難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

厚生労働委員会、支援法延命法案可決。

2010年05月30日 00時49分54秒 | 権利
厚生労働委員会の質疑応答で、山野井政務官、民主党障がい者プロジェクトチームの議員が趣旨説明側にいた。
これを見たら、何を信じて良いのか分からなくなる。

発達障害者も支援すべきだ、改正法に反対するのはなぜか分からないというコメントもある。
しかし、自立支援法の内容に賛否はあっても、内閣府にきちんと議論の場があり、当事者とその家族や関係者が話し合っているのに、それをないがしろにしたことが一番の問題だ。

障害者権利条約の真髄の一つは障害者当事者を加えて議論すべきと言うことだ。
だから内閣府障がい者制度改革推進本部が設置されたが障害者当事者が過半数を占める障がい者制度改革推進会議が設けられて精力的に議論している。

自公両党がなぜこのタイミングで障害者自立支援法「改正」法案を出したのか、民主党も中途半端な法案をこの場でだしたのか。
違憲訴訟で国と訴訟団が和解した合意文書も知っているはずだ。


ラビット 記
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━━━VICTORY━━━━━━━━━━━━
◆障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会◆
   ニュース 2010.5.28 第19号(通巻127)
   http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/
━━━━━━━━━━━━VICTORY━━━

◆(1)暴挙!! 衆院厚労委員会 委員長起草案を採決!

2010年5月28日(金)は、怒りの日になりました。
衆議院厚労委員会は、私たちや多くの障害者団体、個人の断固反対の意見を踏みにじり、旧与党(自公)案でもなく、与党案でもない、理事会で事前に検討していたという「委員長起草案」を採決(共産、社民反対)しました。

今後、最短の場合、6月1日衆議院本会議、参議院厚労委員会、2日参議院本会議可決もあります
傍聴者は200名。前日議員らによせられた抗議FAXは370件をこえました。

11:09
この日委員長となった鉢呂委員長は次のように発言しました。
・提出者よりそれぞれ撤回の申し入れがあります。
・2案(自公案、与党案)は撤回します。ご異議ありませんか、ご異議なしと認めます。
・「障がい者制度改革推進本部等における検討を踏まえて障害保健福祉施策を見直すまでの間において障害者等の地域生活を支援するための関係法律の整備に関する法律案」起草の議事をすすめます。
・先般来理事会等でご議論いただいておりましたが、先ほど配布させていただいた起草案を得たものであります。
・その起草案の趣旨内容につきまして委員長からご説明申し上げます。

「みなおすまでの間において」「整備」をさだめるもの
1)利用者の家計の、負担能力に応じたものとし、福祉サービス等にようする費用から利
用者の家計の負担能力に応じて定める額を控除した額を給付することを原則とすること。
2)発達障害者が障害者の範囲に含まれることを明示する
3)地域における相談支援体制の強化を図るため基幹相談支援センターを市町村に設置できることとする。成年後見制度利用の必須化。
4)障害種別等に分かれている障害児施設一元化。通所利用は市町村を実施主体。
5)グループホーム・ケアホームの利用の費用助成
6)難病等支援、障害者等の移動支援の検討を加え、必要な措置を講ずる。
7)この法律は一部を除き平成24年4月1日から施行する。

この「起草案」に反対意見をのべた高橋議員。
・与党が廃案をためらい、自立支援法の延命ではないかとの強い懸念がぬぐえません。
・本法案は廃案にし、今日の議論を生かして、推進会議の充実と当事者参加を貫いた立法を強く求めて、発言を終わります。

この発言が終わった瞬間、満員の傍聴席から議場を揺るがすような大きな長く続く拍手と歓声が上がりました。今日の委員会を象徴する、怒りが充満した異常な雰囲気でした。

○委員会傍聴者メモ(word添付) ※省略
  傍聴者の個人メモです。正確には国会の議事録や以下の衆院TVでご確認ください
○衆院TV(ビデオライブラリーですべて見られます)
  http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL
  *ビデオライブラリで開催日(28日)+厚生労働委員会をクリック!


◆(2)抗議集会につどった400名の怒りと決意

○2010.5.28写真集
 http://picasaweb.google.co.jp/sonobe.hideo/20100528?authkey=Gv1sRgCLaqgp6K4Z396wE&feat=directlink

「言うことないわ」「1月7日に合意して・・・今日、世の中おもうようにいかん」
「今日のことがほんとの出発。これから出発の方がけわしい」(兵庫・吉田淳治さん)
「2005年と同じになってしまった。基本合意から逸脱している」(埼玉・五十嵐良さん)
「今日、忘れられない日だ。闘う!」(東京・家平悟さん)
「絶対、許してはいけない! まだ本会議、参議院がある。まだまだ闘いは続く。
 最後まで連帯してがんばろう!」(太田修平めざす会事務局長)


◆(3)採決された「時限立法」でもない「自立支援法延命」法案?

 ○与野党調整案骨子(PDF添付) ※省略
 ○与野党調整案要綱(PDF添付) ※省略


△▼△編集後記
障害者問題が”政争の具”にされた日。
満員の傍聴席から議場を揺るがすような大きな長く続く拍手はいまもよみがえります。
こんなことは絶対に許してはなりません。
全国から、岩手や高知や愛知や京都北部、福岡などなど、本当にたくさんのなかまが国会に集まってくれました。直接これなかったなかまも含め、みんな固く連帯しています!

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