難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

補聴器適合検査結果  難聴者よ銃を取れ?

2008年03月29日 13時25分17秒 | 生活
080328_1804~001.jpg「両耳で90デシベルで30%。いつも装用していた右耳だけで検査すると100デシベルで40%。
先生がっかりしていた。
子音がほとんどききとれないので母音のみつなぎあわせて読話で補っているらしい。
両耳でも4000ヘルツからスケールアウトでした。」

【補聴器装用の自己評価】
まあ、それだけの聴力で良くコミュニケーション出来ていると誉めたい。

補聴器を左耳に付けてまだ3ヶ月。50年以上も左耳で聞いたことがなくて、やっと3ヶ月なのだからまだまだだ。

正面に座った人と周囲の雑音があっても会話が出来て、左右の音の方向が分かり、それだけではなくて右と左ですれちがった人たちの言語が違うのもわかり、音楽も今以上に楽しめ、テレビもはっきり聞こえるようになったのだから、言うことはないです。

両耳装用の効果でQOLが確実に上がっていることに自信を持ちなよ。

【聴能開発と今後の選択】
自分で左右の補聴器を付け変えてみたのにはちょっとビックリしたが、同じような聞こえだったから、補聴器のデジタルとアナログの違いではないことがわかったと言っていたがそれは左耳の聴能がまだ開発されていないからだと思う。

多分、これだけの難聴の聴能開発には限界があるかも知れないが、右耳だって電話が出来るようになったように今よりもっと向上するはずだよ。
ただ加齢すれば聴力は低下するので、その時は人工内耳を検討すれば良いのではないかな。
そのためにも今の補聴器を使い続ける、どのように聞こえるかに注意しながら聴くのが良いだろう。

【聴能開発プログラムとエンパワメント】
補聴器適合検査の結果にがっかりしたという医師にはもっとしっかりしてよと言わなくてはね。

だいたい、補聴器を付けてはいしばらく使って下さいだけで、どういう時にどういう聞き方をすれば良いのか、何を聞いて「頑張る」のかも指導していないのではないか。

それは医師の仕事ではないと言うなら、聴能聴訓練の出来るオージオロジストや言語聴覚士に任せるとかすべきだよ。
医師やオージオロジスト、補聴器装用技能のある人たちの連携システムがその病院にはないと言うことになる。

その医師の責任ではないにしても、ただ補聴器を買わされる難聴者はどうなるのか?今でも補聴器店に診てもらっているお婆さん、若い女性の不安そうな顔や戸惑いの表情が忘れられない。
つくづく「本邦ニ生マレタル不幸ナリ」だと痛感する。

エンパワメントに結びつく成人用聴能開発プログラムは日本にあるのかしら。
アメリカのLACEのようなプログラムが諸外国にはあるだろうし外国の補聴器メーカーも持っているのではないか。


【デジタル補聴器の故障の原因】
それより、気になるのは最初使ったデジタル補聴器が2回も突然聞こえなくなって、今のアナログに変えた原因があいまいなままなのは重要な問題だよ。

たまたまその補聴器が故障したのか、デジタル補聴器にあり得るトラブルなのかをはっきりさせないと安心して使えないし、修理費用の負担問題や修理期間の代替補聴器はどうするのかという問題もある。
障害者自立支援法の補助を受けて購入したことや大学病院の補聴器外来と補聴器適合検査を受けて購入したのだし、医師やメーカーにも報告して、調査を依頼して下さい。
大学病院も補聴器店名を伝えて。


ラビット 記 



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