難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

中山国公相のポーズ写真と難聴者

2008年09月30日 06時13分24秒 | 生活
080930-050903.jpg中山成彬国土交通相が28日辞任したことが29日の各紙で報じられた。
その発言にはあきれるしかないが、29日朝日新聞トップに掲載されたポケットに手を入れたまま記者会見に臨んでいる同氏の写真を見て、その姿勢にもあきれた。

ポケットに手を入れるという仕草、ポーズは心理学的にも意味がある。政治家にせよ、映画スターにせよ、自分を実際より大きく、強く、優位に見せるという意識の現れだろう。

この場合は、自らの発言に対する国民やマスコミの批判に対する「虚勢」だ。首を傾げながら、右手はテーブルの上に置きながら左手をポケットに入れるというのは自らの弱さ、自信のなさを隠そうとしている気持ちが現れたものだ。首を傾げながら下目に相手を見るというのは、相手を見下している姿勢だ。

もう一人同じポーズをする人を見て、がっくり来た。国連の演説から帰国した麻生総理大臣が専用機のタラップから降りる時、右手は手を振っていたが左手はポケットに手を入れたままだ。

難聴者は、聞こえない分、相手の姿勢や表情からその言わんとするところをつかもうとしている。まぶたの開き具合い、まばたきの間隔、ほほの口の脇の筋肉の状態、身体の向きなどもから多くの意志を感じ取っている。

相手から発せられる言葉を文字に変えるだけではコミュニケーションは不十分なので、要約筆記のスクリーンは話し手の側になければならない。ノートテイクのノートの位置もよく考えなければならない。手話通訳が話し手の側や見える位置に立つのもそのためだ。

しかし、がっくりしてばかりはいられない。障害者施策の充実を図るために議員に要求を強めなくては。


ラビット 記




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