利益を考えて、聞く耳を持つ

美人ハープ演奏者のＵＭさん、ハープ演奏は肩に負担がかかるらしい。肩がいよいよ痛く、ごまかしも効かなくなってきた。接骨院に何回か通い「気長に治しましょう」と言われた。

良くなるどころか悪くなるのに、これは治す気がないのでは？と疑問を感じて、今度は当院を探し当てた。

私は、大体お決まりの言葉だが「普通は数回で決着がつくか、かなり良くなっているはずです」と話した。なので、そのとおりになるはずだった。

が、ならなかった！

普通なら良くなっているはずなのに良くならないのは、整体・カイロプラクティックの範疇外の疾患や損傷の存在を疑う。私はこれまでも何人もの患者さんを病院に行かせ、実は骨折だったとか、腫瘍があって緊急入院したとか、ガンだったとか、多くの「行ってもらってよかった～。」を経験してきた。

今回も行ってもらった。結論、肩板断裂だった。

ちなみに私の施術が効いているという確信はあった。肩以外の疾患に対して、効果は出していたからだ。腰痛はＯＫ！下しやすいお腹も全然ＯＫ！という具合に。だから、間違ってもいないし、対症療法でないＪＮＴなどが、身体に対して効いていることは疑う余地もない。　

では、肩板断裂。今日からは方針をがらりと変えて施術することにした。すぐには修復できない。だが、放っておくよりははるかに早く修復できると思っている。

患者さんはこれにより、早く治るから利益を得る。私はいい仕事ができるので利益を得る。ＷＩＮ－ＷＩＮだな。

「気長に治しましょう」と言われた接骨院に、気長に行かなくて良かった～。

この判断は、じっくり考えての結果というより、ほとんどインスピレーションに近かった。ただ、意外と難しいなと思いながら、如何に改善させるかを予習ではないが考えていた。

大体今まではそんな感じだ。一瞬の判断で患者さんに伝えている。それに加えて、私の言うことに聞く耳をちゃんと持ってくれて、信じてくれて、言うとおりに行動してくれるから、「病院に行ってよかった～」という結果になるのだと思う。間違っても、「整体でなくて、病院に行っておけばよかった！」などと、後悔はして欲しくない。

「我々は患者さんの利益を考え、患者さんは聞く耳を持つ。」常に、こうでありたいね。


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