難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

地上波デジタル放送の放送バリアフリーはリヤカーから?

2006年10月20日 18時54分05秒 | 生活
061020_1154~001.jpg061020_1154~002.jpg地上波デジタル放送が全国の主要都市で見られるようになり、テレビでも民放の女子アナたちがPRっしているが、巷では中々実感しない。
その一因は、やはりテレビ受信機が高いことだ。安くなっても1インチ5千円くらいか。
高細密度映像が売りなので、映像回路や何かで高額になっているのだろう。
画質は分からないがネットではUSB型の地上波デジタル放送受信チューナーが1万円だった。パソコンを持っていれば見られてしまう。
年金生活の高齢者や障害者など誰でも買える価格の供給が不可欠だ。
月2万円そこそこしか所得を保障しない障害者自立支援法ではテレビを日常生活用具で給付しないと2011年以降は見られなくなる。

もう一つは、デジタル放送は障害を持った人にはバリアフリーになるのが売りだったがこれが見えないことだ。
総務省は10月23日に「地上波デジタル放送の視聴覚障害者向け放送に関する研究会」を開催する。
http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/061020_6.html
これは、8月21日のデジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送に関する懇談会を引き継ぐものだ。
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/b_free/pdf/060929_giji.pdf

課題はいろいろあるが、ここできちっとテレビのアクセスが国民の権利であることを打ち出すことが肝要だ。
2年前の国際難聴者会議(ヘルシンキ)では、EUは「TV for All (全ての人のためにあるテレビ)」のスローガンで、放送へのアクセスする権利が重要視されて、一大キャンペーンが実施されていることが報告されていた(マーク・ホダ博士、当時英国王立聴覚障害研究所RNID、PhD Mark Hoda, Royal National Institute for Deaf People RNID)。
http://www.kuulonhuoltoliitto.fi/tiedoston_katsominen.php?dok_id=95
http://www.kuulonhuoltoliitto.fi/tiedoston_katsominen.php?dok_id=96

ラビット 記

写真は街中で見た地上波デジタル放送推進業のリヤカー。地上波デジタル放送のアンテナ工事でもやるのかしら。




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