人を愛し、人を生かし、人を許せ

２年前からウツになり、仕事も休職中の患者さんにお話をした。施術はもう１０回くらい行い、部屋から出て来れないとか、布団から起きてこられないという症状はほとんど良くなった。

だが、一人で昔のことを思い出して頭に血が昇って声を張り上げたり、ちょっとしたことでいちいちカッカすることが頻繁にある。

私は尋ねた。昔のことというのは相手がいる話か？そのとおり相手がいると言われた。
で私は言った。その人を許せと。

こんなことから始まり、施術前に私は３０分くらいしゃべり続けた。


生きていても死んでいても、その人を許してください。一見自分が正で相手が悪だとしても、それは自分の主観でしかない。法律の問題とかではない。心の問題だが、何かもめた場合は、良くても５０－５０だ。むしろ自分に非がある可能性が高い。実際に何対何かは神のみぞ知るところだが、みんながそういう考えを持てれば、それはすなわち反省に繋がり、互いに罵り、恨むようなことはなくなる。マイナスの想念がなくなるのだ。

マイナスの想念、恨みは自分に返ってくる。だから出さない方がいい。

マイナスの想念をなくすなら、どうせなら感謝してみるがいい。なぜなら、必ず自分にとって何か役に立った点があるからだ。この世的にはなんか損したとか、借りた金が返ってきてないとかあるかも入れないが、悪いところだけではなく、いいところも探してあげよう。

出会った人に感謝することができれば、感謝の思いが沢山あるほど、自分も幸せになれ
る。修行だと捉えれば、自分は成長するから苦手な人を好きになれれば、自分は好かれる人になるであろう。

「愛されたい」と思うならば愛することである。褒めるとか、おだてるとか、ご馳走するとかもいいが、要は「愛する」ことが一番の早道だ。

愛することが、無償の与える愛になれば、いずれ人を生かすことさえできる。人を生かせる人は、今度は許すことに挑戦する。悪いことをすれば法律によって裁かれる。感情で裁いてはいけない。

あの世には天国もあれば地獄もあるというが、神仏は許さないから地獄を落とすのか？そうではない。地獄でもそれは許されなかったのではなく、反省をして這い上がってくるのを待っているのだ。我々から見たら天と地は別世界だが、仏からみたらそれは、教師が生徒を廊下に立たせるようなもので、教室も廊下も同じ学校の中なのだ。教師は生徒が反省して、授業に参加することを望んでいるのだ。

決して廊下に立たせたからといって、許さないわけではない。そういうレベルだと思う。

人を愛し、人を生かし、人を許せるようになろう！きっとウツは治る！

大体こんな話だったと思う。３０分くらいベチャクチャ、よく私もしゃべったものだと思う。

本当に治ってほしいから、つい熱が入ったかな。


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