難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

人工内耳入門講座と聞こえの問題

2006年06月26日 10時29分25秒 | 生活

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060625_1433~001.jpg東京都中途失聴・難聴者協会の主催で、人工内耳入門講座が、八王子クリエイトホールで開かれた。
参加者は、個別相談の方を含めて、33名。東京新聞、毎日新聞、産経新聞、地元のコミュニティ紙「ショッパーズ」に掲載して頂いたので、非会員の方が半 数の17名に上った。

今までは、午後から耳鼻科医に人工内耳の基本的な理解を講義して頂き、体験発表2名ほどしていた。昨年も中野サンプラザで開催した時は、60名ほど参加 されたが、耳鼻科医と質疑応答する時間が足りず、折角来たのに質問出来なかったとの不満も寄せられていた。

今年は、午前から東京都心身障害者福祉センターの功刀(くぬぎ)武先生に「耳の聞えについて」、午後は、慶応義塾大学小川郁(かおる)教授に「補聴器から人工内耳について」講義をして頂き、午後3時からはそれぞれの先生に個別相談をお願いする形で実施した。

聞えの問題の説明の仕方は対照的だった。難聴には感音性難聴、伝音性難聴、混合性難聴がある、補聴器には限界がある、周囲の理解が必要という説明と難聴 は生活上の問題と心理的な葛藤があるという説明。当事者にとっては、聞えないことで毎日の生活で困っている、この問題はどういう意味があるのか、どうし たら解決出来るのかということが聞きたい。
何故聞えないのか、早口や騒音の下では聞きにくい、「ゆっくり、はっきり、分かりやすく」、補聴器には限界がある、周囲の理解が必要、聞えは環境や自分 の心構えなどの工夫が必要という展開は良くある。
しかし、聞えないことで自分がイライラするのは何故か、聞えないことはなぜ「障害」なのか、「障害」に 誰がどのように対処すべきかが、明確に示されないと当事者の責任になり、支援する必要性も浮かび上がらず、問題解決にならない。

ラビット 記



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