難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

IPTV放送と放送バリアフリー

2007年12月17日 21時06分59秒 | バリアフリー
070830_1658~003.jpg071110_2057~001.jpgブロードバンドの契約者が3000万人にのぼるが、映像配信サービス(VODビデオオンデマンド)の契約者は1割にも満たない。しかし、大手テレビメーカーや放送事業者が一緒になってフォーラムを作って、IPTVサービスの標準規格が年内にも確定し、いずれアダプター(セットトップボックス)やテレビ内蔵のものも出てくるという。
NHKは国会で審議中の放送法が改正されれば、過去の放送番組の遺産(アーカイブズ)を配信出来るようになるという。

こうした動きに、放送アクセシビリティとの関わりについて何も聞こえてこないのは一体どうしたことか。
IPTVサービスの規格はITUの規格のことではないのか。この規格の策定の最初から障害者が関与していると聞いているが、我が国のメーカーや放送事業者がイニシアティブを発揮しているとは思えない。

世界規模の販売のためにこれに飛び付くのも良いが、放送アクセシビリティの分野でもイニシアティブを発揮して欲しいものだ。

このIPTVは、障害者放送協議会が著作権法改正を強く求めていることに大いに関係がある。
日本の地上デジタル放送が視聴覚障害者の放送アクセシビリティの改善に結び付かない。
○字幕放送のように手話放送は必要に応じて表示するオンデマンド方式が出来ない。
○デジタル放送に解説音声を放送してもそれを取り出す(デコード)回路を持つテレビ受信機がない。
○生放送の字幕の遅延を解消するテレビはない。

障害者放送協議会はこれらの問題を解決するために、番組に手話や字幕、解説音声を付加して、インターネットやCS通信で配信することを要求している。この再放送(配信)する際の著作権者の著作権の制限を求めているのだ。
地上デジタル放送がアクセシビリティを確保出来ない以上、他のチャネルを設けて配信するしかない。


ラビット 記
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2008年は“IPTV元年”になるのか?
ITpro
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画質の映像配信プラットフォームを構築する。2008年春には,NGN(次世代ネットワーク)を使った地上デジタル放送の再送信サービスを開始する予定である。 ...
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20071213/289481/



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