き声がしたという。これらは字幕で表示されていなかった。

静かになった場面で流れていた、自然の中の鳥、虫の鳴き声、水の流れる音などそういう情緒的な音は字幕化されていない。
字幕制作者の判断なのか、脚本家なりが判断したのか、制作者の意図を反映してほしかった。

ラビット 記

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2 コメント

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Unknown (麻呂)
2012-02-12 18:25:37
いい指摘ですね。
おそらく字幕制作者、もしくは監督の判断ではないかと思います。
脚本家は撮影方法や上映形態については口をはさまないのが原則になっていますので。
ト書きでいいから、入れてほしいですね。
「鳥が啼いている・・・」
「虫が鳴いている・・・」
とか入れるだけで、ずいぶん違うはずですよね。
製作会社の近代映画協会に要望を出しておかれたらいかがでしょうか。
おそらく考慮してくれるのではないかと思います。
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情緒的な音にも字幕を (ラビット)
2012-02-12 22:33:39
麻呂さん、コメントをありがとうございました。

監督が原作、脚本も書いた映画なので、鳥や虫の鳴き声がしている制作意図は監督が持っていたと思います。
しかし、字幕制作の内容については、監督も補佐役の新藤風さんも関わっていなかったようです。

制作会社近代映画協会に要望しておくのが良さそうですね。
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