難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

障害者自立支援法と全難聴の要約筆記に関する助成事業

2006年04月23日 22時07分42秒 | 福祉サービス
060422_0952~001.jpg060422_1307~001.jpg全難聴の2005年度の二つの要約筆記に関する助成事業の報告書が発行された
ひとつは、通訳としての要約筆記者を養成するカリキュラムとテキストを作成する事業だ。
もうひとつは、要約筆記者の認定に関わる事業。
いずれも障害者自立支援法で要約筆記事業が実施されることに対応するものだ。

今年に入ってあちこちで、障害者自立支援法と要約筆記事業の学習会が開かれている。いずれも、会場がいっぱいになるなど、関心が高い。情報提供施設などの要約筆記者等の現任研修で、要約筆記事業の学習が続いているのが特徴だ。京都府、富山県、横浜市、富山県など。

しかし、現在国が決めたこととまだ明らかになっていないことの理解が十分ではないようだ。

要約筆記は身体障害者福祉法で通訳として位置付けられ、障害者自立支援法で予算の根拠が示された。
これは要約筆記事業が社会福祉サービスとして実施されることに他ならない。
要約筆記奉仕員事業が要約筆記者事業に転換されるので、当然ボランティアを養成するのと考えも方法も全く異なる。
しかし、要約筆記関係者はまだ奉仕員事業の延長のイメージを持っている。
聴覚障害者に関わる新しい支援サービスが誕生した位のイメージが必要だ。

ラビット 記

写真は、金沢駅前のツツミ門、石川県のノートテイク




空港のバリアフリー(2)

2006年04月23日 13時40分33秒 | 生活
060422_0708~001.jpg060422_0719~001.jpg羽田空港の搭乗ゲートは待ち合い席の両サイドにある。
待っている人は大きなガラス越しに空港の風景かテレビを見ているが、搭乗開始や変更の案内放送を文字で見るものがない。

搭乗手続きの手荷物検査も、聴覚障害者にとっては、補聴器や電池類が検査機に引っかかるわりあいが高いが、その時に警備担当者に何か言われるのが良く分からない。
先日、ひっかった際に言われたのは「靴を脱いでください」だった。他に言われたのは、「もう一度ゲートを通ってください」とか「飲み物をお持ちですか」、「搭乗券をもう一度見せてください」だった。相手の口元を見て、判断した。
最初から難聴であることを示した方が返って、コミュニケーションがスムーズかもしれない。スーパーのレジに行くと、「袋が不要のお客様はこのカードを商品の上に載せてください」とあるので、耳マークもあるし、何かカードを荷物と一緒に出した方が良いだろう。

国会で交通バリアフリー法とハートビル法の審議にもっと聴覚者視点を入れないといけない。

ラビット 記