目的を持って始める「ゆうゆう生活」

<Begin with the End in Mind>悠悠、融融、優遊、悠悠閑閑な「ゆうゆう」生活のブログ

越南は、ベトナムを表す漢字名です

2020-10-21 | ブログ

菅首相は、10月18日からベトナムとインドネシアを訪問しました。

新聞記事等では、日越会談として、ベトナムを「越」と表現されます。

理由は、ベトナムの国名の漢字表示が、「越南」からきております。

 

ベトナムを調べると、中国の南が「越」言われているので、その南ということです。

朝の情報番組では、呉越同舟の越の南と言っておりましたが、正しくありません。

 

正しくないのは、呉越同舟の時代に、ベトナムを越南とした訳ではないからです。

呉越同舟の呉越があった時代は、春秋時代です。

古代中国における周王朝の後半期に位置する時代であり、周が東西に分裂した紀元前771年から、現在の山西省一帯を占めていた大国「晋」が三国に分裂した紀元前5世紀までの、およそ320年に渡る期間となります。

一方、ベトナムが、越南と国名を決めたら、一九世紀初め阮げん朝が統一、越南(ベトナム)と号しました。

1800年代なので、時代がちがいます。

 

朝の情報番組の東大卒のアナウンサーは、説得力はあると感じますが、間違えて報道することが無い様に対応して頂きたいです。

 

ベトナムは、社会主義国ですが、お隣中国の対応が宜しくないので、中国からベトナムに工場移設をする企業が増えています。

私が購入する服の生産地は、ベトナムが多くなりました。

 

ベトナムとの取引を調べて見ました。

https://www.customs.go.jp/toukei/info/

財務省貿易統計です。

このページの下の方に、「普通貿易」があり、国別総額表で検索してください。

2020年8月(各年度の1月から8月までの累計)までの各国からの日本への輸入量は、次の通り。

                         2020年         2019年          2018年(2020/2018比) 

中国    11.2兆円  12.1兆円  12.2兆円(-8%)

ベトナム    1.5兆円   1.6兆円    1.5兆円 (+3%)

ベトナムからの輸入は、僅かですが、伸びております。

中国からの輸入は、減っております。

日本との関係が貿易額からも見えます。

 

因みに、隣国の韓国からの輸入量は、2020年 1.9兆円で、2018年比で19%減でした。

自業自得の結果と言うか、ベトナムに追い越される輸入量です。