只今、フランス・アヴィニョンで行われている世界最大の演劇祭「アヴィニョンフェスティバル」に来ております。なんと一ヶ月間のロングラン公演なんですよ。日替わりで「東京エキスプレス」「大阪エキスプレス」やっております。「東京エキスプレス」は、7カ国語落語で海外でも大活躍中の落語の伝道師、三遊亭竜楽師匠とフランス人パフォーマーのシリル・コピー二さん。「大阪エキスプレス」は林家染太とフランス人パフォーマーのステファンさんです。日本人とフランス人がタッグを組んで、しかも一つ屋根の下で共同生活をやるんですが、まあトラブルの連続！ 文化や考え方がちがいますからねえ。お互い色々、侃々諤々話し合いをして、徐々に最高のパートナーに成りつつあります。 もう一つ、問題。只今、フランスでは大規模なストライキ中なんです。お陰で例年に比べて人通りが少ないんです。しかも、今日はストライキのせいで、チラシもまいてはいけないと本部から言われました。 しかも、外は大雨！ 劇場の前には誰も一人として通っていません。 「今日はお客さん、ゼロかもしれないけど、リハーサルも兼ねて一通りやろう」とみんなで話し合いました。 出囃子の「野球拳」がなって、舞台に出て行ったら、客席はほぼ満席になってました！ 「えー！！」(*^O^*) アヴィニョンフェスティバルの公式ガイドブックを見て興味を持ったフランス人のお客様が落語を観に来てくれたのです。 しかも、大受け！落語家になって一番嬉しかった日かもしれません。 予想もしてない沢山のお客様の入りと笑い声、万雷の拍手に大変感動して、不覚にも泣いてしまいました。 一生懸命がんばってたら、異国の地にも落語の神が舞い降りるんですね。(*^▽^*)
