難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

成人と乳幼児の人工内耳リハビリテーション

2009年09月03日 22時01分00秒 | PHSから
090826-235851ダッタン茶2.jpg人工内耳をした子どもを担当しているSTに、「人工内耳と補聴器を併用している人は少ないのか」と聞くとそんなことはない、学会等でも数多く報告されているという。

乳幼児を中心にリハビリテーション方法がいろいろ実施されているのは、乳幼児は聴覚がないことが判明するのが生後間もなく、脳も感覚器もまだ未発達だから、医学的状況が似ていることから、比較しやすく経験があてはまりやすいからだろう。

しかし、乳幼児、子どもは聞こえている状況を言葉にできない。

人工内耳の成人のリハビリテーションの方法はこれというものが医師からもSTからも示されない。
成人の場合、失聴した理由、失聴してからの経過年数がまちまちな上、難聴の程度も手術を受ける年齢も異なるので、人工内耳をしたから聴覚を回復する道筋も多様なことは容易に想像できるが。

それでも、成人は毎日、コミュニケーションが必須な生活、就労をしている。少しでも、着実に聞こえるようになりたい。
成人のリハビリテーションは人工内耳で「聞こえるようになる」だけが目的ではない。人工内耳で社会との関わりが広がる可能性を得る。その可能性を何に生かすかの目標を持ち、その実現に向けた多面的な方策を実施すること、それを医学的、心理的、社会福祉的に総合的な支援をすることだろう。


ラビット 記




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