難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

「心のケア」という本の紹介 吉井勇さんより

2011年12月17日 23時08分00秒 | 日記(つぶやき)
3・11から半年を過ぎて、「心のケア」が大事だと言われています。大集団で暮らした避難所から、小さくともプライバシーが守られる仮設住宅に移って生活。ここでは部屋から出ないでこもりがちな生活になって、精神的な苦痛が強まるという変化に対応する支援として、「心のケア」というわけです。
こころ=平易だけど含蓄のこもった大和(やまと)言葉に、「ケア」というゲルマン語由来の外来語がくっつき、情緒に訴える意味があるように伝わってきます。
心のケアは阪神震災以後、よく使われるようになったもので、「心を痛めた人たちに親身に接する、心のこもった配慮をする」というような意味で理解されています。
こんな解説が載っている新書が出ました。タイトルは「心のケア」で、サブに「阪神・淡路大震災から東北へ」です。
筆者は加藤寛先生で、トラウマ専門機関「兵庫県こころのケアセンター」副所長で、もう一人が最相葉月(さいしょう・はづき)さんでノンフィクションライターです。

心のケアについて、この本ではこう述べています。「もう少し専門的な言葉を使えば、災害や大事故、犯罪などでトラウマを受けた人たちへの精神的な支援という意味でしょうか」とあります。

内容を簡単に紹介すると、東日本大震災後五十日の記録では、東北の被災地で何が起きていたかを実態をレポートしています。特に、保健師たちが支えてきた日本の地域保健システムが壊滅的な被害によって試練がもたらされていること。そして、被災者の心の傷として、どんな変化があるのか。特に「悲嘆のケアのあり方」について考えています。
こうした内容が加藤寛医師への最相さんのインタビューでクリアにされていきます。
東日本大震災の支援を考える一つのテーマ本ですね。講談社現代新書で、定価760円です。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(株)ニューメディア
月刊ニューメディア編集長  吉井 勇
PHS 070-5071-9699
メール yoshii@newww-media.co.jp
http://www.newww-media.co.jp
〒104-0061

最新の画像もっと見る

コメントを投稿